ロボットを動かす蛾、人工の蜘蛛糸、ネイチャーテクノロジー-テレ東

2009年03月27日21時04分暮らしと文化
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テレビ東京系ワールドビジネスサテライトで3月24日放送された特集「ネイチャーテクノロジーの可能性」が同番組公式サイトに公開されている。
「モノづくり=石油資源の消費=環境破壊」というジレンマから抜け出そうと、自然生物の力を応用した全く新しい「モノづくり」の研究が各方面で進められている。
東京大学先端科学技術センターでは、わずか2ミリの蛾の脳内に走る神経細胞から本能を解析し、そのままロボットの「操縦士」に仕立て、動力源に組み込む試みが行われている。一方、日産自動車では、ハチの持つ無数の目を駆使する原理をロボットに移植し、「ぶつからない車」の開発を研究している。コンピューターでは処理が追いつかない、ハチのとっさの判断を衝突回避の仕組みに取り入れようというのだ。
そして、1センチ程度の太さがあればジャンボジェットさえぶら下げられるほどの強度を持つ蜘蛛の糸を量産化しようと目論むベンチャー企業、その名もスパイダー。遺伝子組み換えにより人工的に量産し、炭素繊維に取って代わる強くて軽い次世代の繊維として世界に発信したいと意気込む。
自然の驚異を賢く活かすネイチャーテクノロジーの方向性は、人類の救世主となるのか。

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