夢に見た両班~戦乱から見えたもの…壬辰倭乱の始まり!「ホジュン 宮廷医官への道」第56-60話あらすじと見どころ、関連動画

2015年08月19日14時20分ドラマ
(C)MBC All Rights Reserved.

BS日テレで放送するイ・ビョンフン監督のメディカル史劇「ホジュン 宮廷医官への道」第56話~60話のあらすじと見どころを紹介!今回紹介するのは、日本では文禄の役と呼んでいる壬辰倭乱について…YouTube「MBCClassic」で全話の予告動画が公開されている。

kandoratop【作品詳細】【各話あらすじ】

■第56話 夢に見た両班
信城君の腫れ物をヒルを使って患部から血膿を吸い出すという奇抜な方法で見事完治させたホ・ジュン。最初は反対していた殿下はホジュンの功績を高く評価し、正三品 堂上官の品階を与え、御医に任命。これによってホ・ジュンは中人から両班になったのだ。家に帰り、家族に任命状を見せるホジュン。驚き、言葉を失うギョム。嬉しさに涙を流す母親。そしてダヒとホジュンは何も言わず、ただ静かに抱き合った。
ところが、そんな喜びも束の間、国をひっくり返す一大事がホジュンを襲う。倭軍が侵略してきたのだ。壬辰倭乱(文禄の役)の勃発である。釜山浦に上陸した倭軍は破竹の勢いで北上し、漢陽のすぐそこまで迫っていた。
韓国では、文禄の役(1592年)と慶長の役(1597年)を、それぞれ壬辰倭乱および丁酉再乱と呼んでいる。当時日本は、室町幕府が倒れ、戦国時代の戦乱を経て、ついに豊臣秀吉が天下を取った。秀吉は、地方大名の勢力をうまく利用して朝鮮や中国大陸まで勢力を伸ばそうとしていた。東アジアの支配者になろうとしたのだ。ところが、当時朝鮮では、党争のために秀吉の朝鮮侵攻への対応策はほとんどとられていなかった。釜山上陸後、2か月ほどで朝鮮全土が日本軍に蹂躙される。本作では60話まで描かれた当時の戦乱について、ドラマ「不滅の李舜臣」「王の女」などでも詳しく描いている。

■第57 都を捨てる
ついに倭軍が漢陽まで到達した。混乱に陥った民衆は怒りの矛先を支配階級に向け、両班を襲ったり、宮廷に火を放ったり、まさに修羅場。家族の避難を手伝いに自宅へ向かったホジュンも怒り狂った民衆に襲われそうになるが、キム・マンギョンに助けられる。そして恵民署が燃えていると聞き、駆けつけてみると、すでに建物全体が炎に覆われており、やっとのことで最低限の医書を運び出す。
しかし、家に帰ってみると家はもぬけの殻。ホジュンが帰って来るのを待っていたが、宮廷の人間はすでに避難してしまい、殿下に仕えるホ・ジュンも同行したと判断し、イルソ・ヤンテ一家と一緒に発ったのだ。
医書の荷造りで殿下一行の出発に間に合わなかったホ・ジュンたちは、重い医書を担いで一行に追いつこうと開城を飛ばし、直接、平壌を目指して歩きつづける。途中、村に立ち寄ってしばしの休憩を取っていると、いきなり倭軍が現れて…。
戦乱の炎の中から無我夢中になって医書を運び出すホ・ジュンに注目。

■第58話 サンファとの別れ
村の民家でしばしの休息をとっていたホジュン一行。そこへ倭軍がやって来て見つかりそうになるが、サンファが囮になって敵をひきつけてくれたおかげで、何とか逃げ出すことに成功。
船着場に到着し、平壌目指して船に乗りこむホ・ジュン一行だが、敵と共に消えていったサンファが心配なホ・ジュンは、なかなか出発できない。後ろ髪を引かれる思いで船を出すと、岸にサンファの姿が現れる。ホ・ジュンは船を戻そうとするが、それも間に合わぬまま、皆の見守るなか、後ろから追いかけて来た敵の鉄砲に倒れてしまう。
一方、ホ・ジュンの家族はイルソ・ヤンテ一家とようやく平壌近くまでやって来た。途中、ヤンテの妻・ユウォルが産気づいて民家の納屋を借りて男の子を出産。身重のユウォルをお荷物扱いしていたハマンも新しい生命の誕生を喜び、疲れ切った顔にしばし笑顔が戻る。
殿下一行も平壌城に到着したが、倭軍の進撃の勢いが止まらぬことから、国境を越えて明に身を寄せるべきと主張する大臣まで現れた。
露出はさほど多くなかったが、名エピソードを残してくれたサンファの最期をお見逃しなく。サンファを演じたのはヨ・ヒョンス。「トンイ」ではヒロインの幼馴染のケドラ役を、ペ・ヨンジュンの「ホテリアー」ではレストランのホール係のジュンシク役を演じた俳優。

