あの傑作経済ドラマが再び、劇場版「ハゲタカ」予告映像配信中

2009年05月08日11時33分映画

「世の中は金だ、金が悲劇を生む」。あの鷲津政彦が帰ってくる。6月6日公開予定の映画「ハゲタカ」の予告動画が、公式サイト上に公開されている。

2007年春にNHKで6回シリーズで放映され、国際テレビコンクール「イタリア賞」など各賞を受賞した経済ドラマの金字塔「ハゲタカ」。スリングかつリアリティに富み、現実の事件とリンクして細部まで作り込まれた壮大なストーリーと、青みがかった独特な画作りは、今なお語りぐさとなっている。幾度かの再放送を経て、ファンの間で高まっていた続編待望論に答えたのが、今回の劇場版「ハゲタカ」だ。

劇場版の舞台は、ドラマから数年後の日本。膨大な資金をバックにした「中国系ファンド」の命を受けた「赤いハゲタカ」が、日本の基幹産業である「大手自動車メーカー」に買収を仕掛け、元祖“ハゲタカ”鷲津政彦に真っ向から勝負を挑んでくる。ドラマ版では「腐った日本を買い叩く」と豪語していた鷲津が、「買い叩かれる日本」を守る立場に回る。全く新しい、壮大なマネー戦争が今、勃発する。

制作過程で、「リーマン・ショック」とう未曾有の経済危機に見舞われ、一部脚本の書き換えを余儀なくされたという逸話もある。テレビ局と映画配給会社のタッグは今や珍しくないが、NHKが絡むという意義は、民放とのそれとは全く違うインパクトを与える意味で興味深い作品といえよう。

映画「ハゲタカ」公式サイト