事故から2年後、魅力的な登場人物のその後…「愛情万々歳 ブラボー!マイ・ラブ」最終回に寄せて!予告動画

2013年01月15日19時00分ドラマ
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大どんでん返しの連続の「愛情万々歳 ブラボー!マイ・ラブ」の最終回はいかがでしたか?全員がハッピーになる結末にほっと胸を撫でおろした方も多いはず…では、ヒョンドの事故の後、登場人物たちの2年後はどうなっているのか?魅力的なキャストと一緒に紹介、TSUTAYA作品サイトには予告動画が公開されている。本作はTSUTAYAにて独占レンタルされている。

※以下、最終回のネタバレです。最終回視聴後お読みください。
■それぞれの2年後
ジョンスは、ジェウォンを男手ひとつで育てながらも、オーガニック乳児食の事業を細々と始め、なかなか順調の様子。ドラマのお笑いを担当したデムン一家には、ダルムの弟が生まれ、ピザ店を営業している。なかなかの繁盛ぶりながら、すっかり母親然としたジョンシムとの間にかつてのアツアツムードはない。
ジュリは仕事を教えてくれた社長と結婚の準備中で、相変わらずわがまま放題。それでも社長から愛されているジュリは精神が落ち着き、毎日の生活の中に笑いがいっぱい。そんなジュリの変化を一番身近で感じたのは娘のセラ。セラは、もう一人の祖母のサニーとも頻繁に行き来し、母の再婚を楽しみにしている。
ドンウとジェミもやっと結ばれ、クリスタルのプレゼントの豪華マンションで新婚暮らし。ところが、ジェミの粥店の事業は大当たりで、ジェミはビジネスウーマンとして仕事に専念。ドンウに内緒で避妊も。2年目の結婚記念日にも関わらず、記念日を忘れ海外出張に飛び回る始末。そんな妻に不満を持つドンウ。
子供たちが全員自立したクリスタルの身辺にも大きな変化が…。なんと専業主夫のチュンナムの反乱!すっかりたくましくなり、クリスタルの暴言にも言いかえし、挙句の果てにはクリスタルの築いた財産の半分は自分の内助の功のおかげと強気の発言。まさに古女房、いや古旦那の落ち着き。

すったもんだの末、くっついたカップルも、結婚と言う安住の地に落ち着くと、もちろん愛は変わらないもののいろいろな側面見えてきたり、互いの考え方の違いでケンカや不満も増えてくる。ドラマの2年後はそんなカップルたちの変化を描いている。そんな不満やケンカを一気に解消してくれたのが、信じられない復活を見せたヒョンドの言葉。彼は、ジョンヒと言う最愛の支援者を得て、念願の慈善活動に勤しむ人道医師としてマスコミも注目。みんなを感動させたヒョンドの言葉は、この慈善活動で受けたインタビューでの家族への溢れるほどの愛情のコメントだった。

■最終回に寄せて
“ドラマ「ジャイアント」「銭の戦争」などで、なんでここでこの人を殺す!”とドラマに向かって毒づいた筆者を、再び怒らせようとした第57話の中盤。しかし、ヒョンドは生きていた。全く、余計な心配をさせて…と脚本家に恨みの一言も言いたいところだが、考えてみれば、全員をハッピーにするためには“ヒョンドの死”、そして“生還”はこのドラマにとって不可欠。
ジュリほどの悪女は、人の死を持ってでしか目を覚ますことはできない。これはジョンスで実証済。しかし、ヒョンドの死でドラマが結末してしまうと、ジュリもジェミももちろんジョンヒも立ち直れず、結婚なんて無理。しかし、形は違えど結果的に憎っくき元夫を死地に追いやったことで、ジュリは目を覚まし、宿敵ジョンヒの本当の優しさを思い知った。また、一旦死地をさまよったことで、すべてのトラブルの直接原因だった気弱な医師ヒョンドにしても、妻と娘に対して過去の清算が出来たのかもしれない。結果的にもう一人の愛娘にも母の笑顔を新しい父のプレゼントができた。
お騒がせ叔母サニーとジュリの関係も、死地をさまよったヒョンドのおかげでスムーズに受け入れることが出来た。

