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「善徳女王」見どころ③宮廷の人々［5話～8話あたり］

特集韓ドラここが知りたい 2倍シリーズ

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トンマンが砂漠で格闘していた頃、双子の姉チョンミョン王女もまたミシルからの恐怖と戦っていた。まだ少女の面影の残るチョンミョンだが既に前王・真智の長男と結婚していた。真平王は、次の王位を娘の夫である甥のキム・ヨンスに譲るつもりでいた。演じたのはパク・チョンチョル。この俳優を覚えておいでだろうか？「ホテリアー」でソウルホテルのダメ御曹司を演じた俳優だ。
ミシルの野望は王妃になることだったから、自分を捨てた男も、最後まで自分を受け入れなかった王も許せないのだ。なんとしても廃位させて、現在のミシルの夫で真骨である世宗を王に据え、自分が王妃になろうとしたのだ。

真平王とチョンミョン王女ところで、ミシルを拒み続けた真平だが韓ドラファンなら見覚えのある顔だろう。数多くのドラマに出ている名脇役だが、筆者には「エデンの東」のシン・テファン会長のイメージが強すぎた。だから、名優だということは認めたうえで一言物言いたい！→どうしても気弱な真平のイメージに最後まで違和感を感じるぞ！

違和感といえばもうひとりどうしても納得できないキャスティングがある。キム・ソヒョンを演じたチョン・ソンモだ。

キム・ソヒョンと妻彼もまた名優で、「風の国」「犬とオオカミの時間」「裸足の青春」そして「砂時計」。彼の出演作品はほとんど見つくした。が、最後の「張禧嬪（チャン・ヒビン）」がいけなかった。ヒロインの兄チャン・ヒジェをあまりにも見事に憎たらしく演じすぎた。だからその印象がどうしても拭えなく、「善徳女王」で一度だけ裏切り行為をする場面があるのだが、「そら見たことか！」と画面に悪態をついてしまった。（申し訳ない）
彼が扮したソヒョンはユシンの父で、伽耶族の王族。妻は前々王の真興の娘。

話を戻して、どうしても現在の王族を排除したいミシルの当面の目標は、キム・ヨンスの処分だ。ミシルがどんな手を使ってチョンミョンの愛する夫を死に至らしめたかは5話でご確認を。

「善徳女王」の素晴らしさはこれまで散々説明してきたが、音楽も素晴らしい。「Main Title」の♪アアアア～、アアアア～…♪とスキャットで歌われるミシルのテーマ曲が印象的だ。ミシルが恐ろしい企

ミシルの表情に注目！みを考えているときに流れ、彼女の表情が変わる。右の眉を大きく吊り上げ、いったん目を大きく見開き、続いて長～く瞬きをする。口角は開いたままで口を閉じる。ちょうど習字で“一”を書くように口元の両端は決してくっつかないのだ。ミシルはこの表情で敵を抱きしめ、耳元で脅しの言葉を囁く。それも優しい声色で…。チョンミョンは幼い頃からこうしてミシルから何度も悪魔の囁きを聞かされた。ドラマも後半になると、この曲を聴くだけで恐ろしくなるから不思議なものだ。ともあれこの音楽が流れたらミシルの表情に注目だ。

音楽といえばもうひとつ印象的な曲がある。「ガラスのコップ」だ。ミシルが色とりどりのグラスに水を注ぎ調音してガラスの棒で奏でる。無心に、呪いをかけるように、ときには焦る心を落ち着かせるために…。効果的な演出と相まって幻想的でミシルの妖しい美しさが際立つ。

強くなったチョンミョン王女さて、夫を亡くしたチョンミョンは、ミシルから逃れるように尼になることを決意する。実はこのときチョンミョンは身ごもっており、無事に出産するための作戦だったのだ。出産後は、ミシル攻略ためムンノを探す旅に出かけトンマンと出会う。チョンミョンが産んだ子供が「日本書紀」にも記されている金春秋（キム・チュンチュ）だ。書には「姿顔美しくて善みて談咲す」とある。つまり、かっこよくて話も自信ありげで笑顔を絶やさないということ。さて、誰がどんな形で演じるのか？ドラマ中盤で登場するのでお楽しみに。

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登場人物も難しい用語も増えてくるので、人物については BSフジ［人物相関図］のページを参考に、用語については「新羅王国」豆知識を、文中紹介しているドラマについては韓ドラ早見表（歴史ドラマ編）と、韓ドラ早見表（現代ドラマ編）をそれぞれ参考にされたい。どれも随時更新するので、マメにチェックするのをお忘れなく！

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