ロボット宇宙飛行士「KIROBO」が若田光一宇宙飛行士とISSで会話、動画で紹介

2013年12月20日13時40分暮らしと文化

電通、東京大学先端科学技術研究センター、ロボ・ガレージ、トヨタ自動車は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の協力のもと、国際宇宙ステーション(ISS)に滞在するロボット宇宙飛行士「KIROBO(キロボ)」と若田光一宇宙飛行士による世界で初めてとなる“宇宙での人とロボットとの対話実験”の動画を公開した。
「KIBO ROBOT PROJECT」では、12月6日に、音声認識によるロボットの自律会話、ロボットを介した地上との遠隔コミュニケーション、の2つの対話実験を実施して成功し、その様子の一部を動画で公開するもの。
KIROBOは、身長約34cm、全幅約18cm、奥行き約15cm、重量約1000gで、日本語を話し、音声認識、自然言語処理、音声(発話)合成、情報通信機能、コミュニケーション動作、顔認識カメラ、記録用カメラなどの機能がある。
今回の実験では、同宇宙飛行士との間で、「キロボくんはどうやって宇宙にきたの?」、「種子島からコウノトリに乗ってきたよ」、「コウノトリに乗って宇宙まできたんだね」、「鳥じゃなくて、ロケットのコウノトリだよ」、「ひとりで来たなんてすごいね」、「だって、ぼくロボットだもん」といったやり取りがなされている。
なお、同日以降も順次実験を行い、会話ログデータなどを収集していく予定。この結果については、人とロボットが暮らす未来へ向けてプロジェクト参加各社が役立てていくとともに、宇宙でのコミュニケーションロボット活用の可能性も検討していく。KIROBOは、2014年12月に帰還する予定。

「KIBO ROBOT PROJECT」公式サイト