「ベートーベン・ウィルス」の音楽を楽しむ-韓国有名音楽人たちがカメオ出演！NG動画もチェック！

2011年02月18日22時21分ドラマ

「ベートーベン・ウィルス」は、脚本、俳優、スタッフ、ロケ地、どれをとってもすばらしい作品だが、やはりドラマ成功の一番の功労者は“音楽”だろう。音楽に携わる仕事や勉強をしない人が、これほどたくさんのクラシック音楽を聴くのもそうそうないこと。しかも、どれもどこかで聴いたことのある曲。ドラマの大成功の秘訣はここにある。“お堅い”イメージのあるクラシックだが、テレビのCMやドラマ、映画、またはレストランやショッピングモールなど、私たちは意外とクラシックを聴いているのだ。「ベートーベン～」で使われたクラシックは、まさに、私たちがどこかで聴いたことのある音楽がほとんどだったので、音楽に詳しくない視聴者も退屈しないで物語りにすっぽり浸ることができたのだろう。

今回からは、そんな「ベートーベン～」の音楽について紹介しよう。本作で芸術監督として音楽を統括したのは、ソ・フィテ（ソ・ヒテ）氏。指揮者、声楽家、公演企画者、放送人、そして最近ではドラマ芸術監督として1日24時間では足りないほど多忙をきわめている、ミレニアムオーケストラーの指揮者である。現在も公開されている「ベートーベン～」韓国公式サイトの「Invitation」の一番下にある「aboutクラシック」には、ソ芸術監督の写真が掲載されている。なんだか、カン・マエに似ているような気がする♪

ドラマの中で使われたクラシック音楽は、ソ芸術監督が選んだ300曲あまりの中から、脚本家とPDが推薦して選曲した。選曲の際の基準は、「誰でも一度は聴いたことのある曲」、まさにこれが勝因だ！
♪ババババーン、ババババーン♪のベートーベンの「運命」をはじめ、はじめての練習曲、「フィガロの結婚」序曲、最初の公演でゴヌも一緒に演奏した「ウィリアム・テル」序曲、ヒヨンがソロで弾いた「リベールタンゴ」など、作曲家の名前は知らなくても音楽は聴いたことがあるという曲が次々登場する。

もっとも日本で放送されたときには、著作権の問題などで差し替えられたものもあるが、目を閉じて草原をイメージして練習した「ガブリエルス・オーボエ」や、ヒヨンの「リベールタンゴ」は、この曲でないとイメージどおりにいかないという判断で、著作権料を支払って使用された。「リベールタンゴ」といえば、過去に世界的なチェロリストのヨーヨー・マがチェロで弾いて録音したのが、日本でもヒットした。

韓国のサイトの「aboutクラシック」のページでは、ソ芸術監督が、それぞれの曲についての紹介と撮影の苦労話などが紹介されている。

ソ芸術監督はドラマの音楽を統括したが、それ以外にも抜群の知名度で、有名な音楽人たちをドラマの中にカメオ出演させている。（カメオ出演とは、出演者でない俳優や監督、歌手などが短い時間にゲスト出演すること）
「あらすじと見どころ」のコーナーでも紹介したが、ピアニストのソ・へギョンさんは第12話～13話で登場している。劇中も本人役で登場し、台詞も多く、突然の出演にも関わらず演技が上手と韓国で話題になった。

続いては、1996年に「モスクワ若いピアニストのためのショパン国際ピアノコンクール」で2位入賞。2000年8月には、ブゾーニ国際ピアノコンクールに入賞。同年、日本の浜松国際ピアノコンクールで2位入賞。2001年12月にはパリで行われたロン=ティボー国際ピアノコンクールでプルミエ・グランプリを獲得した、韓国の若き天才ピアニストのイム・ドンヒョクさんも出演している。さて、彼はどこで登場したかお分かりだろうか？答えは第2話。カン・マエのライバル、チョン・ミョンファンの高校生時代を演じた。天才が天才を演じたのということになる。

そのほか、韓国クラシック会の人気ユニット「アンサンブルDITTO」のリーダーのリチャード・ヨンジェ・オニールさん。昨年、日本が誇る天才ヴァイオリニストの五嶋龍と共演したことでも話題になった。リチャードさんは第8話にゲスト出演している。

そのほかにも、ソ芸術監督の奥様でソプラノ歌手のコ・ジジョンさんが第6話で登場。また、当時高校生だったご子息が、イドゥンの影武者として演奏する場面もあった。キャストの紹介で説明したが、イドゥンを演じたジュニのフルートの腕前も相当のものだが、さすがに、英才コンクールレベルとなると影武者も必要だろう。

何気なく楽しんだ「ベートーベン・ウィルス」、今度は、カメオ出演している音楽家を探して見直すのも楽しいかも知れない。フジテレビ韓流αでの放送は終了したが、DVDの販売もしており、現在BROBAでも配信しているので利用されてはいかがだろう。
次回は、ソ芸術監督が厳選した300曲の中から選ばれた曲を一覧した、スタッフのための「選曲表」を紹介しよう。この表は、韓国公式サイトの「Invitation」上から3つ目の「制作陣ノート」に掲載されている。また、サイトには「Climax」の上から5つ目の「NG倉庫」で楽しいNG動画も視聴できる。気難し屋のカン・マエの笑顔も見られるかも？

「ベートーベン・ウィルス」韓国公式サイト
 BROBA「ベートーベン・ウィルス」動画配信ページ
　（2011年2月現在BROBAで大好評配信中）
フジ韓流α「ベートーベン・ウィルス～愛と情熱のシンフォニー～」番組ｻｲﾄ
　（2011年2月1日～17日放送）
ニコニコ韓流アワー『ベートーベン・ウィルス」視聴ページ
　（2011年5月11日より生配信開始）
nikodo君
ニコニコ韓流韓流アワーのその他のドラマについては、【ニコニコ韓流アワーのドラマたち】でまとめて紹介。

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