佐藤竹善(シングライクトーキング)×平原綾香、カヴァーを超えた新クリスマス・スタンダード誕生の予感!関連動画
一昨年、昨年に続く佐藤竹善(SING LIKE TALKING)のクリスマス・アルバム第3作「Your Christmas Day Ⅲ」(12/2リリース)は、世界的なパティシエ、小山進が新作ショコラに込めた物語をもとに書き下ろした新曲「The Lost Treasure ~The Adventures of Jaime~」をはじめ話題満載の1枚だが、今回新たに平原綾香とのデュエットによるモーリス・ホワイト「I Need You」のカヴァーが収録されることが発表された!アルバム初回限定盤に付属するDVDに収録される映像の一部がユニバーサルミュージックのYouTube公式チャンネルで公開されている。
1985年に全米ヒットを記録したR&Bの名曲が、この二人によって新たなデュオ・スタンダードに生まれ変わった。単なるカヴァーソングの枠を超えたこの楽曲は広く音楽ファンの注目を集めそうだ。ここでは、そのレコーディングから平原のパートのボーカル・レコーディングのレポートが到着したので紹介しよう。
【佐藤竹善×平原綾香RECレポート】
すっかり秋が深まった11月某日、ひと足早くスタジオ入りした平原は、早速ボーカル・ブースに入ってウォーミングアップをスタート。アスリートが体の各部分をゆっくりとほぐしていくように、平原は様々な音域の声を響かせてノドの具合を確認していく。その声を聴きながらエンジニアが音を整えているところに、竹善も到着。再会を喜び合い、ひとしきり共通の知人たちの話題で盛り上がった後、まずはレコーディングの進め方を打ち合わせることになったのだが、竹善の方針はすでに決まっていたようだ。
「綾香ちゃんのやりやすいやり方がいいよね」。
というわけで、歌うパートも歌のアタマから録っていくのではなく、平原が歌いやすいところから始めて徐々にテンションを上げながら進めていくことになった。もっとも、いざレコーディングが始まると、平原はいきなりクライマックスに達したかのような情感豊かな歌声を聴かせる。竹善は1テイクごとに「いいねえ」「バッチリだよ」を連発。大サビの部分でいかにも繊細な歌声を平原が聴かせると、竹善は思わず「惚れるよね」とひと言。今回のアルバムの別の曲で竹善とデュエットし、この日は英語のネイティブな発音を確認するために駆けつけたSHANTIも「素敵!」と感嘆の声をもらした。そして、レコーディングが始まって3時間あまり。竹善から最後のOKが出ると、自然と拍手が起こり、平原ははにかむように微笑んだ。
「まるで70年代ソウルのデュエットのような、大きな愛を歌ったラブソングになりますね」と語る竹善の満足げな表情が、この日の成果の大きさを物語っていた。
レポート:兼田達矢
◇佐藤竹善「The Lost Treasure 失われたアルアコの秘宝」プロローグ映像
◇ユニバーサルミュージック「佐藤竹善」ページ
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