無実を証明した記録画!暴かれた黒幕の正体とは…「イ・サン」予告動画と見どころ-NHK

2010年07月29日22時09分ドラマ
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元護衛官たちの無実を証明するため、英祖王から猶予をもらった約束の3日まで、残り1日となった!テスが見つけた敵の拠点も、サンたちが駆けつけたときには、もぬけの殻だった。

13話は、ついに元護衛官たちの無実が証明される場面が、14話は、黒幕の正体が明かされ刺客たちの本拠を一網打尽にするところが、一番の見どころとなる。

13話は、テスが敵の拠点を見つけ、犯罪を取り締まる捕盗庁に通報したが、居合わせた反世孫派チョン・フギョムが手を回して、敵を逃がしてしまうところから始まる。こうなっては最後の望みは、逮捕されている元護衛官部隊長のソ・インスのアリバイ証明だけ。謀反を企てたものたちが連判状を作成した日、ソ・インスは広州で行われた王の宴に出席していた。これが実証できれば彼の無実は証明される。しかし、事件に巻き込まれるのを恐れ誰もが口を閉ざしている。

万策尽きたサンだったが、たまたま橋の補修工事をしている現場に出くわし、図画署の画員が、その様子を絵に記録しているのを見てひらめいた。5、6話の見どころで紹介したが、当時図画署は、王室や国家の主要行事を絵で記録していたのだ。
しかし、ここでもまた問題が…。肝心な記録画は遠く離れた広州で明日までには間に合わない。図画署にその写しがないか総出で探すが見つからない。ここでまた活躍したのがソンヨンだ。彼女イ・チョンに頼まれてこの画を写していたのだ。写しには、間違いなくソ・インスの姿があった。
まさに、元護衛官たちに死刑の宣告が下されようとする瞬間、サンがこの写しをもって駆けつける。
これで英祖の誤解も解けたが、同時に、英祖は自分の判断違いで罪のない人間を死罪にするところだったことにショックを受けた。そして、思悼世子の一件も自分の判断ミスだったのでは?と悩むのだった。

決め手となった記録画だが、当時は、実際に犯人の似顔絵をモンタージュ写真のように配ったというから、相当に精巧だったのだろう。
ところで、その記録画を思いつく場面が、何故、橋の工事なのだろう。実はこれには、ドラマ後半に続く大事な場面。苦労して運ぶ大きな石!前回サンは即位して“華城”を築くと紹介したが、城壁の材料となる大きな石を運ぶために、サンは“挙重機”を考案している。もしこれを意識しての“橋の工事”だとすれば…恐るべしイ・ビョンフン監督。

サンは、この機会に一気に黒幕暴きに出る。14話では父思悼世子の実の妹でサンの叔母であるファワンが黒幕であることが分かる。13話の中盤で、この叔母からサンは慰めの言葉をかけてもらっている。そんな優しい叔母の裏切り…。

気を取り直したサンは、敵を一網打尽にし、ついに謀反を計画した者たちと証拠品を押収した。しかし、真の黒幕を暴くまでには至らなかった。捕らえた犯人の一人が、すべては自分の計画という遺書を残して自殺したのだ。もちろんそう仕向けたのは真の黒幕、貞純王妃。
実の叔母の裏切りと、血はつながらないとはいえ祖母の裏切られたサン。英祖にいたっては、実の娘と妻が、自分のかわいい孫を殺そうとしているのだから、党派の争いとはげにおそろしや・・・。

こうしてひとまず宮殿に平和が訪れた。サンは、今回一番の功労者であるテスとソンヨンを宮中に招待し、プレゼントを渡した。テスは護衛官の訓練場を見に行き、ソンヨンはサンに宮中を案内してもらう。何度もソンヨンの絵に助けられたサンは、ソンヨンに図画署の画員になることを勧めた。尻込みするソンヨンを勇気付けるため、サンは言葉だけでなく手を握って励ましたのだ。タイミング悪くそこに妻のヒョイがやってきた。
ここでサンの名誉のために一言言っておこう。このとき、サンはソンヨンに対して友達以上の気持ちは持っていない。しかし、ソンヨンには友達以上感情があるのは間違いない。そして、ヒョイは瞬時にこれを見抜いているはず。それが女ってものだ!だから「あーあ」なのだ。

ところで、サンはソンヨンに半ば強引に画員になることを勧めるが、これには単なる友情以外に、サンの政治理念から出たものだ。彼は、身分や性別といった差別をなくす世の中を目指し、王位についてからは、旧い悪習にとらわれることなく、革新的な数々の政策をとっている。そのもっとも代表的な政策が、人材登用にあった。サンは、これまでの厳しい身分による縛りの奴婢制度を廃止したり、適材適所に有能な人物を登用している。

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