終わってみれば、本作は、ジェミとドンウの恋よりも、ヒョンドとジョンヒの中年夫婦の純愛物語をメインに、クリスタルとチュンナムの子育て日記だったような気がする。主人公の若い2人のイ・テソンとイ・ボヨンのこれまでとは全く違う役への挑戦も新鮮で好感が持てたが、ドラマを引っ張ったベテラン俳優たちの演技が素晴らしかった。
「シティーハンター in Seoul」で大統領役を演じたチョン・ホジンの情けないまでの弱気なヒョンドも良かったし、「キム・スロ 金首露」で烈母を演じたペ・ジョンオクのしっかり者ジョンヒもぴったりのキャスティングだった。
そして芸歴30年以上の大ベテランにして、韓ドラの父親としては右に出る者がいないほど父役を演じたパク・インファンの主夫ぶりには毎回笑わせてもらった。しかし、誰よりもインパクトのあるキャラを演じてくれたのは、クリスタルを演じたキム・スミだろう。ドラマの始まりから終わりまで、ずっと使い続けたヘンテコなイングリッシュ。「シャット ザ マウス」「ゲット アウト」など、視聴者も1度は彼女のセリフのまねをしたのでは?
他にも、嫌味な男ジョンスを徹底的にいやらしく演じたチン・イハンの演技も良かったし、ピョン・ジョンスも本当に憎たらしく狂気のジュリに徹していた。そして忘れてはいけないのが、おしゃまなダルムを演じたキム・ユビンちゃん。このドラマ、ユビンちゃんが出ていなければここまでヒットしなかったかも。それほどまでに彼女のポイントは高い。対、出演時間では誰よりもセリフが多いのでは?と驚かされた忠清北道の訛りのセリフをポンポン繰り出し、時代劇「王女の男」とは全く違うキャラクターを魅せてくれた。ユビンちゃんは2011年MBC演技大賞子役賞を受賞している。

災難続きの物語に、演技派の魅力的な俳優陣で贈ったドラマ「愛情万々歳 ブラボー!マイ・ラブ」は、平均視聴率17.9%、最終回では26.5%の最高の数字を叩きだし、ユビンちゃん以外にも、イ・テソンが第19回大韓民国文化演芸大賞 ドラマ部門 最優秀賞を、イ・ボヨンがMBCドラマ大賞 優秀賞 女性(ミニシリーズ部門)などたくさんの賞を授賞。男女に関係なく、幅広い年代層にお勧めしたい素敵な作品だ。

DVDの発売も好調で、かわいいDVD-BOXの中には、制作発表会の様子や、個別のインタビュー映像、メイキング、NG集などを収録した特別映像が同梱されている。こちらも見ごたえたっぷりだ。

コーナ―に最後までお付き合いいただきありがとうございましたm(__)m 。 1月16日からは、チャン・ヒョクの「マイダス」を2話ずつ放送。もちろん、こちらも「2倍楽しむ」で紹介するのでお楽しみに。

■作品紹介
・放送MBC、2011年7月16日〜2012年1月29日
・話数:全57話
・演出:演出:チュ・ソンウ 「黄金の魚」「冬鳥」
・脚本:パク・ヒョンジュ 「黄金の新婦」「愛しの金枝玉葉」
・キャスト:イ・テソン(ピョン・ドンウ役)、イ・ボヨン(カン・ジェミ役):「セレブの誕、チン・イハン(ハン・ジョンス役):「風吹くよき日」『恋する神父』

BSジャパン番組サイト
 ※2012年11月5日~2012年1月15日 毎週月~水17時から2話ずつ放送。
TSUTAYA作品ページ

kandoratop 【「愛情万々歳ブラボー!マイ・ラブ」を2倍楽しむ】

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