JAXA、「こうのとり」2号機ISSドッキングからクルー入室までの様子をダイジェストでまとめたビデオを公開

2011年02月03日16時28分暮らしと文化
国際宇宙ステーション(ISS)のロボットアームに把持された
「こうのとり」2号機(HTV2)(出典: JAXA/NASA)

宇宙航空研究開発機構(JAXA)の宇宙ステーション・きぼう広報・情報センターは、「SPACE@NAVI-Kibo WEEKLY NEWS 第123号」を公開、宇宙ステーション補給機「こうのとり」2号機(HTV2)がロボットアームでキャプチャされ国際宇宙ステーション(ISS)に無事結合した飛行6日目から、ハッチが開放されクルーが入室するまでの様子をダイジェストで送る。
HTV2は、1月27日午後3時08分にISS後方5kmの接近開始(Approach Initiation: AI)点に到着。午後5時25分にAIを出発し、午後6時47分にISS下方250m地点に到着した。
午後8時32分、ISSの下方10m(バーシングポイント)に到着。ISSに対して相対的に停止したことが確認され、スラスタのエンジンを停止。午後8時41分、ISSクルーが操作するISSのロボットアーム(SSRMS)により把持された。
1月28日午前0時45分、HTV2と「ハーモニー」(第2結合部)間の共通結合機構(Common Berthing Mechanism: CBM)のボルトの締結が完了。午前3時34分、HTV2への電力・通信ラインの接続が終わり、HTV2のISSへの結合が完了した。
午前5時47分、HTV2の補給キャリア与圧部のハッチが開けられ、ISSのクルーが与圧部内に入室。ハッチオープンの作業と並行して、補給キャリア非与圧部に搭載した曝露パレットをISSのロボットアームで把持する作業も行われた。
「こうのとり」(HTV)フライトディレクタの田邊宏太は、キャプチャまでを担当してきたが、「我々が今までやってきた軌道計算などが正しかったと改めて確信しましたし、まずは一安心です。今後もイベントが盛りだくさんですが、すべて順調にいくと信じていますし、見守っていただければと思います」などと語っている。

ビデオライブラリ「SPACE@NAVI-Kibo WEEKLY NEWS 第123号」