坂本龍一、待望のピアノ・ツアーは、オール・グリーン電力使用の“エコ”ライブ!

2009年01月19日16時15分音楽

坂本龍一、久々のソロピアノ・ツアーへ!5年ぶりとなる待望のニューアルバム『out of noise』を3月4日にリリースし、続いて3月18日(水)より東京国際フォーラムでのコンサートを皮切りに、『Ryuichi Sakamoto Playing the Piano 2009』を全国へスタートさせる。そこでこのツアーと関連して注目したいのが坂本龍一らしさ溢れる“環境への配慮”だ。

今回のソロピアノ・ツアー『Ryuichi Sakamoto Playing the Piano 2009』で使用される電力は、風力発電などを筆頭に環境に優しい発電方法で作られたグリーン電力。またチケット・フィーには、ツアーで排出される総合的なCO2をすべてカーボン・オフセットさせる費用が予め盛り込まれている。勿論のこと、だからと言って余計なエクストラ・マネーを観客は支払う必要はない。¥8,400(税込)という極めて常識的なチケット価格の中にカーボン・オフセット費用が計上されているという意だ。

そうした配慮はニューアルバム『out of noise』でも同じで、アルバム製作から流通にいたるまでに発生したCO2の相殺をカーボン・オフセット費用が含まれるバージョン他、虚飾を廃したパッケージレスCDもリリースされる。これらの費用は坂本龍一が運営するレーベル「commmons」を通じて環境保全団体に支払われる。英断とも言えるこの積極的な取り組みを坂本龍一は誇らしげに語ることもなく、淡々と実行に移してしまうあたりはさすがである。必要に応じたPRとアナウンスメントがクールに行われている。しかもこのツアー、¥5000(税込)とリーズナブルになる学生シートの用意がある。それも、アートへの親しみやすさに尽力する坂本ならではの配慮といえるだろう。また当然としてこのツアーへのアクセス方法は公共交通機関が推奨される。

またもうひとつの気になるトピックがある。このソロピアノ・ツアー『Ryuichi Sakamoto Playing the Piano 2009』での全公演のライブ音源は、24時間以内にiTunes Storeを通じて配信されるというのだ。これもまた音楽事業形態の未来を見据えた意欲的な取り組みだ。ツアー詳細とこの配信について詳しく知りたい方は、是非ご本人のコメントを視聴すると良いだろう。下記リンクの坂本龍一の公式サイト“siteSakamoto”にアクセスし、“skmt09”とタイトルされた今年の活動に関するトピック満載のページにアクセスしてみて欲しい。アップルストア銀座とNYを結んだ緊急会見映像において、坂本龍一ご本人が2009年度の活動全体や、ソロピアノ・ツアーについてのコメントしている。

坂本龍一 公式サイト:siteSakamoto