直木賞作家・辻村深月×松坂桃李の感動作『ツナグ』2/3金曜ロードSHOWで放送!予告動画
『鍵のない夢を見る』で直木賞を受賞した辻村深月の著した連作短編小説を、松坂桃李主演で映画化したファンタジー『ツナグ』(2010)を、明日2月3日の日本テレビ系「金曜ロードSHOW!」にて放送!番組サイトから予告動画が視聴できる。
原作は、吉川英治文学新人賞を受賞した作品。人生で一度だけ死者と会えるとしたら、あなたは誰と会いたいですか…?そんな決して叶うことのない願いを叶えることができる能力を持った“使者=ツナグ”という役割を課せられることになった一人の高校生が、悩み、成長していく姿を描いた感動作。
映画『ツナグ』では、祖母から、生者と死者を一夜だけ再会させる仲介人「ツナグ」としての仕事を引き継ぐ男子高校生・渋谷歩美を松坂桃李が演じる。物語は、渋谷歩美の成長を通して、3組6人の生者と死者の再会を描く。
モデルとしてデビューした松坂だが、『僕たちは世界を変えることができない。But,we wanna build a school in Cambodia.』で第85回キネマ旬報ベスト・テン新人男優賞、第33回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞を受賞するなど、今や若手実力派俳優として映画にドラマに引っ張りだこ。今クールは「視覚探偵 日暮旅人」(日本テレビ、日曜22時30分~)で、目で見えないものを見ることができる探偵を演じる松坂だが、本作でも特殊な野力を持つ主人公に挑戦している。
歩美の祖母アイ子を演じるのは映画『あん』で2015年の映画各賞を総なめにした樹木希林、亡き母との再会を望む中年男性を「バイプレイヤーズ」(テレビ東京、金曜24時12分~)主演の遠藤憲一、親友を亡くした女子高校生を橋本愛、失踪した恋人を捜す男性を佐藤隆太が演じた。その他、桐谷美玲、大野いと ら人気若手女優たち、さらに八千草薫と仲代達矢というベテランまで豪華出演者が勢ぞろい。
脚本・監督は『陰日向に咲く』『ROOKIES-卒業-』などを手掛けたの平川雄一朗。
■あらすじ
“ツナグ”は、依頼人と死者の間を文字通り繋いでくれる存在。コンタクトを取ることができるのは、“ツナグ”の存在を信じ、必要としているひと握りの人々だけ。“ツナグ”は依頼人が死者と会いたい理由を調査した上で、死者に依頼人と会う気があるかどうかを確認し、死者が再会を承諾した場合だけ、一晩限りの再会の場を提供することができるのだ。依頼人が死者に会えるのは人生で一回きり。そして死者にとっても“ツナグ”を通して生きている人間と再会できる機会は一度だけ。祖母から“ツナグ”としての仕事を引き継ぐことになった高校生の歩美は、様々な“再会”をコーディネートすることになるのだが…。
母親の死期が近いことを知りながら、母に病名を打ち明けなかったことを後悔し続けている中年男性の畠田。自分が瞬間的に抱いた殺意が親友を事故死に追いやったのではないかと恐れ続けている女子高生の嵐。7年前に失踪した婚約者を待ち続けているサラリーマンの土谷。そして両親が自分を遺して死を選んだ本当の理由を知るべきかどうか、悩み続けてきた歩美自身。死者と再会したからと言って全員が幸せになれるわけではないという事実を前に、歩美は生と死について、そして“真実”の重みについて、深く思い悩むようになる。
誰もが一度は思い描いたことがある、でも、決して叶うことのない願いを描いた本作で、歩美はもがき苦しみながら一歩ずつ前に進もうとする姿に、勇気づけられる人も多いはず。複雑な現代社会を生きる日本人の心の絆を繊細に映し出す映画『ツナグ』は、明日2月3日(金)日本テレビにて夜9時から放送。
◇日テレ「金曜ロードSHOW!」番組公式サイト