「イニョプの道」の舞台は混乱する朝鮮時代初期!悲劇の幕開けは2つの王子の乱から…予告動画

2018年09月08日20時00分ドラマ
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韓国ドラマ「イニョプの道」は、朝鮮半島が高麗王朝から500年続く朝鮮王朝へと変わったばかりの混乱期が舞台!ドラマ視聴前にそんな舞台背景を日本でも人気の歴史ドラマと一緒に駆け足で紹介しよう!本作はDVDも好評発売中で予告動画はDVD公式サイトで公開中だ。

ドラマの舞台は500年続いた朝鮮王朝の第3代王・太宗の治世。(参照:「朝鮮王朝系図」
朝鮮王朝はクーデターから始まった…14世紀末の前王朝である高麗王朝は北からは蒙古、南方からは倭寇に苦しめられ、王室は弱体化し力のある武人たちの台頭が目立ってきた。(参照:「高麗王朝系図」
当時を舞台にしたドラマに「武神」「シンイ-信義-」などがある。NHKの同枠で放送した「奇皇后-ふたつの愛 涙の誓い-」は同時代の元(現、中国)を舞台にしている。

そんな中、頭角を現したのは、数々の戦功で活躍した高麗の武将イ・ソンゲ(李成桂)。1388年、元から、明を抑えるべく出兵の命令を受けるが、イ将軍は鴨緑江(アムノッカン)・威化島(ウィファド)で軍を引き返し、高麗の都・開城を攻めるというクーデターを起こした。世にいう「威化島回軍(ウィファドフェグン)」だ。
実権を握った李将軍は、疲弊しきった王朝の国家財政を立て直すべく奴婢の開放や田制改革を通して民心をつかみ、1392年高麗王朝最後の恭譲王(コンヤンワン)から王位を受けるという形で王位に就いた。理想の国づくりをするため国号を“朝鮮”とし、自らが太祖となって500年続く朝鮮王朝の骨格を作った。このあたりを比較的史実に沿って描いたのが「チョン・ドジョン(鄭道傳)」、大胆にフィクションを絡めて描いたのが「六龍が飛ぶ」、 建国の秘話を大風水を題材にして描いたドラマに「大風水」というのもある。

初代王の太祖には8人の王子がいたが長男が夭逝。順当にいけば次男だが、太祖は寵愛する継妃の子で八男にあたる幼い息子を世子(後継者)にした。これに異を唱えたのが野心家の五男・李芳遠(イ・バンウォン)。彼は、国家プランの立案者の鄭道伝や世子・八男を殺害。失意の太祖は退位し、子供の居ない次男が即位。これが「第一次王子の乱」。
しかしわずか2年後、今度は王位を狙う四男の反乱を鎮圧し、イ・バンウォンが第3代王・太宗となった。第二次王子の乱」だ。この反乱は、「大王世宗」や、「根の深い木」の序盤で描かれる。
そして、高麗末期から朝鮮王朝への変遷を全159話で描いたのが大作「龍の涙」だ。

「イニョプの道」の悲劇は、この後から始まる。退位した太祖は咸興(ハムン)に移り住んだが、兄弟を殺した息子、太宗への怒りは激しく玉璽(ぎょくじ)を渡さなかった。玉璽は王の印で全ての国事にこれが必要。詳細は【朝鮮王朝豆知識】で紹介している。
太宗は父との和解を求めて何度も使者を送るが、太祖は使者をことごとく殺害。このことから、韓国語で、帰って来ない人や音沙汰のないことを「咸興差使(ハムンチャサ)=咸興への使者」と言うようになった。

ドラマの背景を知るのに役立つ情報は、ナビコン【韓流コーナー】にまとめている。上で参照した系図の他にも、同じ時代のドラマを表にまとめた「ドラマの年表:統一新羅~高麗時代 」「ドラマの年表:朝鮮王朝時代」を用意しているのでチェックしてみよう。
【「イニョプの道」を2倍楽しむ】では、ドラマの放送までにドラマの見どころやキャストの魅力、放送にあわせて各話のあらすじと見どころ、豆知識などを紹介していくので参考にどうぞ。

kandoratop【作品詳細】【「イニョプの道」を2倍楽しむ】

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