コカ・コーラ、「Zero Limit」キャンペーンを開始、EXILE出演TVCMを公開

コカ・コーラシステムは、「コカ・コーラ ゼロ」の新たなキャンペーン「Zero Limit」を開始、EXILEが出演するTVCM「ZERO LIMIT」篇を公開した。
新キャッチコピーは、製品としての今までのリミットを解き放ち「コカ・コーラの美味しさをカロリーゼロ・保存料ゼロ・合成香料ゼロで実現した」ということに加え、「人々に新しいアクティブでヘルシーなライフスタイルを提案する」という同飲料ならではの“限界を超えてさらなる高みを目指す”という意味が込められている。
また、そのためのさまざまな活動を進めるにあたり、新パートナーとしてEXILEを起用。その第1弾として、今回のTVCMが公開された。
TVCMは、自らのリミッターを外して限界を突破していくという両者に共通する姿勢を表現。舞台は、冷たい氷でできた世界。そこに降り立ったEXILEのメンバー14人が、同飲料を本能的に求めて、次々と超人的なパフォーマンスで氷壁を突き破り、氷の中に埋まっている同飲料を手に入れ、おいしそうに思いっきり味わう。
撮影は、2012年末、都内近郊のスタジオで行われた。スタジオの中には、氷の世界の大きなセット、トランポリンやルームランナーなど、たくさんの撮影機材と大きなクレーンカメラが置かれている。
そんな中、朝7時に、NAOKIが「おはようございます! よろしくお願いします!」と軽やかな挨拶とともに颯爽とスタジオ入り。この日の撮影スケジュールは、最初に撮影するNAOKIから、最後に撮影するKENCHIまで、なんと16時間という長丁場になる。
NAOKIは、氷壁を蹴破るシーンの撮影。走り込んできて氷壁に開いた穴をジャンプしてくぐりカメラに向かって飛び込むという、普通の人なら1度撮影しただけで息が上がるようなハードなシーンだ。
しかし、さすがパフォーマーのNAOKIだけあって、カットの声がかかると監督とともに映像を確認し、「飛んでるときは右手を出した方がいいかな? それとも左手?」と、飛び込む瞬間の空中の姿勢まで監督に相談し、よりかっこいい映像を求めていく。実は、今回の監督はEXILEのPVも撮影しているとのことで、メンバーとの息もぴったりだったわけ。
次にスタジオに入ったのはNAOTO。監督から説明を受けると、突然、うつ伏せになり、腕立て伏せを始める。実は、NAOKIも撮影の合間に腕立て伏せをしていたが、EXILEのメンバーは撮影の合間もトレーニングに励んでいるよう。NAOTOは、高速で腕立て伏せをしてから「よっしゃ!」と掛け声とともに撮影に入る。
アップで映された腹筋は、女性スタッフだけでなく、男性スタッフからもため息がでるほどの美しさ。磨き上げられた肉体美は、日頃の努力の賜物なのだ。NAOKIは、スタジオ入りする前、朝5時からジムで汗を流していたというから驚かされる。
この後も、NESMITH、SHOKICHI、KEIJIと順調に撮影は進み、次はボーカルのTAKAHIRO。TAKAHIROの声のすごさは、スタジオに入るときの「よろしくお願いします!」という大きな挨拶の声だけでなく、監督との話し声、スタッフとの談笑まで、驚くほど声が通ること。
同飲料を飲むシーンでは、勢いよく飲みすぎてむせてしまったり、テイクの度にスタッフに笑みがこぼれるようなコメントをして場を和ませる。
次の撮影は、ATSUSHI。カメラに向かって歩いてくるというもので、躍動感あふれるストーリーが展開される中で、静かでありながら熱い魂を感じさせるシーン。速度を変えたり、目線を変えたりと、何度も確認しながら歩き、首をかしげる彼から出た言葉は「逆にこういう(歩くだけの)ほうが難しいな」というものだった。
ATSUSHIの次は、リーダーのHIRO。スタジオに入るなり「うわぁ! すごいセットだなぁ!」とスタジオ内に作り出された氷の世界の壮大さに思わずひと言。HIROのシーンは、他の誰とも違い動きが全くなく、ただじっとカメラを見つめるだけ。
しかし、ぴーんと張りつめた空気の中、音もなく動きもなく、ただカメラをじっと見るHIROの表情は、まとう空気までもがその強さを物語る。誰もが息を飲む、そんな瞬間だった。
