坂東玉三郎×市川海老蔵、泉鏡花の幻想的な世界を描くシネマ歌舞伎『海神別荘』あらすじと予告動画

2015年08月29日16時45分映画

坂東玉三郎が敬愛する泉鏡花『海神別荘』を玉三郎自ら舞台化!この世のものとは思えぬほどの美しき男女の愛の物語…。相手役は歌舞伎界のプリンス・市川海老蔵!2009年歌舞伎座で上演された『海神別荘』がシネマ歌舞伎となって復活!9月26日(土)から10月2日(金)まで全国ロードショー。予告動画は公式サイトにて公開。

明治から昭和初期にかけて活躍した小説家・泉鏡花(1939年没)。近代の幻想文学の先駆者とされ、今もなお多くの人に愛されている。特に歌舞伎俳優で人間国宝の坂東玉三郎は泉鏡花を敬愛していることで有名。舞台のほか、玉三郎みずからメガホンを取った吉永小百合主演映画『外科室』(1992)、宮沢りえ、宍戸開が出演した『天守物語』(1995)の泉鏡花作品を映画化している。

9月26日(土)から10月2日(土)まで全国ロードショーされるシネマ歌舞伎『海神別荘』は、泉鏡花の代表作であり、玉三郎は『夜叉ヶ池』『天守物語』と合わせ「泉鏡花三部作」と称し、何度も舞台上演している。近代文学の舞台化なので、言葉も現代語で初心者にもとても分かりやすい。いわゆる本寸法の古典歌舞伎とは異なるが、新作歌舞伎として高い評価を得ている作品である。

■あらすじ
一人の美女(坂東玉三郎)が海神の世継ぎ・公子(市川海老蔵)の妻となるべく使わされた。しかし美女は陸での生活が忘れられず、公子が止めるのを振り切って陸に戻るのだが、その姿はすでに人ではなく、ヘビとなっていた。泣きながら海へ帰るのだが、いつまでも泣き崩れる美女にしだいに腹立たしく思うようになった公子は美女に向かって剣を向けるのだが…。

2009年7月に舞台上演された『海神別荘』がシネマ歌舞伎として9月26日(土)から10月2日(土)まで全国ロードショー。坂東玉三郎が敬愛する泉鏡花の幻想的な世界を、絶世の美女と美男子が演じる。出演:美女(坂東玉三郎)、博士(市川門之助)、女房(市川笑三郞)、沖の僧都(市川猿弥)、公子(市川海老蔵)。予告動画はシネマ歌舞伎『海神別荘』公式サイトにて公開。

松竹・シネマ歌舞伎『海神別荘』公式サイト