「善徳女王」見どころ④トンマン花郎時代[8話~16話あたり]

特集 韓ドラここが知りたい 2倍シリーズ
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別々の人生を歩いていたトンマン、チョンミョン、ユシンの3人が、まるで運命の糸に手繰り寄せられるかのように巡り会い、8話で、遂に3人の運命の糸が1本に纏まる。この回ではいよいよ子役から大人の俳優へとバトンタッチするのだが、子役のチョンミョンとユシンが最後に大いに見せてくれる。

チョンミョンがユシンに自分の花郎になって欲しいと告げた後…「王女様の花郎になります。お守りします。ユシンとチョンミョンユシンとチョンミョンですから二度と泣かないでください」と、これを子役のユシンが言うところがいい。ミシルにやられっぱなしのチョンミョンの辛い心をおもんばかっての大人の言葉だ。宮廷はミシルが牛耳っており、頼みの王は何とも弱腰で…。そんな孤立無援のチョンミョンにとって、ユシンのこの一言がどんなに嬉しかったか。この後に続く子役のチョンミョンのセリフがまたいい!このセリフはぜひドラマを観てお確かめいただきたい。
こうしてユシンは新羅の首都ソラボル(徐羅伐)にやってきて花郎となる。トンマンに運命を感じたチョンミョンはトンマンをユシンに託し、自身も花郎を統率する立場に復帰した。

ジヒョンちゃん、お疲れ様でした!ジヒョンちゃん、お疲れ様でした!ところで、6話で最悪の出会いをしたユシンとトンマン。ユシンは、チョンミョンの頼みでトンマンを引き受けるがどうにも気に入らない。体力的に皆より劣るトンマンを徹底的に鍛えるべき鬼の特訓を始めるのだ。まあ、トンマンが女と知らないユシンとしては仕方ないことだが、この特訓、少女の身には相当こたえたはず。イ・ヨウォンのトンマンが始まる!イ・ヨウォンのトンマンが始まる!しかし、持ち前のガッツでトンマンはこれに耐え抜き、遂に大人の俳優イ・ヨウォンへ後を託す。この交代の演出が素晴らしい!イ・ヨウォン本人もこの交代の場面が一番好きなシーンだと、先日の来日イベントで語っており、イベントに同席した浅野ゆう子も絶賛していた。(詳しくはイベントレポート【好きなシーン】で)。8話のラストで見られるのでお見逃しなく!

さあ、トンマン花郎時代はアクション好きにはたまらない見どころシーンが当分続く。
ユシン率いる龍華香徒は少しずつまとまりを見せてきたが、他のエリート花郎徒たちからは相変わらず軽んじられている。特にトンマンに対しては、女のようだとからかい服を脱がそうとする場面も登場する。ユシンに対しても、ミシルの息子のポジョンとアルチョンは決して認めようとはしなかった。

生死を目の当たりに生死を目の当たりにそんな状況を変えたのは百済との戦争だった。9話から始まる。花郎徒たちが初陣を飾るこの戦争の迫力のアクションシーンは見ごたえたっぷりだが、トンマンの仲間を思う強い心、危機に直面したときの機転の利かせ方など、人間トンマンの魅力も充分に描かれている。そして、次第にトンマンに惹かれていくユシンや仲間の郎徒たちの、微妙なまなざしの変化も見逃すことのないように。中でもその思いを一番強く表現したのはユシンだ。戦場ではミシル一派の策略で、彼は、郎徒たちと別行動を取らされる。そのユシンの元にトンマンが死んだと言う報告が届く。しかし、ユシンはトンマンの死を聞き入れず、ひとり必至の形相で探し回る。この姿、部下を探す上司の域をはるかに超えている。まるではぐれた愛しい人を探す恋人のようではないか。この感動の場面は、10話の終わりから11話の冒頭で見られる。
もうひとり、ユシンと同じくトンマンの人柄に大いに魅力を感じたのが、エリート花郎のアルチョンだ。12話のアルチョンとトンマンの絡みは胸が熱くなる。結局、ミシルが仕掛けた罠が、ユシンとトンマンにアルチョンという心強い味方を与えてしまう結果となったのだ。

