第92回全国高校野球選手権大会は第5日目の3試合が行われて、第一、第二試合はともに最後まで目が離せない接戦となった。

大分工（大分）対延岡学園（宮崎）で先にペースを握ったのは大分工。1回、2回にそれぞれタイムリーヒットを放つなど、5回表を終わって3対1とリードする。しかし、延岡学園も食い下がり、5回、6回のタイムリーで同点に。再びリードを許した7回裏には一死三塁から6番横山がスクイズを成功させて再び同点。試合はこのまま今大会初の延長戦に突入する。迎えた10回裏、一死一三塁のチャンスを作った延岡学園がスクイズ。大分工バッテリーに外されて失敗したように思えたが、これが暴投になってしまい、延岡学園がサヨナラ勝ち。32年振りの甲子園勝利を掴んだ。

仙台育英（宮城）対開星（島根）はとっては取り返す展開。3対3で迎えた7回に５番白根のホームランとスクイズで開星が5対3と2点リードを奪い、試合はそのまま最終回に。簡単に2アウトとなってしまった仙台育英だったが、ヒットと相手のミスなどで1点を返し、なおも二死満塁の粘り。ここで2番日野が打ち上げたフライをセンターが痛恨のエラー。一気に2人走者が帰って仙台育英が逆転に成功する。その裏、同じように粘った開星も二死一二塁のチャンスを作り、1番糸原が左中間に鋭い打球を放ったが、仙台育英のレフト三瓶の素晴らしいダイビングキャッチでボールがグラブに納まりゲームセット。6対5で仙台育英が逃げ切った。

第三試合では東海大相模（神奈川）が水城（茨城）に10対5で勝利。注目の東海大相模・一二三は制球が定まらず8四死球と苦しんだが、何とか9回途中までを3失点に抑え、打っては2ランホームランを含む、4安打3打点の活躍をみせた。

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ABC「第92回全国高校野球選手権大会」