【韓ドラコラム】韓国版人魚伝説!「青い海の伝説」ここが見どころ!アンデルセンやディズニーに負けない人魚姫の物語
「相続者たち」のイ・ミンホと「星から来たあなた」のチョン・ジヒョンによる超美男美女カップルの奇跡の共演で贈る、都会に迷い込んだ人魚とイケメン詐欺師のファンタジーラブストーリー「青い海の伝説」の魅力に迫る!まずは“人魚伝説”からご紹介、本作のDVD-BOX1が12月6日(水)より、BOX2が来年1月10日(水)より発売が決定しており、公式サイトに予告動画が公開されている。
【「青い海の伝説」を2倍楽しむ】ではドラマの見どころやキャストの魅力、ロケ地、インタビュー、各話のあらすじなども紹介していく。
洋の東西を問わず恋は障害があるほど燃え上がる。もっともそろそろ身分差も時代遅れで、複雑な家族関係もDNA鑑定のある現代ではすぐに確認できてしまって全話を通して引っ張っていくには物足りなくなってきた。そこで韓ドラでは手を変え、品を変えて恋の障害を見つけ出している。これについては「【韓ドラ コラム】“恋の障害”考」で詳しく説明。「青い海の伝説」については「②」で触れている。
「青い海の伝説」は、朝鮮の説話集『歌謡講釈』の中のダムリョン編に掲載された人魚物語「於于野譚(オウヤダム)」をモチーフに、「星から来たあなた」の脚本家パク・ジウン作家の想像力が加わって誕生したファンタジーラブストーリー。
16世紀、激しい嵐で海岸に打ち上げられてしまった美しい人魚セファ(チョン・ジヒョン)は、権力者で商人のヤンに捕まってしまう。ヤンは県令キム・タムリョン(イ・ミンホ)に取り入るため捕らえた人魚を見せるが、人魚を哀れに思ったタムリョンは人魚を自由にするよう命じ、人魚の命を救う。
「青い海の伝説」より時は流れ、現代のソウル。タムリョンは詐欺師ホ・ジュンジェ(イ・ミン ホ)として生まれ変わり、仲間のナムドゥ(イ・ヒジュン)とテオ(シン・ウォンホ(CROSS GENE))と共に世界をまたにかけて詐欺を働いていた。そんなある日、スペインに滞在していたジュンジェは、ホテルの部屋で見知らぬ女性を発見。それは、初めて陸に上がってきた人魚(チョン・ジヒョン)だった…。
人魚といえば、デンマークのアンデルセン童話『人魚姫』、ディズニーのアニメ『リトル・マーメイド』のアリエルを思いつく方も多いだろう。王子のそばにいたいがために美しい声を失くし、最終的には自らの命をも失うはめになる。この美しくも儚い恋の結末は、「シークレット・ガーデン」でも叶わぬ恋の形容詞として使われた。
アンデルセンの物語はギリシャ神話の中の「セイレーン」をモチーフに描いているが、美しい声で船員を誘惑して最後には船員たちを食べてしまうという恐ろしい物語。犠牲愛などとんでもない。西欧では他にもドイツ、アイルランド、ノルウェーなどにも同様の説話が残っているが、やはり最後には人間を食う恐ろしい怪物として描かれている。
一方、中国の書物『洽聞記』には人魚を絶世の美女として登場し、人々は美しい人魚と結婚するために、現在の東シナ海にまで出向いて探したとある。
韓国にも巨文島の人魚「シンジキ」や「椿島の黄玉姫」の人魚物語『於于野談』などがあり、人魚は人間と交流して人の近くに滞在し、人と一緒に暮らしたりもしている。そして恵みを受けた人には真珠の涙を渡したと描かれている。
どうやら東洋では西欧と違って、人魚を人間と親密でより身近に感じられる生き物としてとらえることが多いようだ。もっとも、江戸時代の書物「絵本小夜時雨」に登場する人魚図は、とても一緒に暮したくなるような生き物ではないが…。気になる方は「絵本小夜時雨 人魚」ググってみよう。
前述のように、私たちは人魚といえば西欧文化の専売特許のように考えているが、制作サイドは、韓国にもこんなにも美しい人魚伝説があるのだという思惑でできた作品がこの「青い海の伝説」だ。
©SBSおなじ作家が描いた「星から来たあなた」が、朝鮮王朝第15代 光海君の「光海君日記」にある1609年の不思議な現象をモチーフに始まるのに対して、「青い海の伝説」は1598年の14代王 宣祖の治世。ほぼ同じ時代から始まる。「星から」は男が人外生物=宇宙人だったが、「青い海」は女性がそれ。
「青い海の伝説」よりしかも、「星から」でヒロインを務めたチョン・ジヒョンが「青い海」では人外生物=人魚に扮する。
ドラマのテイストも似ており、悪く言えば「星から」の二番煎じととらえられるところもあるが、「星から来たあなた」にハマったあなたならきっとハマるはず。
【「青い海の伝説」を2倍楽しむ】では、この後もキャストの魅力などドラマの見どころを紹介していく。
◇DVDオフィシャルサイト
<商品情報>
「青い海の伝説」Blu-ray&DVD-BOX 1・2
発売日:2017年12月6日 BOX1発売、Vol.1~6 レンタル開始
2018年1月10日 BOX2発売、Vol.7~13 レンタル開始
価格:Blu-ray 各¥27,000(本体)+税
DVD 各¥24,000(本体)+税
発売元:アクロス/ポニーキャニオン/韓流ぴあ/COPUS JAPAN
販売元:ポニーキャニオン
(C)STUDIO DRAGON CORPORATION
【作品詳細】【「青い海の伝説」を2倍楽しむ】
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