結婚式の定番ソングともなり一世風靡したホイットニー・ヒューストンの歌う「オールウェイズ・ラヴ・ユー」が主題歌であるケビン・コスナー主演のラブ・サスペンス『ボディガード』が、明日8月4日（火）NHKBSプレミアムにて昼1時から放送！YouTube「warnervodjapan チャンネル」でレンタルまたは購入して視聴できる。

もし絶対に愛し合うことの許されない二人が恋に落ちてしまったとしたら？その二人はジレンマというもっとも憂鬱な足枷の中で自らの気持ちと戦うことになる。映画『ボディガード』は、守る者・守られる者の許されざる愛の中から恋の素晴らしさと切なさを謳いあげる大人の感動作となっている。
ヒロインはアメリカ・ミュージックシーンのスター・セレブレティであるレイチェル（ホイットニー・ヒューストン）。彼女の圧倒的な人気ぶりは熱狂的なファンを生むと同時に、自らの身を危険にさらす”脅迫状”を受け取る事態までを呼び込んだ。護衛に当たるのはプロの腕利きボディガードのフランク（ケビン・コスナー）。彼は私情を挟まぬクールなプロ。安全第一を考え、レイチェルのコンサートの演出に対しても警護の視点から淡々と口出しをしてくるフランクに対して、最初は疎ましく感じるレイチェルであったが、ある事件でのフランクの献身的警護ぶりに触れ、レイチェルはフランクに恋に落ちる。フランクもまた彼女を愛し始めるが、彼女を護りたいと思えばこそ、その愛は許されない愛となってしまうのだったが…。

映画『ボディガード』は、とにかくロマンティック。昨今のハリウッド映画が失いつつある大人の情感が溢れている。危機的状況の中で展開する恋模様に、観客は言い知れぬ胸の高まりを覚える。頼もしくもクールな仕事ぶりを見せるフランクを演じるケビン・コスナーの演技は見事。彼自身の持つ魅力があますことなく現出している。また自分自身の置かれた環境を地で行くヒロイン演じるホイットニー・ヒューストンもスターらしい華やぎを添えている。オトナがロマンスの中にたっぷり浸れるラブストーリーのベスト・オン・ベストな一作として映画『ボディガード』は、いまなお高い評価を受け続けている。まったくの名作だ。

残念ながら等身大のヒロインを演じたホイットニー・ヒューストンは、2012年2月11日に、カリフォルニア州ビバリーヒルズにあるビバリーヒルトン・ホテル客室の浴槽の中に倒れていたところを発見され、その後死亡。48歳のこと。
そして、ホイットニーの娘でR&B歌手のボビー・クリスティーナ・ブラウンが1月31日（現地時間）、ジョージア州の自宅のバスタブで意識不明の状態で発見され、病院に搬送された。ボビーの意識は戻らず、結局7月26日、22歳と若すぎる一生に幕を下ろした。8月1日米ジョージアで葬儀が営まれ、3日ブラウンさんの遺体は、ニュージャージー州の墓地で母親のヒューストンの横に8月3日埋葬された。

はからずも母と娘と似た状況で発見され、この世を去った故ホイットニー・ヒューストンさんとボビー・ブラウンさんのご冥福を本作で祈りたい。


【映画『ボディガード』】
監督：ミック・ジャクソン／脚本：ローレンス・カスダン／音楽：アラン・シルヴェストリ
出演：ケビン・コスナー、ホイットニー・ヒューストン、ミシェル・ラマ・リチャーズ、ゲイリー・ケンプ 他
1992年 / アメリカ

NHKBSプレミアム放送：8月4日（火）午後1:00〜3:10

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