滋子の死で揺らぐ清盛と後白河…大河ドラマ「平清盛」第41回予告動画と前回のあらすじ-NHK

2012年10月21日08時15分ドラマ

10月21日、NHKの大河ドラマ「平清盛」は第41回「賽の目の行方」を放送、妻の滋子(成海璃子)を失った後白河法皇(松田翔太)はあからさまに平家を冷遇するようになる。しかし清盛(松山ケンイチ)もそのままで終わらせることはなく、延暦寺の明雲(腹筋善之助)との関係を強化させる。そして延暦寺の強訴が起こっても仲介することはなく、己の影響力を見せ付けるかのようにうろたえる後白河を静観する。
<みどころ>
滋子を失った空虚さをぶつけるように平家と距離を置く後白河と、自らの権力に水を差すことはさせまいと手を打つ清盛。二人の関係をよそに、伊豆では源頼朝(岡田将生)に北条政子(杏)が恋心を抱く。後の世を揺るがす一組の男女がより関係を深めていく。

■第40回「はかなき歌」
大輪田の泊を完成させた清盛は。後白河法皇と滋子夫妻を招き、そこから船を出して厳島神社へ招待する。これまでの寺院が上へ上へと高い塔を作っているのに対し、厳島の造りは海上に広がるような造りであることに後白河は興味を示す。そしてこれこそが清盛の理念であり、交易を国中に広めたいとする考えの現れであると清盛は主張する。清盛は西光(加藤虎ノ介)を抱き込み、宋銭を使った商いが広まるための力になって欲しいと申し出る。かつて仕えた信西の理念を実現させると協力的になる西光だったが、湯水のように宋銭を提供されることで舞い上がる西光を清盛は冷ややかに見ていた。そして西光がかつて信西が取り組んだ相撲節会を復活させるために協力を要請すると、今はそのような事に手を貸している時代ではないと切り捨てる。平家が気に入らない藤原成親(吉沢悠)と西光は平家の慢心を悪し様に愚痴るが、そんな折、滋子から二人に声が掛かる。滋子は二人をねぎらい、成親の柔和さと西光の聰明さこそ新しい時代に必要として、平家が気に入らぬこともあるだろうが清盛の国造りに力を貸して欲しいと願い出る。滋子の柔らかな応対と気遣いに、二人もしばし平家への矛先を丸めるのだった。
その頃後白河は今様の歌集「梁塵秘抄(りょうじんひしょう)」の編纂に取り組んでいた。これまで単なる流行歌と貴族たちからはさげすまれてきたものを、今一度書き留めて後世に残そうと務めるのだった。自らのすることは清盛の野望に比べると何の役にも立たないと自嘲する後白河だったが、滋子は後白河の目指す世が続く事こそが願いであると言い、後白河を励ますのだった。そして1176年、後白河の五十歳を祝う宴が開かれた。その場では平家の一門たちが次々に舞や楽を披露し、今の世に後白河と清盛が手を携えることが必要であると認めさせた形となった。敵対心を抱きながらも互いを必要とする清盛と後白河が、なんとか体裁を保っていられるのもひとえに滋子の存在があってこそであった。しかしその年の七月、滋子は急逝する。滋子の姉・時子(深田恭子)は滋子は短いながらも満足に生を終えたであろうとその死を悼んだが、弟・時忠(森田剛)はその死が平家に与える損害はただならぬものであろう事を予感していた。清盛は滋子亡き後も己の進む道を変えないことを決意する。一方で後白河は、深く愛した滋子の死に大きな喪失感を抱えていた。

大河ドラマ「平清盛」第41回は21日(日)、総合よる8時・BSプレミアム午後6時から放送。予告動画は公式サイト「あらすじ」で視聴出来る。第40回「はかなき歌」のオンデマンド配信購入期限は10月28日まで、210円(税込・視聴期間:購入後1日)で視聴出来る。NHKオンデマンドではお試し視聴も配信中、見逃し見放題パック(月額945円・税込)の対象となる。それ以前の過去放送は特選ライブラリとして配信中。

大河ドラマ「平清盛」
NHKオンデマンド|大河ドラマ 平清盛

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