「ホジュン~宮廷医官への道~」(全64話)第36-40話あらすじ:当帰紛失事件~真犯人と黒幕…
下吏たちの陰謀で“扁額暗唱の罰”という重罰を受けるホ・ジュンと、重大事件を解決する名探偵ホ・ジュンの活躍を名優チョン・グァンリョルが熱演する。BSフジで再放送中のイ・ビョンフン監督の不朽の名作「ホジュン~宮廷医官への道~」第36話~40話のあらすじを紹介、YouTube「MBCClassic」で全話の予告動画が公開されている。但し日本語字幕なし。
【「ホジュン宮廷医官への道」を2倍楽しむ】では、各話のあらすじと見どころ豆知識などをまとめて紹介しているので、初めての方はもちろん、すでに視聴された方もこの機会に再視聴をされては?
■キャスト⇒人物相関図(公式サイト)
ホ・ジュン役:チョン・グァンリョル
イ・ダヒ役:ホン・チュンミン
イェ・ジン役:ファン・スジョン
ユ・ドジ役:キム・ビョンセ
ユ・ウィテ役:イ・スンジェ
■第36話 当帰紛失事件
ある日、恵民署の薬材倉から当帰(とうき)が5斤紛失する事件が起きる。薬材倉の管理を任されていたイェジンとチェソンに嫌疑がかけられる。新しく恵民署の責任者として赴任したキム判官は、恵民署の綱紀を正すため見せしめとしてイェジンたちを捕盗庁に引き渡す。
たかが当帰のために捕盗庁に引き渡すとはあまりに行き過ぎた処置だが、ホ・ジュンにはどうすることもできない。できるのは、真犯人を見つけてイェジンたちの嫌疑を晴らすことだけ。
薬材倉から薬材を持ち出して金に換えるのは以前から医官たちがやっていたこと。しかし、今回は当帰という安い薬材が狙われたことがどうにも気になる。金目当ての悪徳医官たちなら、当然高い薬材を狙うはずだからだ。
そんな時、当帰には肌をすべすべにする効果があり、漢陽のキーセンたちはみんな当帰を使っているという話を耳にする。
果たしてホ・ジュンは、イエジンの無実を証明することができるのか?ところで、当帰とは、セリ科シシウド属の多年草。漢方薬として用いられる植物。補血(ほけつ)効果があるので、皮膚の色つやを良くし、ドラマにあるように美肌効果にも役立ち、様々な漢方方剤に含まれている。また、組織を修復する効果もあるので、火傷や切り傷などにも使われていることが多い。化粧品で、和漢薬配合とか生薬配合と言われているものには、この当帰が含まれている場合が多い。
■第37話 扁額暗唱の罰
恵民署の不正を正すべく奮闘するホ・ジュンが突然、内医院に呼び出された。いぶかりながら向かうと、ひざまずかされたうえ、自宅で診療した事実を問い詰められる。内医院は医官の私的診療を堅く禁じている。ところが、診療の順番が回ってこなかった患者たちが医官のあとをつけ、自宅に押しかけて診療を求めることがしばしばあり、ホ・ジュンもその頼みを断り切れず、時間がある限り診療に応じていたのだ。
ヤン・イェスは、いかなる事情があっても規則を破った人間をそのままにしておいては綱紀が乱れるとし、ホ・ジュンに扁額暗唱1000回の罰を下す。
ホ・ジュンが扁額暗唱の罰を下された噂はまたたく間に宮廷内に広まり、心配した同僚たちが次々と集まって減刑を訴えたが、聞き入れてもらえない。
みんなが見守るなか、ホ・ジュンは黙々と罰をこなし、鼻血を出しながらも歩みを止めず、ついに700回を超えたところで倒れてしまう…。
駄目だと知っていても病に苦しむことのできないホ・ジュン。山陰でも今回と同じことが起こり、結局これがユ・ウィテから認められることになったのだが、果たして今回は、ホ・ジュンの誠意がヤン・イェスのこころを揺り動かすのか?ところで、ホ・ジュンを苦しめた“扁額暗唱の罰”とは、中門と政庁を往復し、扁額を1000回唱える罰。300回も往復すれば普通音を上げ、500回も往復すると死を招く恐れもある程の重罰。果たしてホジュンは扁額暗唱の罰を成し遂げるのか?チョン・グァンリョルの熱演が光る名場面なのでお見逃しなく。
■第38話 薬房キーセン
下吏たちの陰謀で重罰を受けたホ・ジュンに代わり、今度は、妊娠中の恭嬪様が、予定日でもないのに産気を催し、主治医のドジに一大事がふりかかる。医術においては誰にもひけをとらぬ御医でさえ、こと出産に関しては経験が少ないため田舎の助産婦にも劣る。
