いざ、雲平寺へ!高麗紙の質比べ!「師任堂(サイムダン)、色の日記」(第17‐20話)あらすじと3つの見どころ
ついにサイムダン(イ・ヨンエ)が筆を持った!最高の高麗紙を作るためにサイムダンとフィウムダン(オ・ユナ)が動き、ウィソン君イ・ギョム(ソン・スンホン)とミン・チヒョン(チェ・チョロ)とが戦う!果たして最高の高麗紙を作るのはサイムダンか、フィウムダンか?韓国と日本(KNTV)にてほぼ同時放送している「師任堂(サイムダン)、色の日記」第17話~20話のざっくりあらすじと見どころをご紹介!作品公式サイトでは予告動画を公開しているが、ここでは毎日役立つニュースも更新中だ。
【「師任堂(サイムダン)」を2倍楽しむ】では、実在の人物紹介や時代背景などを紹介していくので視聴の参考にどうぞ。
<完全版>に関して
「師任堂(サイムダン)、色の日記」は韓国で放送される<韓国放送版>と日本で展開する<完全版>は編集が異なる場合がある。日本では権利上、<完全版>のみの展開。<完全版>は、海外向けに特別に編集され、<韓国放送版>より本編分数が長い。
■(第17話~第20話)あらすじ
姉母会の婦人が汚したチマに、ついに筆を取り墨葡萄を描くシン・サイムダン!その見事な出来栄えはたちまち評判となり、イ・ギョムも喜びを隠せない。だが、悔しさと挫折感からフィウムダンは、そのチマを買い上げて燃やしてしまう。
王宮では明の勅使が高麗紙の質の低下を厳しく指摘していた。中宗は焦り、街中の職人を集めて高麗紙の質比べを行うよう御触れを出す。高麗紙の質を話題にしてソ・セヤンを使って明の皇帝まで引っ張り出したのがギョムだと気付いたミン・チヒョンは、サイムダンを捕えるように命じる。しかし、明の勅使を手厚くもてなしたことで、中宗から高麗紙に関する全権を任されたギョムによって、チヒョンは勅使への贈賄容疑で捕らわれの身となる。
一方、サイムダンは高麗紙の秘法が水月観音図にあると直感しパルボンと共に雲平寺に向かっていた。二人は水月観音図を入手し、裏に秘法と思われる詩が書いてあるのを確認。ところが、フィウムダンと刺客が現れ、パルボンが刺殺されサイムダンも追い詰められる。そこに、イム・コッチョンからサイムダンが雲平寺に向かっていると聞いたギョムが登場!フィウムダンを追いつめる。かつて自分を見捨てたことの恨み言を口にするフィウムダンは、足を滑らせてしまう。ギョムが伸ばした手にサイムダンは掴まるが、サイムダンは片方の手をフィウムダンに差し伸べ二人は助かる。そして、サイムダンとギョムはフィウムダンを残して馬で漢陽へ向かう。
ミン・チヒョンは打ち首を命じられるが、刑の執行直前、根回ししておいた貴人ナム氏の計らいによって命拾いする。出所したチヒョンは恨みの募るギョムを亡き者にするため、私兵を動員してギョムの行方を追う。チヒョンたちに見つかり、腕を斬りつけられたギョムは、サイムダンの機転で何とか洞窟に逃げ込むことができる。
その頃、ウォンスはサイムダンが自分たちを捨てて出て行ったのかと不安になり、捕盗庁の前で妻を探して、と座り込み。顔見知りの数名の捕卒たちとサイムダンを探しに行く。ソ・セヤンもまた王命を受けてギョムを探しに行く。
一緒にいるところを見られてはいけないというギョムの言葉に従い、先に洞窟を出るサイムダンは、ウォンスとともに帰路に。その後、ソ・セヤンに助けられたギョムも都へ。
都に戻ったサイムダンは流民たちと亡きパルボンを弔う。水月観音図(楊柳観音図)はチヒョンに奪われたが、書き写していた秘法の詩の謎解きに取り掛かる。
