愛と情欲に揺さぶられる名家…村を襲ったコレラ・パンデミック「名家の娘ソヒ」第11話~第15話あらすじと予告動画

2012年08月12日22時18分ドラマ
(C)SBS

当主チェ・チスは財産を狙うクィニョたちに殺され、欲望むき出しの又従兄チョ・ジュングが入り込んだチェ家を、今度は恐ろしいはやり病が襲う…YouTubeのSpoCinemartAsiaチャンネルで予告動画が公開されている。今回は、「名家の娘ソヒ」第11話~15話のあらすじと、朝鮮時代の両班の家屋について紹介。

●お願い
この【「名家の娘ソヒ」を2倍楽しむ】では、長編のドラマを最後まで飽きずに視聴できるように、ドラマのあらすじやロケ地、時代背景を紹介していきます。史実と異なる部分や不快、不適切な表現も使うことがあります。どうぞドラマを楽しむためと割り切って、ご理解のうえお楽しみください。


■第11話「罪の代償」
当主チェ・チスがいなくなったチェ家で、将来ソヒに多くの試練が待ち受けるだろうと案じた祖母ユン氏は、家門を守っていくには笑っても泣いてもいけないとソヒを戒める。チスを殺した両班キム・ピョンサン、共犯にされた農夫チルソンは、それぞれ恨みを抱きながら処刑される。残された家族たちも罪人を家族という烙印を押され村を追い出され、過酷な運命が始まる。一方、クィニョは出産まで刑が延期されることになる。カン猟師はクィニョにどんなに罵られても、会いに行き続け、そんなカンにかたくななクィニョも少しずつ心を開き始める。そして、生まれた子は俺の子として育てるというカン猟師に息子を託し、クィニョも処刑される。

■第12話「愛と情欲」
ソヒは13歳になり、ユン氏はチェ家とソヒを守ってくれるだけの力のある婚約者を探し始める。ところが、面子を重んじる両班社会では、下男と駆け落ちしたというソヒの母の問題が大きな障害となる。そんな事情を知らないソヒの母は、山中でグチョン(ファン)と心を通わせるも、ソヒを思い出し罪の意識にさいなまれ、窮乏生活の中、病が悪化していく。チェ家では財産を狙う亡父の又従兄チョ・ジュングが居座り、下女サムウォルをてごめにする。
また、初恋の女ウォルソンが去った後も、農夫イ・ヨンはウォルソンを忘れられず、そんな夫にカンチョンは猛烈なやきもちを焼き、夫婦の仲は冷え切ったまま。そんなところへ処刑されたチルソンの妻だったイムの母が村に戻って来る。そして憐れな彼女の姿にウォルソンを映したヨンは、イムを抱いてしまう。

■第13話「息吹く命」
凶作が危ぶまれ、ユン氏はソヒを連れて土地を見て回ることに。土地を前にしてユン氏は、「お前が持つのは土地ではなくそこに息吹く命なのだ」と、ソヒに地主としての心構えを説く。ソヒが消えた母を愛憎半ばで思い出している頃、母はソヒの名を呼びながらファンの腕の中で息絶える。
村では、たった一度の過ちでヨンの子を宿したイムの母と本妻カンチョンの間で激しい争いが絶えず、ヨンは自ら招いた結果とはいえ、人生に嫌気がさす。一方、サムウォルとの不始末でチェ家を追い出されたジュングは、今度は家が破産したと妻と息子ビョンスを引き連れて押しかけてくる。やってきた妻、ホン氏は両班とは思えない下品で傲慢な女だった。

■第14話「はやり病」
チェ家で主人面をして下女たちからも毛嫌いされるホン氏は、ある日、サムウォルと夫との関係を知り、怒りに燃えてサムウォルにひどい折檻をする。その頃、河東一帯に、はやり病が発生し、田畑を見て回ったキム執事が発病する。ユン氏は万一の時にはこれを使いなさい、とソヒに何か大切なあるものを授ける。そのあるものとは?
流行り病は、猛威を振るいヨンの妻、ムン医員を初め次々と犠牲者が増え、人々は恐れおののく。ところが、ジュングだけは、人々が死んでいくのを一人ほくそ笑んでいる。彼は流行り病の予防法を知っており、「ついに俺たちに財産が入ってくるぞ」と、妻ホン氏と有頂天になるのだった。

■第15話「祖母の死」
村中に病人と死体があふれ、チェ家の人々も次々とたおれ、とうとうユン氏にも症状が現れてしまう。あふれる患者に医師が不足し、ユン氏は医師にも見てもらえない。そして、死ぬ間際に、最後までソヒを守れるのはギルサンだけだ、と頼んで永眠する。慟哭するソヒ。そして唯一の頼りのギルサンまでもが死線をさ迷うが、辛うじて回復する。ユン氏が亡くなり、ますます欲望をむき出しにするジュング夫婦。そこへ何年ぶりかに、両班イ・ドンジンが現れる。彼は、ソヒの父チスの友人で、彼の息子サンヒョンとソヒとの間に縁談が持ち上がったこともあった。強い味方が現れたと、喜んだのもつかの間、村に現れた日本軍を見てドンジンは、チェ家はお前たちの手で守るのだという言葉を残して足早に去っていく。なぜ、ドンジンは足早に立ち去ってしまったのか?

■豆知識:コレラ・パンデミック
第11話~15話は、朝鮮が大韓帝国と国号を変え、日本による植民地時代が始まる直前。コレラの世界的大流行(コレラ・パンデミック)は1817年から始まった。このコレラ・パンデミックはこれまでに7回にわたって記録されている。ドラマにあった伝染病騒ぎは、1899年から始まった第6次世界大流行。
コレラは、コレラ菌により人に感染する伝染病で、ドラマにあるように突然の高熱、嘔吐、下痢、脱水症状が起こり、その感染力は非常に強い。当時流行したアジア型コレラは、高い死亡率で、ペストに匹敵する危険な感染症とされている。しかし、空気感染はしないため、発症者の吐しゃ物や排せつ物に触れないなどの予防対策を知っておけば、ジュングのように感染する確率は極めて低い。しかし、治療をしないまま放っておけば、死亡率は75~80%にも及ぶという。
※参考:IDSC(国立感染症研究所感染症情報センター)公式サイト

ナビコンでは、BS日テレの放送にあわせてドラマの時代背景や全話のあらすじと見どころ、キャストの魅力を紹介していくのでお楽しみに。

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BS日テレ「名家の娘ソヒ」番組サイト
エスピーオー「名家の娘ソヒ(原題:土地)」予告篇

■作品紹介
・制作:SBS、2004-2005
・話数:全52話
・監督:イ・ジョンハン
・出演:キム・ヒョンジュ, ユ・ジュンサン, キム・ミスク, シン・セギョン

■DVD紹介
・DVD-BOX1~5(各5枚組)
・各15,960円
・封入特典:ブックレット
・発売・販売元:エスピーオー