皇女和宮への謁見が悲劇を生む…ドラマ「仁‐JIN- 完結篇」第1話あらすじと第2話のみどころ-TBS

2011年04月24日05時42分ドラマ

4月24日、TBS系のドラマ「仁‐JIN-」は第2話を放送、予告動画が公開されている。前回、脚気の治療薬として考え出された安道名津(あんドーナツ)が仁に悲劇をもたらす。
仁の考案した安道名津は江戸で瞬く間に評判となっていた。その噂は江戸城へも伝わり、江戸幕府第14代将軍の徳川家茂の正室である皇女・和宮の典医である松本良順からも献上の依頼があった。咲をはじめ、あまりにも栄誉な事と喜ぶ仁友堂の面々とは逆に、歴史に対する影響力を考慮して一人仁は悩んでいた。そんな折、職を求めて町をゆく野風と久しぶりの再開を果たした仁は、仁友堂で働くように勧め、咲もそれを快く迎えた。和宮へ安道名津を献上することを決めた仁だったが、それを口にした和宮が突然倒れるという事態が起こり、仁は一転、罪人として捕らえられてしまう。

第1話あらすじ
時は幕末。脳外科医の南方仁(大沢たかお)が21世紀からこの時代にタイムスリップでやってきてから、早くも2年の月日が経とうとしていた。いつまで続くかわからないこの時代の生活にもいつしか慣れていた仁だったが、ある日、共に働く橘咲(綾瀬はるか)の様子が空元気である事に気づく。心配した仁は咲の実家を訪れ、兄の恭太郎(小出恵介)から母親の栄(麻生祐未)が脚気となっている事を告げられる。栄の病を知った咲は心配のあまり母を訪ねたものの、縁談を破談にして家を出た咲に対して怒りを解かない栄はそのまま追い返し、それを誰にも言えずに咲は過ごしていたのだった。
咲はようやく自分が格上の家柄からの縁談を破談にし、その影響で兄の恭太郎も出所さし止めとして自宅謹慎の日を送っている事を明かした。自責の念に駆られる咲を見るに見かね、栄を救うべくその治療法を考えるのだった。脚気とはビタミンB1の不足から起こるもので、江戸時代の風土病として蔓延していた。治療にはビタミンB1を含む玄米の摂取が理想だったが、自ら病状回復を望まない栄に対して積極的に食事療法を薦めることは困難だった。咲に栄に関する聞き取りをしたところ、かりんとうが無類の好物であるという事をヒントにして、玄米を使ってドーナツ状にした菓子を作る事を仁は思いついた。道名津と名づけたその菓子を、親しくしている子供の喜市に頼んで栄に届けさせるが、栄は仁の影を感じて食べることを拒否する。それでも喜市は栄が食べる日まで毎日道名津を届けることを誓った。

ある日、今日から坂本龍馬(内野聖陽)が仁を訪ねてやってきた。当代一の洋学者である佐久間象山(市村正親)が瀕死の重傷を負っているため、助けて欲しいというのがその理由だった。歴史に関与してしまう悩みを棄てきれないまま、仁はペニシリンを乾燥させて運ぶ事を思いつき、必死で準備をして京へ向かう。仁が対面した象山は、全身傷だらけで意識がまるで無い状態だった。ふと、仁は象山の胸につけられたものを見て驚く。古びて薄汚れたその布の塊は伸縮性に富んでおり、この時代に作る事は出来ないものだった。仁は象山が未来から来た人間なのではないかと推測する。必死で治療をした結果、象山は意識を取り戻す。自らが点滴を施されているのを見て、象山は仁が未来から来た人間であると理解する。そして、自分は少年時代に未来へ行って、再びこの時代に戻ってきた人間だと告げられる。象山が大切にしていた布は、未来に行った際に病院で治療を受けた医療用ネットであったのだ。未来から来た人間が過去に関与することについての迷いを棄てきれない仁だったが、「救えるものは救え!」の象山からの叱咤で目が覚める。しかしその時には象山を匿う宿には火が放たれ、仁は逃げるものの象山は燃え盛る火の中で命を落とした。仁が救ったばかりの命も、結局は運命で終わりを告げたのだった。
折りしも蛤御門の変こと八月十八日の政変に巻き込まれた仁は、長州と薩摩の争いの余波で被災・負傷した町民たちを必死で治療していた。ところが、新選組の隊士らが仁を突然連れ去ってしまった。仁が連れてこられたのは、西郷隆盛(藤本隆宏)を治療せよという理由であった。西郷は虫垂炎を患っており、それを助けるには手術を行うしか他は無い。しかしこの時代に開腹手術という概念は無く、腹を切らなければ治らないとする仁に対して薩摩藩士はいきり立つ。一度は治療を拒否した西郷だったが、象山の言葉を思い出した仁は土下座して西郷に手術をさせてくれと頼みこむ。急遽手術が行われ、仁は無事に西郷の盲腸を摘出する。ようやく開放された仁だったが、戻ってみた治療所ではペニシリンが底を尽きて多くの人が死を待つしか無い状況であり、仁は無力さに打ちひしがれる。

江戸へ戻ることになった仁だったが、龍馬がこの後殺害されることを未来の人間として知る上で、それを龍馬に告げれば身を守れるのではと思い、龍馬へその未来を告げようとする。しかしその時、激しい頭痛が仁を襲い、あまりの激痛に意識を失ってしまった。倒れた仁が見た夢では、栄が既に亡くなっているという情景が浮かんだ。江戸につくなり橘家に駆けつけた仁だったが、それを迎えたのはすっかり回復した栄だった。喜びで涙する仁に、栄は何故自分が回復したかの経緯を話した。それは、日々道名津を持参する喜市の心に打たれたからであった。「神様は超えられない試練は与えません」とする喜市の言葉に、栄は再び生きることを決意したのだった。そして栄は屋敷へ来た咲と対面し、厳しい言葉ながらも志した医学の道へ邁進するように励ます。咲の考えで道名津にあんこを乗せて改良された「安道名津」は脚気の薬として評判になり、それは財政難にあえぐ仁友堂にとっても救いの神となった。

第2話みどころ
この時代の歴史人物として知名・人気ともに高い皇女・和宮が登場。演じるのは黒川智花。再び野風も登場し、仁と咲を交えた微妙な三人の関係も気になる所だ。前回では仁や周囲を救った「安道名津」が、皮肉にも仁を窮地に陥れてしまう。2話目にして訪れたいきなりの大波乱がどうなってしまうのか、興味は尽きない。

ドラマ「仁‐JIN-」は24日(日)よる9時から放送。予告動画は番組公式サイトの「あらすじ」で視聴出来る。


あらすじ|TBSテレビ:日曜劇場「仁‐JIN-」

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