出会いは最悪・最胸キュンの事故から…咸興差使って?「イニョプの道」第1話あらすじと予告動画

2016年04月02日12時00分ドラマ
©JTBC Co., Ltd.

両班から奴婢の身分に落とされた女性の愛と闘いを描く韓国恋愛時代劇「イニョプの道」が、4月3日(日)ついにNHKBSプレミアムにて放送スタート!第1話はいつもより早い夜8時45分から放送、予告動画は番組公式サイトで視聴できる。今回は、第1話「波乱の幕開け」の詳しいあらすじと見どころを紹介。
【「イニョプの道」を2倍楽しむ】では、詳しい時代背景やキャスト、実在の人物の紹介など、ドラマを楽しむための情報をまとめて紹介している。

※ここで紹介するあらすじは韓国オリジナル版視聴での紹介となるので、NHK放送と一部異なる場合もあることをご理解ください。
あらすじを読んでからもドラマ視聴を楽しめるように配慮していますが、詳しいあらすじを知りたくない方は、豆知識と(茶文字)の見どころをお読みになり、あらすじは視聴後の確認用にどうぞ。

■キャスト相関図(NHK)
イニョプ役:チョン・ユミ
ムミョン役:オ・ジホ
ウンギ役:キム・ドンウク
ユノク役:イ・シア
ユンソ役:イ・イギョン
タンジ役:チョン・ソミン

イニョプ■第1話「波乱の幕開け」
両班の身分から下女に転落したイニョプは、自らの悲運を受け止められない。逃げようとするイニョプをムミョンは縄で縛って捕まえ…「お嬢様は人ではなく奴婢です」という。

韓国時代劇では、ドラマのクライマックスを冒頭でみせ、過去にさかのぼるという演出が多いが、今回もそのパターン。撮影は冬。日本よりもはるかに寒い気候の中で、イニョプを演じたチョン・ユミの裸足が痛々しい。

時はさかのぼって…イニョプは朝鮮王朝建国の功臣クク・ユの娘。母は亡くしたが名門の両班として都で父と2人で恵まれた暮らしをしていた。だが父は、現国王である朝鮮王朝第3代王・太宗(テジョン)の差使(使者)として先々代の王・太祖の元へ送られたまま何の便りもない。処刑されたというウワサまで流れ始めた。心配したイニョプは父の消息を知るため、重臣ホ・ウンチャムの誕生祝いの宴が催されている屋敷に行くことに。だが、そこは名門両班の娘としての権威を保つためにもお気に入りの駕籠で行きたいが、なかなか気にいった物がなく下男たちを困らせる。お祝いの贈り物だってケチなもの持って行くわけにはいかない。とうとう自分の婚礼用の絹まで持ち出してしまうありさま。

当時、駕籠(カマ)は両班が出かけるときの乗り物。今どきの高級車と同じ。父がいないからこそ見栄を張りたかったのかも。

その頃、ホ家の屋敷では宴の準備に大わらわ。だが、地下室では長男のホ・ユンソが下女のタンジとこっそりと情事を重ねていた。

一方、ホ家の下男頭のムミョンは戸曹判書のキム・チグォンの屋敷に働き手を借り行っていた。その帰り道イニョプの一行と出くわし、暴走する牛からイニョプを助けるが、倒れた拍子に…。

このドラマの舞台は朝鮮王朝建国間もない第3代王・太宗の治世(参:朝鮮王朝系図)。だが、ストーリー展開も早く、時代劇になれていない方にもわかりやすいドラマ。おまけに、婚約者から花束が届いたり、イニョプとムミョンの出会いだって駕籠を車に変えると今どきの恋愛ドラマによくあるベタな定番(笑)のラブエピソード。果たして、ムミョンとイニョプはどんな最悪(視聴者にとっては胸キュン)の出会いをするのか?お見逃しなく。

その頃、王宮では、王・太宗が、父であり建国の祖・太祖が咸興(ハムン)に隠遁したまま帰らないことに頭を悩ませていた。太祖は、太宗がよこした差使をことごとく殺害。そしてイニョプの父クク・ユが、この役目を仰せつかっていたが…。

宴が始まり、ホ家の屋敷では名妓・カヒアの舞に興じていた。父ユが戻らないことに焦るイニョプは、宴の最中に父の消息を聞いて雰囲気を壊してしまう。おまけに、ホ家の娘でイニョプと親友のユノクから花婿候補を紹介されるが…。さらに、ユノクの母ユン氏からも衝撃の言葉を聞く。

果たしてユノクが紹介したのは誰なのか?そしてユン氏はイニョプに何をいうのか?
ところで名妓カヒアとムミョンは何やら訳あり。今後2人の関係にも要注目だ。カヒアを演じたのは「カッコウの巣」で最恐悪女のファヨン役を演じたイ・チェヨン。身長170cmのナイスボディーで舞う姿にも注目。


■豆知識:咸興差使(ハムサチャサ)って?
現王・太宗と父である先々王・太祖の確執は、太宗が絡んだ2つの王子の乱が原因。こちらで詳しく紹介しているので視聴の前に一読を⇒悲劇の幕開けは2つの王子の乱から
即位したものの玉璽を持ったまま太祖が咸興(ハムン)に隠遁。玉璽は全ての国事に使う国王の象徴。(詳しくは豆知識◆玉璽で説明)。太宗は何度も使者を派遣するが、太祖はことごとく弓で射殺してしまった。そこで韓国では、使いに行った者がそのまま帰ってこないことを「咸興差使」(ハムンチャシャ)という。この咸興差使殺しのエピソードは「龍の涙」(91話~95話)でも詳しく描かれている。

kandoratop【作品詳細】【「イニョプの道」を2倍楽しむ】

NHK「イニョプの道」番組公式サイト
 2015.4.3スタート 毎・日21:00- 初回は20:45分より