交流重賞「第25回東京スプリント(JpnIII)」(4月2日、大井1200m)の枠順が発表された。春の短距離交流重賞。
出走馬16頭の内訳は、南関東9頭、JRA5頭、他地区2頭。JRA勢に南関東勢が挑む。
JRAのセイクリムズンは、8レース勝ち星がなかったが、得意にしている「黒船賞(JpnIII)」(高知1400m)で3角先頭から0.4秒差で快勝し、久しぶりの勝利を3連覇で飾った。もっとも、8連敗中の近走も、「JBCスプリント(JpnI)」(金沢1400m)0.4秒差3着、「カペラステークス(GIII)」(中山1200m)0.3秒差4着、「根岸ステークス(GIII)」(1400m、東京)0.7秒差12着と差のないレースを続けていた。8歳になってもまだまだ元気で、ここは2年ぶり2勝目を挙げられそう。
JRAのノーザンリバーは、昨年の「クラスターカップ(JpnIII)」(盛岡1200m)0.1秒差3着以来の交流重賞出走。ここ3走は、カペラステークス0.0秒差1着、根岸ステークス0.1秒差2着、「フェブラリーステークス(GI)」(東京1600m)0.4秒差4着とめっきり力をつけており、対セイクリムズンでも2連勝している。JRAでの実績はセイクリムズンを上回るだけに、対セイクリムズン3連勝での交流重賞初制覇も十分に考えられる。
船橋のジェネラルグラントは、4か月ぶりとなった「ダービーグランプリ」(水沢2000m)を先行して0.7秒差で快勝し、3か月ぶりとなった前走の「フジノウェーブ記念」(大井1400m)でも2歳時以来の短距離戦ながら先行して0.1秒差で競り勝った。昨年秋から馬体重も540kg台と30kg近く増えて成長著しい。短距離の適性と成長力を考えると、好勝負が期待できる。
大井のセイントメモリーは、4連勝、重賞2連勝で臨んだ「オーバルスプリント(JpnIII)」(浦和1400m)で3角先頭から0.4秒差で交流重賞初制覇。続く前走のJBCスプリントは、果敢に逃げて後続馬の目標になりながら0.7秒差の5着に粘っている。実力・実績的には十分に勝ち負けできるが、ここは5か月ぶりのレース。ゴール前で息が持つかどうかの不安はある。
JRAのセレスハントは、3年前のこのレースの勝ち馬。その後2年も、0.6秒差4着、0.3秒差3着と好レースを続けている。明けて9歳になった今年も、「ジャニュアリーステークス」(中山1200m)0.9秒差8着、根岸ステークス1.2秒差13着、前走の黒船賞1.0秒差4着と、大負けはしていない。ここも、前走同様に掲示板以上を狙う。
JRAのティアップワイルドは、このレースで、2011年が0.1秒差2着、2013年が0.5秒差4着と、セレスハントと好勝負している。ただ、交流重賞2勝を含む7戦連続掲示板と大活躍した面影が全くない。ここ2走は、根岸ステークス1.6秒差15着、黒船賞1.3秒差7着と、有力馬の後塵を拝している。ここも、恵まれての3着まで。

◇「東京スプリント」枠順
◇レース当日の生中継