ドボジョのファーストペンギン、女性土木技師・阿部玲子の仕事の流儀とは?予告動画

2015年11月29日16時34分社会

誰かが行かねば、道は拓けない!明日11月30日(月)NHK総合「プロフェッショナル仕事の流儀」(よる10時)は、世界中のトンネル工事現場を渡り歩く女性・土木技師の阿部玲子さんに密着!番組公式サイトで予告動画が公開されている。

“ファーストペンギン”という言葉は、群れの中で最初に水に飛び込むペンギンを指す言葉。飛べない鳥のペンギンは、南極で海に飛び込んでは魚を獲る必要がある。ところが海の中には、シャチやトド、オットセイなどの獰猛な肉食獣が待ち構えている。そんな中で真っ先に飛び込む勇者、それがファーストペンギン。NHK朝の連続テレビ小説「あさが来た」で、女性実業家として成長していくヒロインの経済の師ともいえる人物がこう呼んで元気づけるシーンがあった。(第9週あらすじ

明日紹介する阿部玲子は、世界中のトン熱工事現場を渡り歩き、土木業界では誰もが知る土木エンジニア。彼女は、現場で働く労働者たちの命を守る「安全管理」のエキスパートとして、世界の現場から、その知識と経験を乞われる存在。だが日本には、劣悪な労働環境から母性を守るという目的で昭和22年制定の労働基準法があり、「女性がトンネル掘削現場に入ると山が崩れる」という迷信まであったた。平成19年の労基法改正で、ようやくその「禁制」が解かれたが、女性土木エンジニアはほぼ存在しなかった。そんな中、阿部は海外に進出し、女性土木エンジニアの道を切り拓いた。ここ数年土木関係で働く女性を“ドボジョ”と呼ぶが。阿部は元祖ドボジョであり、業界のファーストペンギンだ。
そして、阿部はインドで実績を上げるまでになった。急成長するインドはビッグビジネスがあるが、不透明な官僚主義の問題や階層文化があり、建築業界で「最も難しい国」の一つと言われている。
そして、阿部は今年の夏には、初のイスラム圏での仕事のために、インドネシア・ジャカルタの地下鉄建設現場に赴いた。番組では、これに密着し、新しい現場を次々と切り拓いてきたパイオニア・阿部の仕事の流儀に迫る。

放送は、明日11月30日(月)NHK総合テレビにて夜10時から放送。予告動画は番組公式サイトから試聴できる。

NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」番組公式サイト