USAは、倒れた氷柱を高くジャンプして飛び越えるシーン。セットには、トランポリンと分厚いマットが用意されている。もちろん、高く跳ぶだけでなく、空中でのポーズも要求される。USAは、両腕を広げ、足を抱えるように曲げて軽々と空を舞う。トランポリンを使っているとはいえ、さすが日本屈指のパフォーマー。空に高く舞い、降り立つその姿は、まるで静止画のように一瞬止まって見える。
そして遂に、14人そろってのシーン。全員同じ赤と黒のコカ・コーラ ゼロカラーの衣装だが、よく見るとひとりひとり微妙にデザインが異なる。AKIRA曰く、「かっこよくて、すごく軽い」この衣装、実はファーギーやレディー・ガガの衣装も手掛けるユイマナカザトのデザイン。AKIRAが「ワールドワイドな感じで、ちょっとテンション上がっちゃいますよね」というのも納得。
氷上でマントを羽織って立つ彼らを、クレーンカメラで上から撮影していく。足元を覆うドライアイスの煙が、クレーンカメラが上から彼らに迫ってくるタイミングでサーッとまるで掃いたようになくなる。EXILEの神々しさと強さに、煙さえもが散っていくような神秘的なシーンとなった。
全員のシーンが終わると、またメンバー個々の撮影。AKIRAは、走っているシーンの撮影。カメラが走るAKIRAを追いかける。カットの声とともに、「バーン!」と響き渡る大きな音。躍動感あるシーンを撮影するために、本気で走っていたAKIRAが止まり切れずに壁にぶつかってしまったのだった。
MATSUの撮影が1発OKで終わり、次はMAKIDAIの氷を拳で突き破るシーンの撮影。MAKIDAIは、カメラに向かってパンチを繰り出し、腕の角度や顔の角度を変えて何パターンも撮影していく。そして、撮影を終えたMAKIDAIの「他のメンバーのシーンと繋がったら、どうなるのか楽しみだよね」という言葉にスタッフ全員がうなずく。
このあとKENCHIのシーンの撮影を終え、最後はTETSUYA。風を受けながら走るシーンの撮影だ。まずは、TETSUYAの走るスピードに合わせて、ルームランナーの速度を調整。TETSUYAは、「もう少し速くお願いできますか?」、「もう少し速く・・・」と、どんどんスピードを上げていく。
そんなに速く走って疲れてしまわないのかというスタッフの心配をよそに、「身体をあっためておきたいんで、カメラまわってない間も走ってていいですか?」と、言ってのける。
すべての撮影が終わると、撮影終了の拍手が鳴り止むのを待って、TETSUYAがスタッフへ「僕が最後なので、代表というわけではありませんが、ひとこと挨拶をさせてください」と向き直る。普通の撮影現場であれば、花束を受け取って拍手に見送られるシーンだ。
「長い時間、ありがとうございました。みなさんは、まだもう少し撮影が残っていると伺っていますが、頑張ってください。本当にありがとうございました!」とお辞儀。自身も疲れているにもかかわらず、スタッフたちを気づかう言葉がするするとごく自然に出てくるのもEXILEだからこそ。
実はこの日の撮影、何が1番スタッフたちの度肝を抜いたかというと、16時間という長い撮影時間ではあったものの、当初の予定では21時間の撮影スケジュールだったということ。つまり、5時間も早くすべてのシーンの撮影が終わったのだ。
通常、CMの撮影現場は予定より長くかかることはあっても、早く終わるということは滅多にない。しかも、5時間も早く終わるというのはかなり異例。
なぜそのようなことになったかというと、通常はタレントが監督のイメージする撮影ができてOKの声がかかるまでに5~10テイクはかかるものなのだが、EXILEのメンバー14人の全員が全員、ほぼ1~3テイクでOKを出してしまうから。
事前に、同飲料の世界観を感じ、自分のものとした上で撮影現場に臨み、監督が求める演技や空気をすぐに作り出す、その集中力とセンスには脱帽。EXILEの辞書には“惰性”がなく、“情熱”と“可能性”があふれている、それをひしひしと感じる撮影現場だった。
HIROは、「今のEXILEは、まだまだたくさんの可能性のあるグループだと思いますので、このまま多くの人たちに喜んでいただけるようなエンターテインメントを、全員で力を合わせて追求していきたいです。
それと同時に、コカ・コーラ ゼロのテーマ、Zero Limitは、まさにEXILEにもぴったりなテーマだと思うので、みんなで力を合わせて、多くの人たちにわくわくしてもらえるようなエンターテインメントに繋げられるように頑張っていきたいと思っています」と語っている。
日本コカ・コーラ「コカ・コーラ ゼロ」ブランドサイト