ドキュメンタリートーク番組「カンブリア宮殿」の3月29日放送回は「理想の人材」スペシャルと題して人材育成の最前線をリポート、その番宣動画が公開されている。同番組がウェブで公開する告知動画は、テレビで放送される30秒告知CMの前に番組ホストの村上龍（58）のトークを加えた独自のものである。

動画冒頭では、村上が今回のテーマとなる「理想の人材」についての意見を述べている。この春の新卒就職内定率が過去最低の下落率を記録し、年の前半で採用されても後半で取り消されるなど波乱の就職状況となった。「就職氷河期」と言われた2000年を下回る現状に、国や社会がどんな人材に育って欲しいかのビジョンが明確でないのも一因だと村上は指摘する。
そこで今回の番組で取り上げるのは、こんな不況の最中にあって就職率100％を誇る”激安”学校や、企業が人材を求めて殺到する「日本語禁止」の大学だ。これらの現場に小池栄子(29）が赴き、現場の声を拾い上げる。

更に、村上がインタビューする企業のトップとしてカルロス・ゴーン氏と原田泳幸氏が登場する。カルロス・ゴーンは言わずと知れた日産自動車のCEO（最高経営責任者）で、1999年から日本に滞在して今や日本の経済を握るキーマンの一人とされている。ゴーンは今までも同番組に出演した事があるが、自動車業界の世界的な不況下にあって、今の日産や求める人材についてどう発言するか注目される。
原田泳幸は現在日本マクドナルド社のCEOで、その前はアップルコンピューターの社長だった経歴が知られている。現在の職務へ就任の際は「マックからマックへ転身」としても話題になった人物だ。世界的企業のトップを渡り歩く原田が、今必要な人材についてどう見るのかも興味深い。

3月29日（月）よる10時から放送の「カンブリア宮殿」の告知動画は、テレビ東京の無料動画サイト「てれとWatch!」にて視聴出来る。

カンブリア宮殿　「理想の人材」スペシャル！