一方、ギョムはもう一度チヒョンを捕縛すべきと中宗に主張するが、紙作りを最優先するよう釘を刺されてしまう。さらには、チヒョンの悪事を暴けと言っていたはずの中宗が、ギョムとチヒョンを前に最高の高麗紙を作りあげた者が忠臣で、全ての罪を許すとまで言い出す。中宗の変わりように驚くギョムに、セヤンはそれが王のやり方、チョ・グァンジョ(趙光祖)達もそうして捨てられたと教え、ナム貴人に注意するよう忠告する(趙光祖については第11代・中宗は担ぎ上げられた弱腰の王?で紹介)
屋敷に戻ったチヒョンは、フィウムダンが比翼堂に出入りしていた黒牡丹だと知り、それがお前の判断を鈍らせたと頬を打つ。生死を決めるのは自分で、淑夫人フィウムダンとなった今、薄汚い娘時代の恨みなどを持ち込むなとまで言う。(淑夫人については【朝鮮王朝豆知識-◆外命婦で解説)
こうして、サイムダンとフィウムダンはそれぞれ秘法のなぞ解きに明け暮れる。
サイムダンは息子たちの一言からようやく謎を解く。その頃フィウムダンもまた役人を抱き込んで謎解きに成功。一方、チヒョンからの賄賂の証拠を握ったギョムは、高官たちを脅迫。その頃、サイムダンはついに昔の高麗紙の再現に成功。ところが喜びもつかの間、マンドゥクが工房に火をつけ、できたばかりの紙が炎に包まれてしまう!
ついに高麗紙の質比べの日。チヒョンとフィウムダンはサイムダンの姿がないのを見て勝利を確信していた。最後の木版の試し刷りを終えた結果、残ったのは2軒の工房。1軒はフィウムダンの壮元紙物店、そしてもう1軒は楊柳紙所。長としてそこに現れたのは…。
<現代>
ソウルを離れないという義母と別れて実家にやって来たジユンとウンス。父は弱気のジユンに、恐怖を知って挑むのが真の勇気だと励ますが、ウンスはジユンに心を閉ざしたまま。
落ち込むジユンの元にサンヒョンとへジョンが訪ねて来てくれる。美術界の影の審判者・RADE(ラド)のブログに金剛山図の“間違い探しクイズ”がアップされており、これは「金剛山図が偽物だ」とメッセージした自分たちに対する返事かもしれないと報告。さらに寿進坊日記の解読もほぼ終わったと。しっかり休んだらまた戦おうというサンヒョンの言葉にも、二人を巻き込んだことを謝り元気のないジユン。翌日、サンヒョンは1年でも2年でも待つといって、へジョンと共に帰っていく。
もう一度ミン教授と戦うべきかと悩むジユン。そんな自分にカメラを向ける何者かに気づいたジユンは、後を追うが見失ってしまう。しかしそこに1枚のカードを見つける。カードにはまるでジユンの迷いを見抜いたような「勇気とは祈りを終えた恐れ」という一文が記してあった。
一方、ミン教授のもとにはラドから意味深な文書が届き、その後彼のブログに金剛山図のクイズがアップされているのを見て、金剛山図が偽物だと暴こうとしているのが、ラドだったのかと、部下に調査させる。
■見どころ①美しい絵画
芸術がテーマの本作は美しい絵画も見どころの一つ。
姉母会に出席したサイムダンが、借り物のチマを汚して困っている保護者を見かねて、長い間封印していた筆を執って描いたのが「墨葡萄」。墨一色で描かれた葡萄は、「たくさん実がなる」「巻きつくツル」などから縁結び、夫婦円満、豊穣、 子宝、子孫繁栄、商売繁盛などの縁起物として、東洋で親しまれてきた画題。ちなみに、名君として名高いドラマ「イ・サン」の主人公・正祖も葡萄図を描いている。(作品を見る)
実はこれは、実際にあった有名なエピソードで、申師任堂といえば必ず出てくるエピソード。サイムダンの肖像画が使われている5万ウォン札の背景にも使われている。⇒ヒロインは親子二代のお札の人物!実在の申師任堂を徹底紹介!
