遊女柳里（星野真里）の身請け話が決まったのだが、かつて一緒になることを約束した徹三郎（千葉哲也）がそのことを聞きつけ約束を破ったと怒り柳里を殺しにくるという…汀女（貫地谷しほり）はなんとか柳里を助けたいと思うのだが…NHK「吉原裏同心」9回「明日の幸せ」28日（木）夜8時放送！予告動画は番組公式サイトで公開。

追われる身でありながら、つつましく吉原で身を寄せ合って暮らす幹二朗（小出恵介）と汀女（貫地谷しほり）夫婦、毎回2人のやりとりに心温まるものを感じる。うらやましいぐらいラブラブな夫婦だ。汀女のことを「姉さま」と呼ぶ幹次郎。姉さん女房っていいなぁ…と思わせる。2人が心から幸せに暮らせる日が訪れることを祈らずにいられない（ってドラマなのだが）。

豆知識：吉原
「吉原裏同心」の舞台となる吉原。ここは江戸時代、幕府が定めた公共の遊郭があった場所だ。そもそも吉原は、日本橋葺屋町（現日本橋人形町）にあったのだが、明暦の大火（1657年）で消失。その後、現在の吉原（台東区千束）で遊郭が再建された。時代劇でよく耳にする「大門」とは、吉原の正面入口にある門で、遊女の逃亡を防ぐため、出入り口はこの「大門」一カ所しかなかった。男性の出入りは自由だったが、女性の出入りには厳しかったらしい。
吉原は、今で言う風俗街と思ってはいけない。たしかに、そういう役割も果たす場所ではあったが、お忍びで大名が訪れたり、大店の店主から町人たちまでがこぞって訪れた。セレブ御用達の店もあれば、文化人が集うサロン的存在の店もあった。一方であまりお金を持っていない町人たちが集う店もあり千差万別。
遊女たちもピンからキリまで…。位の高い遊女は「花魁」と呼ばれ、当時のファッションリーダー、憧れの存在で、浮世絵のモデルにもなった。中でも「傾城」と呼ばれる花魁は、君主（大名）が花魁にのめり込みすぎて大金をつぎ込み、城や国を滅ぼす…ほどの美人と謳われた。

■前回のあらすじ
穀物問屋を営む武七（篠井英介）と息子・公太（浜田学）は吉原會所の乗っ取りを計画していた。父親のやり方はまどろっこしい、としびれをキラした公太は金で腕っ節のいい浪人どもを雇い、四郎兵衛（近藤正臣）を襲わせたが、幹次郎（小出恵介）によって阻止された。
四郎兵衛には、武七らの仕業と察しがついていた。しかし確たる証拠はない。
一方、四郎兵衛を殺すには用心棒の幹次郎が邪魔…そこで武七、公太親子は幹次郎の妻・汀女（貫地谷）を誘拐し、「妻を殺されたくなければ、四郎兵衛を殺せ、もしくは自分たちが襲うのを黙って見ていろ」と幹次郎に脅しをかけた。自分一人では解決できないと判断し、幹次郎は四郎兵衛にこのことを伝える。會所の連中総出で汀女を探すことになった。
囚われの身となった汀女は、なんとか自分の居場所を幹次郎に伝えようした。吉原の遊女たちに手習いの師をしている汀女は、遊女たちから「お客を呼べるよい手紙の文句を考えてほしい」と頼まれていた。その手紙をちぎって窓から外へ飛ばした。
會所の連中が、その手紙の切れ端をみつけ汀女の字であることを確認し、その周辺に汀女が拉致されていることを知った。くまなく探し、ある一軒の家に、武七らが雇った浪人たちが出入りしていることを突き止める。ここに汀女がいることは間違いない。
四郎兵衛が囮になり浪人どもを引きつけ、その間に汀女を救出するという計画を実行。無事汀女を救い出し、すぐさま四郎兵衛の元へかけつける幹次郎。案の定、浪人たちに囲まれていた四郎兵衛を無事救い出すことができた。
すべての悪事の源は、武七、公太親子の仕業と明らかになり、吉原にまた平和が戻った。
拉致されている汀女がちぎった手紙の一部には「一日千秋の思いでお待ち申し上げ候」と書かれていた。

■第9話「明日の幸せ」あらすじ
遊女・柳里（星野真里）の身請け話が決まった。身請けが決まるということは、遊女にとって吉原の外に出られる、自由の身になるということ。ところが、汀女（貫地谷）のところに手習いに来た柳里は、泣いて汀女に訴えた。3年前に一緒になることを約束した徹三郎（千葉哲也）が、身請け話を聞いて激怒し、自分を殺しに来るという…。汀女はなんとかして柳里を助けたいと思うのだが…。

「吉原裏同心」（全12回）、第9回「明日の幸せ」は8月28日（木）午後8時より、NHK総合にて放送！再放送は【総合】9月2日（火深夜）25時25分から26時08分、【BSプレミアム】9月4日（木）午後0時00分から0時43分にて。予告動画は番組公式サイトで視聴できる。

◇NHK木曜時代劇「吉原裏同心」番組公式サイト
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