僕よりもドウのほうがいい男です!「空港に行く道」ソ・ドウ役 イ・サンユン インタビュー&写真公開!予告動画
キム・ハヌルとイ・サンユンの2大スター共演で贈る大人のラブストーリー「空港に行く道」DVD-BOX1が11月2日(木)より、BOX2が12月2日(土)より発売されることが発表されたが、主演のソ・ドウ役を演じるイ・サンユンのインタビューが到着したので写真と一緒にご紹介!公式サイトで予告動画が公開されている。
-演じたソ・ドウについて教えてください。
ソ・ドウは建築学科の講師で、建築デザイナーです。とても温かく情に厚い人物で、自分より相手を第一に考えて行動できる、かっこいい男です。
-韓国では「ソ・ドウはイ・サンユンさんそのものだ」と話題になりましたが、ご自身ではどう思いますか?
僕自身は、似ている面よりも似ていない面のほうが多かったと思います。皆さんが持っている僕のイメージが、ソ・ドウのキャラクターと近かったから、そう見えたのかも知れませんが、実際はドウのほうが僕よりもはるかに繊細で、こまやかな気配りができて、常に他人を優先できる心温かい人物です。僕よりもドウのほうがいい男ですね(笑)。
-本作の脚本家がイ・スギョンさんだったから出演を決めたそうですね。理由は?
以前、イ先生がお書きになった映画『春の日は過ぎゆく』を観たのですが、とても印象深く心に残り、イ先生のファンになりました。「空港に行く道」のお話をいただいた時には、ぜひ出演したいと思いました。シナリオと台本を読んでみたら、思っていたとおり、今までのドラマとはまるで違いましたね。ストーリーの扱い方と言いますか、セリフが、既存のドラマの台本よりもはるかに文学的で素敵だと思いました。
-ソ・ドウを演じる上で準備したことはありますか? 既婚者同士の恋愛なので批判も覚悟されたのでは?
本作に対してはみなさんの好き嫌いがはっきり分かれるだろうとは思っていましたが、「批判されたらどうしよう」とは正直思っていませんでした。もともと不倫に対して強い嫌悪感を抱いている方々を説得できるとも思っていませんでしたし。でも、心を開いてこのドラマを観てくださる方々に受け入れてもらえるような作品にしたいと思い、そういう部分で少し悩みましたね。最も注意を払ったのは、二人が出会うきっかけにもなる娘に対する感情と、スアと接していく中で徐々に心惹かれていく、純粋な気持ちで彼女に好感を持ちはじめた部分ですね。始めは、男と女としてではなく、人と人として惹かれあう部分に集中して演じました。
-セリフなしで感情を表現するシーンが多かったと思います。難しくありませんでしたか?
そうした感情表現に関して、最初は難しいと思っていませんでしたし、上手くできるだろうという自信がありました。ですから撮影当初は悩むことはなかったのですが、撮影の過程で多くの方々がたくさんアドバイスをくださり、僕としてはそれが逆に重荷になってしまった時期があって…。その時は僕も混乱してつらかったですね。特に後半で様々な感情が入り交ざった複雑な表現をしなければいけないシーンが多くて大変でしたね。
-感情を込めるには相手役との相性も重要だと思いますが、キム・ハヌルさんとの共演はいかがでしたか?
最初は顔を合わせて話すよりも電話やメールでのやりとりするシーンがほとんどで、想像にまかせて演技をしていましたが、次第に会って話す場面も増え、少しずつ気が楽になってお互いに演技に関する話をたくさんするようになりました。ドラマの後半になると複雑な感情を表現しなければならず、僕がそれを表現しきれていない部分だとか、相手の立場を考えとったドウの行動が、女性の立場で見た感じ方と僕が思っていた感じ方との間に少し差があった時にアドバイスしていただいたり。特に後半部分でたくさん助けていただきながら演技をしました。
-撮影現場の雰囲気はいかがでしたか?
静かな内容のドラマだったこともありますが、監督がもともと物静かな方なので、監督のそうした雰囲気に合わせてなのか、むやみに騒ぐような雰囲気ではありませんでしたね。ムードメーカーと言えるような人も特にいなかったような…。でも、通常、二つ以上のチームに分かれて撮影が行われるんですが、メインチームではないほうの撮影チームの監督はいわゆる“オヤジギャグ”をよく言う方だったんです。僕が聞いた話では、シン・ソンロクさんが、この監督に調子を合わせて現場を盛り上げたらしいので、この監督とソンロクさんの二人が、ムードメーカーだったかもしれませんね。
-空港での撮影が多かったですし、旅をしたいと思いませんでしたか?