医女の中でも随一の腕を誇るホンチュンなら助けられるかも、という御医の言葉を聞き、ドジはすぐに医女宿舎へ向かう。症状を説明し、考えられる原因を尋ねるが、ホンチュンは産室庁から公式に協力を要請してこない限り、答えられないと突っぱねる。
一方、恵民署のホ・ジュンは膿痂疹(とびひ)に犯された下吏の治療に追われていた。すでに膿みが骨に達し、放っておくと命まで奪われる危険な状態だった。膿痂疹は伝染性があり、病が移るのを恐れた下吏たちは近づこうともせず、同僚の医員も下吏がホ・ジュンを陥れた張本人であることから気が進まないでいるなか、ただ一人ホ・ジュンだけが自分の身の危険も省みず熱心に治療にあたり、ついに自分も膿痂疹にかかってしまう。
朝鮮王朝時代、医女が「薬房妓生(キーセン)」という官妓として、宮中で歌舞音曲を演じる妓生の役目も務めさせられることもあった。しかし、「ホジュン」の時代設定より少し前の11代王・中宗が治世するようになり、綱紀粛正を行い、中宗5年、11年、12年、30年に医女が酒宴に出る事を禁じる令を出した。しかし、こうした令は形ばかりでドラマのような宴会への出席も公然と行われた。「宮廷女官チャン・グムの誓い」33話でも、この薬房妓生が話題に上る。また、今回は、これまで嫌味なお局的に描かれていたホンチュンの心温まる一幕もあるのでお見逃しなく。
■第39話 疑惑
湯薬房で首吊り死体が発見され、恵民署は一気に不安に包まれる。恵民署の責任者キム・ウンテクは宿直医官が職務を怠ったためと責任をホ・ジュンになすりつけ捕盗庁に通報するが、幸い捕盗庁ではとくに不審な点が見当たらないことから、簡単に処理する。
責任の追求を免れたホ・ジュンだが、なぜか喜ぶ気になれない。自殺したパクには自殺するような動機が見当たらないうえ、死体にも不審な点があったのだ。他殺ではないかといぶかるホ・ジュンの疑問を妥当と思いつつ、マンギョンは深入りするなと助言する。
ホ・ジュンが大変な事件に直面している頃、イルソたちも大事件を起こそうとしていた。ヤンテが薬材の密貿易を持ちかけたのだ。龍川ではホ・ジュンが先頭に立ってやっていたというヤンテの言葉に、イルソとオグンはすっかり乗り気になり、開城人参、麻布、花ゴザを準備して約束場所へ向かう。
これまでにもさまざまな事件がホ・ジュンを襲ったが、今回はホ・ジュンが名探偵となって大事件を解決する。ホ・ジュンの名探偵ぶりをお楽しみに。
■第40話 真犯人と黒幕
自殺した搗薬使令の遺品から発見された斑猫(ハンミョウ)、彼が作っていた薬を飲んでいたという校理。両者の死につながりを感じたホ・ジュンは、斑猫を持ってイ・ジョンミョンを訪ね、持病の悪化が死因と片付けられた校理は斑猫によって殺されたものであることを告げる。
最初は殺されるほど恨まれる理由がないとホ・ジュンの言葉を信じられなかったジョンミョンだが、朝廷で熾烈化しつつある権力争いの結果、校理という地位を狙って殺されたに違いないと推測する。
では、誰が殺したのか? それを突き止めるには、斑猫の出所を探るしかないが、斑猫は朝鮮ではなかなか手に入らず、毒性があるために薬材としてもほとんど使われない。内医院の劇薬棚にも斑猫はなく、ホ・ジュンは中国からの密貿易を通して手に入れたに違いないと確信する。
その頃、ホ・ジュンの家にもちょっとした事件が起きていた。ダヒのもとに、漢陽で暮らしていた時の親戚のお兄さんが訪ねてきた。彼の使用人が市場でダヒを見かけ、あとをつけて家をつきとめたのだ。
今回は、捕盗庁のイ・ジョンミョンの役人の本来あるべき姿を語るセリフがあるのでお聴き逃しなく。また、今回も斑猫という漢方(劇薬)が登場する。これは甲虫類のツチハンミョウ科の昆虫から取れる毒薬で、洋の東西を問わず古来毒薬として利用されてきた。
【作品詳細】【「ホジュン宮廷医官への道」を2倍楽しむ】
◇BSフジ「ホジュン 宮廷医官への道」番組公式サイト
2017年1年12日-4月11日 月-金9:54-10:59
◇YouTube「ホジュン予告動画」(日本語字幕なし)