宮崎あおい出演のオリンパスの企業CM2篇が動画公開されている。長らく同社製カメラのキャラクターを務める宮崎だが、企業広告としてのこのシリーズも3年目となる。

毎年「ココロとカラダ、にんげんのぜんぶ　オリンパス」をテーマに制作されているこのシリーズの2010年のテーマは「明日の私行き」。「アートフィルター」篇と「NBI」篇の2本が30秒バージョンと15秒バージョンで公開されている。
「アートフィルター」篇は今年のオリンパスのヒット商品であるマイクロ一眼・PENにも搭載されているアートフィルター機能をPRするものだ。吹奏楽部員の少年と宮崎のほのぼのとした交流が描かれている。「NBI」篇は「狭帯域光観察（NBI)」を可能にした内視鏡技術に関するものである。技術者と宮崎のやりとりが穏やかな雰囲気の中でコミカルに表現されている。
2篇のCMのどちらものどかな田園風景を走る電車内が舞台となっているが、これは茨城県ひたちなか市の勝田から阿字ヶ浦までを走る「ひたちなか海浜鉄道」がロケ地となっている。ネット上でもこの路線についての質問が相次ぐなど、注目度は高いようだ。

オリンパスといえば一般的にはカメラのイメージだが、実は医療機器の分野でも優れた製品を世に送り出している企業でもある。カメラではそのシェアがニコンやキャノンには及ばないものの、医療用の光学機器類ではそのシェアは世界トップシェアを誇っているのをご存知だろうか。2004年に医療機器部門が分社化された「オリンパスメディカルシステムズ」では内視鏡の分野で世界シェア75％以上を占める程である。
こうした医療機器については販売先が限定されるためテレビCMなどは行われていないが、昨年からの企業広告でカプセル内視鏡について取り上げるなどカメラ以外の部門のPRもなされてきている。このCMによってオリンパス製の医療機器の存在を知った人も多いだろう。カメラを通じて表現するココロと、医療機器によって守られるカラダ、この二つが同社のテーマである事が柔らかいイメージのCMによってさりげなくアピールされた企業広告となった。

宮崎あおい出演のオリンパス企業広告は、特設サイト「ココロとカラダ、にんげんのぜんぶ」内のADギャラリー＞テレビCMで視聴出来る。


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