また、第13‐16話で、流通している高麗紙の質の悪さを中宗に印象付けたギョムの書いた架鷹図も見事だった。
こうした劇中登場する美しい絵画は、アイコンブックスより「師任堂(サイムダン) 、色の日記 - カラーリングブック」(大人の塗り絵)として発売されている。
今回は、絵画を描くための最高の高麗紙作りの“秘法”発見や”質比べ”のシーンにも注目。
■見どころ②雲平寺のピンチとロマンス
フィウムダン(オ・ユナ扮)サイムダンとフィウムダンが崖から落ちそうになったとき、ギョムはためらわずにサイムダンに手を出した。フィウムダンとしてはこれだけでも相当ショックだが、にっくきサイムダンによって命が助かったことも悔しい。さらには「少女の頃、助けてもらった借りはこれで返した」と、捨て台詞を吐いてサイムダンとギョムが帰っていく。ギョムに2度も置いてけぼりにされたことになる。しかも、ボロボロになって帰宅した自分を、夫からは労わられるどころか己の欲求を満たすだけで脅しの言葉まで投げつけられる。身から出た錆とはいえ、サイムダンを憎む気持ちもわからないではない。
一方、当のカップルは…ピンチの後の胸キュン。恐怖を共有すると親密度が高まるという心理学による説“吊り橋効果”でサイムダンとギョムの恋は最高潮!理性の人、サイムダンはかろうじて想いを押さえているが、ギョムは違う。雪野原で馬の二人乗り許してもらったときの歓喜の本心、ケガを負ったとはいえ愛しい人の優しい介護に「ケガをするのも悪くない」と思わず漏らした本音。もっとも、雪の中の乗馬は相当大変だったようだ。雪の中のふたり乗りはこの後にも登場するようだが、昨年行われたファンミーティングで苦労話を詳しく語っている。(ファンミ再現レポ)
■見どころ③愛すべきダメ亭主:イ・ウォンス
イ・ウォンス(ユン・ダフン扮)韓ドラ史劇には必ずと言っていいほど登場するのがダメンズ。今回はヒロインの夫がその役を仰せつかっている。
司訳官として仕官できたことで猛勉強をしなくてもいいと本をすべて売り払ってしまったり、愛妻と床を共にしようと必死で子供たちを追っ払ったり、明の言葉も話せないのに他人への書籍を持ち帰ってしまったり。秀才の次男坊ヒョルリョンからは「縁故登用」をズバリと言い当てられ、しっかり者の長女メチャンからは生活態度まで窘められる始末。
何やら酒場の女将とも良い関係になってしまうようで心配だが、この酒場で兵卒たちにご馳走したのが、サイムダンを助ける大手柄につながるのだから人生何があるのかわからない。それにしても兵卒たちと「家出だ」「いや、違う」と押し問答する場面は、まるで幼稚園児!愛すべきダメ亭主の言動も見どころの一つだ。演じているのはユン・ダフン。本作ではコミカルな役を演じているが「階伯〔ケべク〕」では殺人請負人トッケ、「恋は七転び八起き」では皇帝エンターテインメント会長役をシニカルに演じている。
本作は同じ人物が現代と過去との二役をしているのも見どころ。今回は現代で義母役を演じているキム・ヘスクが朝鮮時代ではナム貴人として登場した。今後の注目は謎のカメラの男、そしてラドを誰が演じるのかに注目だ!
「師任堂(サイムダン)、色の日記」は、韓国KBSおよびKNTVで好評放送中。次のパートのあらすじと見どころ紹介をお楽しみに。
【「師任堂」を2倍楽しむ】では、他にも時代背景や実在の人物、キャストの魅力、豆知識などを紹介していくので、視聴の参考にどうぞ。
「師任堂(サイムダン)、色の日記<完全版>」商品情報
★セル:ブルーレイ&DVD★(全3BOX)
BOX1:4月28日(金)発売
BOX2:5月26日(金)発売
BOX3:6月23日(金)発売
BD:各21,000円(税別)/4枚組(本編DISC3枚+特典DISC1枚)
DVD:各18,000円(税別)/6枚組(本編DISC5枚+特典DISC1枚)
★レンタル:DVD★ ※TSUTAYA先行レンタル
Vol.1-9 5月2日(火)
Vol.10-17 6月2日(金)
Vol.18-25〈完〉 7月4日(火)
【作品詳細】【「師任堂」を2倍楽しむ】
◇日本公式サイト
◇KNTV「師任堂(サイムダン)、色の日記」<完全版>番組公式サイト
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