1月8日より「東映アニメBBプレミアム」は、雨宮慶太が手がけた「G-九」やミッキー・カーチス、遠藤憲一らが声の出演を果たした「ダニッチ・ホラー」など、人気クリエイターたちによる新感覚の映像コンテンツ「画ニメ」を４作品をあらたに配信した。「画ニメ」とは、静止画を基本としながらも、動かす画は動かす、止めるべき画は止めるといった具合に、静と動の二律的相反がもたらす能・狂言のような独特の緊張をハイライトとする作品。下記は今回あらたに配信が決まった４作品に関するトピックである。

【Ｇ－九】
SF界でカリスマ的なイラストレーターにして、デザイナー、映画監督と幅広い分野で活躍する。雨宮慶太が手がけた作品。彼の完全書き下ろしとなるオリジナル・ストーリー、「Ｇ－九」は、邪悪な生き物「邪竜態」を滅ぼす、魔導士たちの物語である。人の意識に寄生する生命体との戦いを通して、魔導法師の少女、アガルタの成長を描く。
東映アニメBBプレミアム ： Ｇ－九

【ダニッチ・ホラー】
ミッキー・カーチス、遠藤憲一らを声の出演に迎えた意欲作。新進気鋭の美術作家たる山下昇平の作り出す圧倒的に美しい立体造形が導く映像美により、H・P・ラヴクラフトの怪奇幻想世界を描き出す。監督は月刊誌STUDIO VOICE編集長で、自らも映画作品を手掛ける品川亮だ。舞台作品でもそうだが、山下昇平の破壊的に鋭い造形感覚は目を見張るものがある。
東映アニメBBプレミアム ： ダニッチ・ホラー

【現代畸聞録　怪異物語】
美術家として活動する一方、映画『リング』、『金融腐食列島～呪縛～』、さらには宇多田ヒカルのPV「Final Distance」などでVFXクリエイターとして活躍する木村俊幸が、日本に伝わる恐怖の都市伝説を独特の視点と感性を通して描く。出演は松山ケンイチ、遠藤雅。ここでしか観られないオムニバスホラーが展開していく。
東映アニメBBプレミアム ： 現代畸聞録　怪異物語

【エコエコアザラク】
これまで幾たびか実写化されてきたホラー漫画『エコエコアザラク』。原作者でもある、ホラー漫画界の代表的な作家、古賀新一が自ら脚本・作画を手掛け、”画ニメ化”に至った。深田恭子主演の人気ドラマ『富豪刑事』を演出した長江俊和が監督を担う。黒井ミサの声は、映画『アキハバラ＠DEEP』に出演したミスマガジン2004グランプリ、小阪由佳が担当した。
東映アニメBBプレミアム ： エコエコアザラク

と、上記４作品が今回あらたに配信される”画ニメ”だ。「画ニメ」制作のマインドは「アーティストの持つ創造性を映像によって解き放つこと」。日本が誇るアニメの手法『リミテッド・アニメーション』を進化させ、これまでも油絵、水彩画、墨絵といった様々な手法の”画”から写真、ＣＧまで…そして様々なストーリーテリング手法を繰り出してきた。個人のイマジネーションとクリエイティビティーが最大限に発揮される「画ニメ」、日本発の世界に誇るクリエイションとして、その展開に注意を払いたい。料金は1作品158円とリーズナブルなのも嬉しいトピックだ。

東映アニメBBプレミアム：画ニメ