■第59話 国境の手前
ついに敵軍が平壌に達し、本格的な攻撃を開始。イルソ、ヤンテ、ギョムも義兵に名乗りをあげ、城に襲いかかる敵兵に石を投げつけて追い払う。ダヒは国を守るために懸命に頑張るギョムに握り飯を配り、ホ・ジュンも懸命にケガ人の世話をしていることを告げながら、家族を省みない父親に対する恨みを消そうと、母の思いを静かに語って聞かせる。
一方、平壌を出て、さらへ北へと向かった殿下一行は、義州城でとりあえず旅装を解くが、そこへ信城君が急病で倒れたとの報が入る。殿下の命令でホ・ジュンの代わりに殿下を随行していたドジは王子様の原因不明の病に青ざめる。頼りとなる医書はすべて平壌に置いてきてしまい、手をこまねいているうちにあっけなく亡くなってしまう。ドジは責任をとって牢屋に入れられ、代わりに平壌に残ったホ・ジュンが呼ばれる。ようやく家族と再会できたのも束の間、再び戦闘の中に家族を残していかなければならなくなったホ・ジュン。引き裂かれるほどの思いでダヒたちに義州行きを告げると、ギョムは父親の立場を理解し、心強い言葉で父親を送りだしてくれた。
いくら祖国のためとは言え、ここまで家族をないがしろにする父親はいかがなものか?父を非難する息子ギョムを静かに言い聞かせるダヒのセリフに注目。さて、民のことをまったく考えず、城を捨てて逃げる王、宣祖。当時、敵軍の前にまったく歯が立たない官軍の代わりに、祖国を守るために戦ったのが義兵と呼ばれる民兵たちが大いに手柄を立てた。土地勘のある彼らは待ち伏せや奇襲などのゲリラ作戦で敵軍に大きな被害を与えたのだ。

■第60話 戦乱から見えたもの
銃弾を受けたと嘘をつき、ドジに殿下の針治療を任せたホ・ジュン。施術後、間もなく殿下は意識を取り戻し、起き上がるまでに回復する。一時でもホ・ジュンの忠心を疑ったことを詫びる殿下に、ホ・ジュンは回復はドジの針治療のお陰だと、ドジの罪を許すよう願い出る。そんなホ・ジュンに対し、ドジはこれまで嫉妬心にかられてホ・ジュンに数々の妨害を加えてきた自分の罪を告白し、心から謝罪する。
敵軍の攻撃は衰えず、光海君が死守すると誓った平壌も陥落し、生き残った部下たちと共に義州に避難して来るが、明の援軍が到着すると戦況は一挙に逆転し、義兵の活躍も目覚しく、ついに倭軍を撃退する。長い戦乱を終え、ホジュンが痛感したのは、医術をもっと民衆の身近なものにしなければならない、ということだった。戦乱で多くの死者を目の当たりにしたが、その多くが敵の攻撃ではなく、疫病や疾病に倒れた者たちであった。少しの知識さえあれば死なずにすんだ人々。彼らのためにできることは、医術をわかりやすく体系化し、広めることと考えたホジュンは、殿下に医書編纂を願い出る。
やっとドジがホ・ジュンの友情に応える。今後の二人の関係に注目。やっと敵軍を撃退したが、戦勝報告の中で聞き覚えのある将軍の名前が出てくるのでお聴き逃しなく。56話の見どころでも紹介した不敗の李舜臣(イ・スンシン)将軍だ。船に覆いをかぶせ、敵矢を防ぐようにした亀甲船を発明し、敵の水軍を大破して勝利のきっかけを作った。

kandoratop【作品詳細】【各話あらすじ】

BS日テレ「ホジュン 宮廷医官への道」番組公式サイト
 2015.06.03スタート 13:30-14:30
 2014.06.19~09.16 10:00-11:00 再放送
 2013.09.04~12.04 16:00-17:00 放送終了
YouTube「ホジュン予告動画」(日本語字幕なし
YouTube|Seven Contentsチャンネル「ホジュンファンミーティング」