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以下文中の登場人物は BSフジ[人物相関図]のページで、用語については「新羅王国」豆知識を参考に。
トンマンを王女と認めた場面では、生母・王妃の涙ながらの訴えに胸を打たれたが、もうひとりの母、養母ソファとトンマンとの再会のシーンも感涙ものだ(30話)。ミシルに囚われていたソファは、トンマンが王女の座に就いたことを知り、監視の目を盗み脱出に成功する。トンマンが瞻星台(チョムソンデ)の地鎮祭に向かうと訊いて駆けつけたのだ。直ぐ近くにいるのになかなか会えない二人を見ていて、「チャングムの誓い」特集女官時代②の見どころで紹介したチャングムとハン尚宮とのすれ違いのシーンを思い出した。
さて、いよいよ本格的に動き出すトンマンだが、前回も紹介したとおり、彼女は王女としての初仕事に瞻星台の建立を選んだ。瞻星台を造ることで、誰もが天気を知ることができるようになる。これは、ミシルから取り返した神権をトンマンが放棄するということを意味する。これを聞いたユシン、アルチョン、ピダムの受け取り方が三人三様で面白い。
しかし、これが、日食計算の協力を渋っていた月天(ウォルチョン)大師の心を動かし、トンマンの作戦を成功させる原動力となったのだ。

成長といえば養母ソファの成長振りにも驚く。トンマンを連れて逃げたときとは大違い、みごとな賢母に成長している。

しかし、ムンノはある事件がきっかけでピダムを恐れていた。彼にはミシルと同じ残酷な心が潜んでいると考え、ピダムを愛せないでいた。養父ともいえる師匠から愛されていないと知ったピダムは、心に大きな傷を負った。
そんなピダムもトンマンにとっては不思議な存在。彼女は、不思議と彼の前では自分をさらけ出せるようだ。ピダムがトンマンに仕えたいとの決心を伝える場面で、二人で話し込むシーンがある(30話中盤)。ここで話した言葉が、今後トンマンの治世の基本となり、お互いが相手に感じた想いが生涯変わらない二人の本音となるのだ。
奇しくも同じ運命を背負った二人を育てたムンノとソファ。しかし、二人には大きな違いがあった。ソファは我子のように慈しみの目でトンマンを見守り、ムンノは新羅の三韓統一のための素材としてピダムを値踏みした。愛されて育つかどうかが、どれだけ後の人格形成に影響を与えるのかを、実践で見せてくれている。ドラマは、親子の情愛を疑いたくなるような悲しい事件が頻発する現代の日本に、大きな警鐘を鳴らしているようにも感じた。

一方、ミシルも負けてはいない。花郎のボスでもある国仙ムンノが都にいると知ると、彼が戻る前にチルソクに国仙の座を与えてしまおうとする。しかしチルスクは躊躇っていた。彼は、王の命令を受けてトンマンを育てたソファと、ミシルに仕え、自分の意のままに人生を進めない自分を重ねあわせ、密かにソファを慕っていたのだ。ソファと一緒に人の道に戻りたかったのかも知れない。しかし、ソファの態度に傷ついたチルスクは、国仙となって生涯ミシルに仕える道を選んでしまう。もう一歩、もう一瞬、チルスクがその場に留まれが、ソファから別の答えが聞けたのかもしれないのに…。チルスクの悲痛な心の声は31話で聞ける。
ところが、ムンノが宮殿に舞い戻ってしまった。しかも随分派手に!そうとは知らない花郎たちが総がかりで戦いを挑むが、ムンノの強さは半端ではない。ピダムと同じ流派の武術は、流れるようにスムーズに、舞っているように滑らかに美しい。全編通してアクションシーンがふんだんに撮影されているが、ユシンやアルチョンに比べて、ピダムとムンノの殺陣は空中からの俯瞰(ふかん)したアングルが多用される。注意して見よう。

いよいよ次は3つ目の比才、武術対決だ!ドラマ全体のアクションについても紹介しよう。
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