朝鮮王朝の悲劇はここから始まった…「王と私」好評配信中!
朝鮮王朝が舞台のドラマ「王と私」は、韓国ドラマで初めて宦官を描き、タブーに挑戦した作品である。宦官とは、去勢されて宮中に仕えた男の役人のことで“内侍(ネジ)”と呼ばれる役職。三大悪女を描いたドラマ「女人天下」や「張禧嬪(チャン・ヒビン)」、「チャングムの誓い」でもよく登場する。ショウタイムでは、いつも王に寄り添い、権力争いの裏で犠牲になる、そんな官僚集団にスポットを当てた歴史ドラマ「王と私」を配信している。
舞台は15世紀、朝鮮時代中期といっていいだろう。主人公はキム・チョソン。実在の人物で、愛する人を守るため自らの手で去勢し、宦官になった人物だ。彼が命を賭してまで守りたかった女性は、ユン・ソファ。両班のソファとは身分違いながらも、幼馴染として二人は親しくしていた。
そんなソファにはもう一人心惹かれる人物がいた。その人物こそは、後の9代国王の成宗で、ソファが嫁いだ相手だ。そこでチョソンは、叶わぬ恋なら宦官となってソファを生涯守ろうとしたのだ。朝鮮王朝究極の愛を描いたこのドラマに主演したのは、今もっとも輝いている若手俳優3人。チョソンをミュージカル界のスターのオ・マンソクが演じ、ソファ姫は韓国版「花より男子」のク・ヘソン、ソンジョン王はコン・ジュウォンが扮した。他にも、「朱蒙」のチョン・グァンリョル、「チャングムの誓い」のハン尚宮役のヤン・ミギョン、「女人天下」のムンジョン王妃のチョン・インファら実力派ベテラン俳優が脇を固め、演出は「龍の涙」「女人天下」「王の女」の大ベテランのキム・ジェヒョンとソン・ジェソン、脚本は「女人天下」のユ・ドンユンが担当した。
ところで、ドラマ「チャングム」の第1話で毒薬で死刑になる女人が登場するが、その女人こそ、本作のヒロイン・ソファ姫なのだ。そして、ソファと成宗王の間に誕生したのが、朝鮮のネロとも呼ばれた稀代の暴君、ヨンサングン(燕山君)だ。(ナビコンの特集ページの表「朝鮮王朝系図」を参照)
朝鮮王朝の悲劇は、このヨンサングンから始まったとも言われている。彼が暴君となったのは、母であるソファが原因であるとも言われている。
「女人天下」も「張禧嬪」も映画「王の男」も「チャングムの誓い」も、すべての悲劇を生み出した「王と私」は、毎週金曜日、2話ずつ追加配信される。
◆ ショウタイム「王と私」
※ナビコンでは朝鮮王朝が舞台のドラマを詳しく紹介しているので、参考にどうぞ。
・「チャングムの誓い」
・「三大悪女とは」
・「女人天下」チョン・ナンジョン
・「張禧嬪」チャン・ヒビン
・「王の男」チャン・ノクス
・「王の女」キム尚宮