ところで、この戦いは新羅と百済の戦なのだが、仕掛けてきたのは百済の武王の命を受けたクペ将軍。ドラマの年表-三国時代編で確かめてみよう。武王は百済30代王で、年表の右側に目をやると「薯童謠」とある。そう、あのチャン王子のことだ。こんなところで他のドラマと関連する人物が登場するとは、これこそが歴史ドラマの醍醐味だ。

仲間の死を嘆くトンマンたち仲間の死を嘆くトンマンたち筆者は、[1.ドラマ「善徳女王」って?]中ほどで、「大ヒット本格派医療ドラマを手がけた監督と、歴史の専門家の監督、クライムアクションを成功させた二人の脚本家がタッグを組んで出来上がった作品は、これまでの歴史ドラマとはひと味もふた味も違う味付けがしてある。」と紹介したが、これが大いに味わえるのが戦争シーンだ。えげつないほどに人の生死をリアルに描いているのだ。パク・ホンギュン監督は、「ニューハート」で気の弱い人には刺激の強すぎるリアルな手術シーンを撮っているし、キム・ヨンヒョン&パク・サンヨンの二人は、「H.I.T 女性特別捜査官」で顔を背けたくなるほど生々しい殺害現場を描いている。これが、この戦のシーンで生かされている。もし、この「善徳女王」を、あの「チャングム」のイ・ビョンフン監督が撮っていたらこういう演出にはならなかっただろうなと、しみじみ思った。まあ、どちらがお好きかはお好み次第だ。

さて、イ・ヨウォンが「善徳女王」の撮影隊に始めて合流したのは、なんと戦争で円陣を組んで戦う激しいシーン。主役で王女役と聞いて撮影に臨んで、いきなりこれでは精神的にも肉体的にも相当きつかったはず。イ・ヨウォンは、前述の来日イベントで撮影の辛さを何度も打ち明けていた。(詳しくはレポートの【苦労したシーン】で)。
戦場での迫力の殺陣&アクションが“動”の見どころなら、初陣で感じた郎徒たちの恐怖心とトンマンの仲間を思う強い心は“静”の見どころ。まったく目が離せないおすすめポイント満載だ。

ミシルに狙われるキム・ユシン父子キム・ユシン父子トンマンたちの働きもあって新羅部隊は無事凱旋し、ユシンたちは正式に徐羅伐の花郎として認められ、物語の舞台は宮廷に戻る。これで晴れてチョンミョンはユシンやトンマンの力を借りて、ミシルへの反撃を開始するのだが、当面はミシルにやられっぱなしだ。
一方、トンマンも本格的に自分の出自を調べるべく動き出す。戦場の派手なアクションシーンとは打って変わり、ここからはミシルvsトンマンの頭脳戦も楽しめ、チュクパンやコドとのコミカルな絡みもあってホッと一息つけそうだ…と思ったら、なんと、トンマン捜査に生涯を掛けた不死身のチルスクが現れる。

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登場人物も難しい用語も増えてくるので、人物については BSフジ[人物相関図]のページを参考に、用語については「新羅王国」豆知識を、文中紹介しているドラマについては韓ドラ早見表(歴史ドラマ編)と、韓ドラ早見表(現代ドラマ編)をそれぞれ参考にされたい。どれも随時更新するので、マメにチェックするのをお忘れなく!

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(c) MBC 2009 All Rights Reserved.
2009年MBC作品全62話
キャスト:イ・ヨウォン(トンマン)、コ・ヒョンジョン(ミシル)、パク・イェジョン(チョンミョン)、オム・テウン(ユシン)
演出:パク・ホンギュン、キム・グンホン/脚本:キム・ヨンヒョン、パク・サンヨン