なんと、TOP30の中で、50%を超えたのが25作もあるのだ。かつて、80%の視聴率をたたき出したNHK紅白歌合戦だって、最近では40%を超えるのがやっとだというのに、特番でもなんでもない普通の連続ドラマでこの数字は、いくらドラマ大国といえども凄すぎる。日本のドラマは視聴率20%で大喜びし、30%なんて超えた日には、スタッフ・キャストが大騒ぎするというのに・・・。
どうしてこんな視聴率が稼げるのか?

この10年、特に1998年~2003年は、視聴率を見るときに大きな意味を持ってくる。
韓国の歴史に詳しい方はすでにお気づきだろうが、1998年といえば、民主化運動家として有名だった金大中(キム・デジュン)元大統領が、第15代大統領に就任した年だ。韓国では、1997年に深刻な通貨危機がおき、その翌年に就任したキム大統領は、映画を含めた文化全体を産業として育成する方針を打ち出したのだ。「一台の車を輸出するより、一本の映画を輸出しろ」と大統領が宣言したのだ。だから、1998年なのだ。韓国映画は「シュリ」や「ブラザーフッド」「シルミド」、世界に通用する映画を制作し、ドラマの質も飛躍的に進歩した。なんと、韓国政府が映画に充てる予算は、年間100億円!当然、韓国国民も映画やドラマを楽しんだ。これがメガトン級の視聴率を叩き出した。


このあたりの事情を踏まえた上で、改めてTOP30の表を見ると、2004年の「チャングムの誓い」「パリの恋人」、2005年の「私の名前はキム・サムスン」、そして2006年の「朱蒙」、2010年の「製パン王キム・タック」がどれ程凄い記録を出したのか想像つくだろう。
※韓国での高視聴率の謎が解けただろうか?[韓ドラここが知りたい!]では、ここに紹介したドラマの見どころを紹介しているので、あわせてお読みいただきたい。
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・「チャングムの誓い」は こちらから
・「私の名前はキム・サムスン」はこちらから
・「朱蒙」は こちらから
・「冬のソナタ」は こちらから
ここで紹介したドラマは、KBS DownloadMall 及び、 MBC JAPAN で配信中。