6/4公開、ガチでマジな任侠映画!蛭子能収が高倉健に見える!?福田雄一脚本、映画『任侠野郎』あらすじと予告動画

2016年04月24日19時30分映画

24日沖縄で開催された「島ぜんぶでおーきな祭 第8回沖縄国際映画祭」に出品された映画に主演した蛭子能収が橋本マナミとレッドカーペットを歩いた!「勇者ヨシヒコ」の福田雄一脚本、蛭子能収主演『任侠野郎』。お笑い一切ナシ!蛭子さんが長ドスで憎き敵を討つ!6/4(土)より全国順次公開!予告動画はYouTubeで公開。

人気低予算ドラマ「勇者ヨシヒコ」シリーズ(テレビ東京)、鈴木福くん主演「コドモ警察」(TBS)、鈴木亮平をメジャーに押し上げた映画『HK/変態仮面』を手がけた福田雄一のオリジナル脚本…と聞いたらぜったいコメディー映画だと思われるだろうが、これが驚いたことに笑いの要素は一切なし! 蛭子能収がガチでマジな任侠映画の主演を務めた。

1960年代、70年代の東映任侠映画を彷彿させる『任侠野郎』。いったい誰が蛭子能収主演というキャスティングを思いついたのだろう。本職はマンガ家だが、タレント、俳優としても活躍する蛭子さん。2007年からスタート、太川陽介を相棒に全国を旅する「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」シリーズ(テレビ東京)では、番組の進行を無視した本能の赴くままに行動する蛭子さんに、それをフォローする太川陽介コンビが大人気となった。

蛭子さんといえば、歌を歌えばオンチだし、滑舌は悪いし感情のこもった演技はできない。それで任侠映画の主役が務まるのかと、多くの人が疑問に思うだろう。しかし、これがめちゃくちゃキマっているのだ。着流しに長ドスを持って敵対するヤクザに殴り込みに行く…普段の蛭子さんからは想像もできない男気あふれる任侠野郎である。最初から最後までウケを狙うようなシーンは一つもない。まるで鶴田浩二、若山富三郎、高倉健、菅原文太、中尾彬、松方弘樹、梅宮辰夫が出てきてもおかしくないぐらいの、ガチな任侠映画に仕上がっている。

さらに驚きなのは、主演のみならず挿入歌も蛭子さんが歌っている。タイトルはズバリ『任侠野郎』(歌:蛭子能収、作詞:福田雄一、作曲:牧戸太郎)。レコーディング技術、編集技術を駆使して制作されたことだろう。CD化はされなくとも、ネット配信されるのであれば、魔が差したらダウンロードしてしまいそうなほど、いい曲に仕上がっている。

上映時間69分。長すぎず、短すぎず、ちょうど良い尺である。最初から最後まで蛭子さんは笑顔を見せず、吹きだすこともなく、ヤクザ者を演じきっている。これはファンならずとも一見の価値アリ!

■あらすじ
かつて「向かうところ敵なし」と恐れられた伝説のヤクザ。関東一円に勢力を伸ばしていた元小里久美の若頭・柴田源治(蛭子能収)がムショの務めを終え、シャバに出てきた。源治は小里親分を殺した仇・正岡組組長を惨殺したのだった。ムショから出てきた源治に、かつての仲間だった三鷹(中尾明慶)から、親分を殺したのは正岡組長ではなく、小里組傘下・榊組長(佐藤二朗)だと知らされた。
榊は源治を騙して敵対する正岡組長を殺すよう仕向け邪魔者を廃除し、榊組の勢力を伸ばしていった。そしていまは、残された正岡組の事業を乗っ取ろうとしているという。
正岡組は、組長の一人娘・時子(トリンドル玲奈)が後を継ぎ、婚約者の三田村(柳楽優弥)とともに、地元に根付いた組であり続けようと必死に看板を守ってきた。新しく、温泉施設建設を任されることになった正岡組に、榊の魔の手が…。源治は、時子から父親を奪ってしまったつぐないのため、命をかけて時子を守ろうとするのだが…。

【任侠野郎】(2016)
監督:清水清孝
脚本:福田雄一
出演:蛭子能収、柳楽優弥、トリンドル玲奈、安田顕、大谷亮介、中尾明慶、やべきょうすけ、橋本マナミ、北原里英(NGT48)、大悟、橘ケンチ(EXILE)、佐藤二朗ほか。
主題歌:ARCHAIC RAG STORE『LOVE SONG』/挿入歌:蛭子能収『任侠野郎』 

日本テレビ「THE夜もヒッパレ」「1億人の大質問!?笑ってコラえて!」「世界一受けたい授業」などの演出を手がけた徳永清孝監督デビュー作。脚本は「勇者ヨシヒコ」シリーズ、「コドモ警察」、『HK/変態仮面』、「アオイホノオ」などを手がけた福田雄一。出演は蛭子能収、柳楽優弥、トリンドル玲奈、安田顕、中尾明慶、佐藤二朗ほか。6月4日(土)より全国順次公開。予告動画はYouTubeにて視聴できる。

6月4日全国順次公開 映画『任侠野郎』公式サイト
映画『任侠野郎』予告動画(YouTube)