オダギリジョー主演最新作は、オール“ブラジル”ロケ!

2009年03月15日19時02分映画

3月14日(土)より公開となったオダギリジョー主演の中国・ブラジル・日本合作映画「プラスティック・シティ」は、ブラジルの裏社会を題材としたアクション・サスペンスであり、オールブラジルロケが決行された。

映画の舞台はサンパウロ。さまざまな人種・言語が入り混じるこのカオスの街をユー・リクウァイ監督は本作のタイトル通り「プラスティック・シティ」と呼んだ。街の持つ混沌を人工物の象徴にたとえた。この街で暗躍する移民たち、それも危険な闇稼業、命の危険と隣り合わせの男たちのドラマを独特の映像テイストで描いていく。

主演のオダギリジョーが演じるのは、生まれも育ちもブラジルである日系ブラジル人のキリン。彼は闇稼業で生計を立てながらも、とくに波風立つ事無く順風な生活を送っていた。だが、育ての父であるユダの命が狙われたことからキリンの生活も一変していく。ユダを演じるのは「インファナルアフェア」などの出演で知られるアジア映画界の大御所、アンソニー・ウォン。キリンとユダ、血より堅い絆で結ばれたふたりの男の結束がせつなくも胸を打つ。

本作の撮影現場で主演のオダギリジョーは、ボールペンでタトゥーのメイクを施されたり(これはかなり痛いのだという)、スタッフの言語・習慣の違いからくるさまざまなギャップに直面したりなど、かなりタフな現場を経験したようだ。その甲斐も手伝って、緊迫感ただよう抜き差しならぬ男たちのドラマを、異国情緒の雰囲気の中で色彩たっぷりに収録できたようだ。オダギリジョーのポルトガル語&中国語を駆使したセリフにも注目だ。映画「プラスティック・シティ」は、3月14日(土)より、新宿バルト9ほか、全国順次公開。劇場情報、予告映像などは下記リンクの作品公式HPにて確認・視聴できる。

映画「PLASTIC CITY」 公式HP