ある時代劇を撮っていた時の話ですが、撮影のセットって、ひと気がないような場所に建てるんですよね、土地代が安いので (笑)。そういうところのほとんどが空港周辺なんです。だから飛行機が頭上を頻繁に行き来するんですが、飛行機が通るとその音で撮影が中断されて、時間を奪われてしまうんです。その時によく、「ドラマが終わったら俺があの飛行機に乗るんだ」、そして「俺が乗った飛行機の音で、他の撮影を邪魔してやるんだ」と、話していたのを思い出しますね(笑)。このドラマを撮る時も、撮影場所が空港なので同じようなことを思いました。僕らは撮影をしに来たけど、空港に来ている他の方々は、幸せそうにはしゃいだ様子で搭乗口に向かうんですよ。その姿を見て、みんなで「俺たちもドラマを撮り終えたら、あの人たちに混ざって飛行機に乗りに行こう。今は撮影が終われば空港から家に帰らなければいけないけど、いつかは飛行機に向かう瞬間を迎えよう」と、よく話していましたね(笑)。
-イ・サンユンさんにとって空港はどういう場所ですか? ドラマの前後で見方が変わった部分がありますか?
撮影に入る前までは、空港と言えば、または空港に行く道と言えば、とてもワクワクして胸が弾むような、期待に胸が膨らむような、そんな場所でしたが、ドラマの撮影で行き来するうちに、空港という空間が特別な場所ではなくなってしまって、空港に向かう道自体が、飛行機に乗ってどこかに行く道ではなく、撮影をしに行く道になってしまいましたね(笑)。撮影が終わればまた家に帰るという、何ていうか、ただ単に撮影地に行く道になってしまって、ごく日常的な場所に変わってしまいました。ですから、空港に行く道というのも、他の道と同じような感覚になりました。どこか…、例えばレストランに行く道、会社に行く道みたいに(笑)、そういう日常的な場所の一つになってしまいましたね。
-ドラマの中で、心から娘を愛している父親の役を演じましたが、今後結婚して、もし女の子が生まれたら、一番何をしてあげたいですか?
現実とドラマは違いますから、ドウのように娘に色々してあげられるか分かりません(笑)。子供の幸せのために努力するドウの姿がたくさん描かれていますが、いつか自分もそんな風に色々としてあげたいですね。何よりも、娘と友達みたいに接する姿がとても微笑ましかったので、僕も娘とそんなふうに過ごせたらいいなと思いました。
-記憶に残っているシーンは?
カフェでドウとスアが思いがけず出会うシーンがあります。偶然会ったけど、お互い声をかけられない状況で、すれ違う時にドウがスアの手をさりげなく握るシーンが視聴者のみなさんの心にも残っていると思います。僕にとっても、そのシーンはとても印象深いですね。
-これからご覧になる方にぜひおすすめしたいシーンはありますか?
機内でワイングラスを持つドウの手と、ワインを注ぐスアの手が触れるシーンですね。放送を見た時、撮影当時の雰囲気とすごく違って見えて驚きました。このシーンを撮影する時、現場でも意見が分かれたんですよ。どういう状況なのかは理解できるけど、現実的に表現するのが難しいと思われたんです。ドウがグラスを持って、スアがワインボトルを持って、不自然さを出さずに二人の手が触れなければいけないのに、それをどう演出するか、色んな意見が出たんですよね。「グラスを持っているのに、その手がどうやってスアの手に触れるんだ」と言う感じで。それで、みんなの意見を集めて、色々な角度から撮ってみたんです。「撮ってはみたものの、これが一体どんな風に放送で表現されているんだろう」と思いつつ、放送されたシーンを見たんですが…。僕が思うに、このドラマで最高にドキドキするシーンはここなんじゃないかなと。僕にとって一番記憶に残るシーンの一つですね。
-最後に、日本の皆さんにメッセージをお願いします。
不倫を扱ったドラマですので、不快感を覚えた方もいらっしゃるでしょうし、面白いと思ってくださった方もいらっしゃるかと思いますが、「すごく共感できた」とか、「ドラマを見て癒された」と思われるような作品として、皆さんの心に残れば幸いです。このドラマは不倫を奨励するためのものではなく、不倫という状況下で交差する感情を表現したくて作られた作品です。「こうすべきだ」と言いたいのではなく、人を好きになる気持ちを抑えるのは難しく、不倫によって、ある関係が壊れるような結果をもたらすこともありますから、そうならないようにしようという教訓を込めて作られているので、いいほうに受け取っていただければと思います。とにかく、楽しんでいただけたらうれしいです。
「空港に行く道」
DVD-BOX1:2017年11月2日(木)発売
4枚組 第1話~第8話収録
価格:15,200円(本体)+税
封入特典:ストーリー&フォトブック
DVD-BOX2: 2017年12月2日(土)発売
4枚組 第9話~第16話収録
価格:15,200円(本体)+税
封入特典:ストーリー&フォトブック
特典映像:インタビュー&メイキング
発売元:コンテンツセブン
販売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント
原題:空港に行く道/2016年/全16話/各話約60分
(C)STUDIO DRAGON CORPORATION
◇公式サイト
【作品詳細】【「空港に行く道」を2倍楽しむ】
■Amazonで探す■