小道具キング
「サムスン」は、キャスティングだけでなく小道具も大ヒットした。ドラマの中で重要な役目を持つブタのぬいぐるみ、サムスン・ブタは飛ぶように売れたという。2002年の韓国の街、メガネとマフラーでにわかヨン様が出現した3年後、街という街はこのサムスン・ブタに占拠されたという。初めて韓国を訪れた方は、空港でいきなりぞろりと並んだブタのお出迎えにさぞかし驚いたことだろう。
他にも、サムスンお勧めの児童書“モモ”も書店から姿を消し、パン作り教室やお菓子教室などにも生徒が殺到したという。遂には、韓国で“サムスン・シンドローム”なる社会現象まで巻き起こした。そうそう、珍しいところでは、ジノンのおしゃれなマンションのベッドや調理器具にも人気は飛び火したというから恐るべし「サムスンパワー」。こちらも文句なしの小道具キングだろう。
妄想キング
韓国のコメディドラマでは、想像いやいや妄想シーンがよく出てくる。「ブドウ畑のその男」「宮」、最新作では「美男(イケメン)ですね」、フュージョン時代劇では「快刀ホン・ギルドン」…。しかし、しかしである!この「サムスン」の妄想ぶりは半端でない。ベッドに押し倒されたり、セクシーダンスを踊ったりと、30女の欲望のままに(失礼…)。とにかく、サムスンの妄想ぶりはとどまるところを知らない!
日本語キング
残念ながら、キム・ソナが「サムスン」の中で日本語を話す場面はなかったが、彼女は日本の言葉や文化に造詣が深い女優として有名。2006年の「サムスン」のプロモーションの来日では、記者会見をすべて流暢な日本語でこなして驚いた方もいたのでは?2010年1月現在フジテレビで放送中だが、番組の前後でキム・ソナが番組を見事な日本語でナビゲーションしている。それもそのはず、彼女は中学・高校を日本で過ごしている。「太王四神記」のイ・ジアも綺麗な日本語を話すが、“日本の夏”と聞いて“ラーメン屋の冷やし中華”と答える女優は、キム・ソナ以外にはいないのでは?
ところで、キム・ソナが中高と通った学校は、東京にある韓国の学校で「東京韓国学校」という。日本には、日本に駐在する韓国人ビジネスマンの子弟や、日本で生まれ育った在日韓国人の子弟が通う韓国学校が、東京韓国学校以外にも、大阪に2校と京都に1校ある。最近では、韓国語、日本語、英語のトリリンガル教育を取りいれていることで、日本人子弟の入学も増えているそうだ。
元気になれるラブコメ・キング
さすが、キング・オブ・ラブコメ!探してみるといくらでもその“キングぶり”が見つかる。食事中に見るには少々きわどい場面もたくさん出てくるが、実際の恋だってそうそう綺麗な場面ばかりあるもんじゃない!こんなもんだ。もっとも、ヒョンビンのようなイケメン&お金持ちには、めったにお目にかかれないだろうが…。でも、不思議と最後まで観ると、なんともこのサムスンが愛らしく、誰もが彼女を好きになる。人生で迷ったときに頼りにしたいナイスなセリフもぽんぽん飛び出し、なんだか前向きになれる不思議なドラマだ。
「私の名前はキム・サムスン」は、元気になりたい女性にぴったりのキング・オブ・ラブコメ!
【「私の名前はキム・サムスン」を2倍楽しむ】
※ MBC JAPANで「私の名前はキム・サムスン」配信中