明治の有名人が続々「坂の上の雲」「国家鳴動」-NHKオンデマンド

2009年12月14日18時44分ドラマ
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明治日本がいよいよ世界の舞台に足を踏み入れていく、NHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」の第3回「国家鳴動」が、NHKオンデマンドの見逃し番組サービスにて配信されている。視聴料金は315円(税込み)。

明治22年(1889年)、大日本帝国憲法が発布される。祝賀の提灯行列の中で浮かれる正岡子規(香川照之)は、突如喀血し、病気療養のため東京から松山に帰郷する。江田島から帰省した真之(本木雅弘)は子規の見舞いに訪れ、3年ぶりの再会を喜ぶ。子規は自らの病気を句に詠み、ホトトギスを意味する「子規」を俳号にしたことを真之に打ち明ける。

一方、真之は、水練用の池で破廉恥な振る舞いをする陸軍兵らともめ事を起こす。それを密かに丸く収めた父・久敬は、真之に「勝ちは大事なときに取っておけ」と諭す。その久敬はまもなく、この世を去る。

海軍兵学校を卒業し、遠洋航海から帰国した真之は、巡回のため来日した清国の軍艦を見学。そこで後の連合艦隊司令長官東郷平八郎(渡哲也)と出会う。

東京に戻った子規は、陸羯南(佐野史郎)が主宰する新聞「日本」に入社し、俳句・短歌に生涯を捧げる決意をする。一方、フランス留学から帰国した好古(阿部寛)は、児玉源太郎(高橋英樹)の勧めで、かつて下宿していた佐久間家の娘・多美(松たか子)と結婚する。

そんな中で、日本を取り巻く国際情勢は、朝鮮半島を中心に緊迫化。時の首相・伊藤博文(加藤剛)が戦争に消極的な姿勢に反し、日本は清国との開戦の道を進んで行く。

これまでの主人公3人の視点を中心に描いてきた展開から、「国家」としての日本の動きが具体的に絡まった形へとストーリーは進行。伊藤博文や山県有朋、東郷平八郎、陸奥宗光ら歴史の教科書でもおなじみの人物が次々に登場する。少し慌ただしい展開だが、後の展開に関わる大事な伏線も多く、見逃せないエピソードといえる。

スペシャルドラマ「坂の上の雲」 第3回「国家鳴動」 NHKオンデマンド