無名の少女が見る鉱毒事件と明治の社会運動…土曜ドラマ「足尾から来た女」前編予告動画-NHK

2014年01月17日20時00分ドラマ

1月18日、NHK総合で土曜ドラマ「足尾から来た女」前編を放送、足尾銅山の鉱毒に苦しむ谷中村出身の娘・新田サチ(尾野真千子)が見つめる事件の顛末や激動の明治期社会運動を描く!足尾鉱毒事件といえば政治家・田中正造の存在と共に知られるが、明治時代の社会運動にも大きく関与したこの事件には実在の人物が次々に登場…事件一連の中心的存在となる田中正造を演じるのは柄本明、女性解放運動の先駆者であり「東洋のジャンヌダルク」と呼ばれた福田英子は鈴木保奈美が演じる!予告動画は公式サイト「各話のあらすじ」で視聴できる。

サチは英子の家に女中として働くようになり、運動家として活躍する英子を通じてサチも多くの著名人と触れ合う。ドラマでは石川三四郎(北村有起哉)、石川啄木(渡辺大)、原敬(國村隼)など時代のキーパーソンが登場し、今まで光の当てられなかった公害事件の背景と歴史が明らかにされる。
主人公サキの出身地となる谷中村はその後洪水防止名目で渡良瀬遊水地を設置するために廃村が決定、実質は鉱毒対策のために作られる遊水地のために谷中村の名は地図から姿を消す。現在の渡良瀬遊水地はラムサール条約にも登録される世界有数の湿地帯として知られ、独自の生態系を育む場として保護されている。一帯はジョギングやサイクリング、水上スポーツの場としても親しまれる場所であるが、そこに至るまでの背景に、今一度思いを馳せてみたい。

【前編あらすじ】
足尾銅山の鉱毒により大きな被害を受けた谷中村に住む新田サチは、田中正造から紹介されて福田幸子の下で家政婦として働く。上京する際に話しかけられた男・日下部(松重豊)はサチに福田家で見聞きしたことを報告するように指示される。日下部は社会運動を取り締まる警察官であり、そこにはサチの兄・信吉(岡田義徳)の手引きがあったのだった。
生来の生真面目さから甲斐甲斐しく働くサチだったが、多くの運動家が集う英子の家にあって、字が読めない事に劣等感を抱いていく。次第に字を覚えたいと興味を持つサチに、英子の恋人である石川三四郎はちょっかいを出す。その頃、足尾銅山では労働者による大規模なストライキが発生する。反政府運動に関与していた石川は、鉱毒事件について政府と交渉を繰り返す谷中村の活動と連携しようと考え、田中正造との関係を強めようとする。

土曜ドラマ「足尾から来た女」は18日(土)、25日(土)、よる9時から放送、全2回。予告動画は公式サイト「各話のあらすじ」で視聴出来る。

土曜ドラマ「足尾から来た女」|NHKオンライン

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