JAXA、古川聡宇宙飛行士のISS長期滞在ミッションをダイジェストビデオで紹介。22日の帰還もライブ中継

2011年11月17日18時15分暮らしと文化
古川聡宇宙飛行士が「宇宙ふしぎ実験」を実施

宇宙航空研究開発機構(JAXA)の宇宙ステーション・きぼう広報・情報センターは、「SPACE@NAVI-Kibo WEEKLY NEWS 第150号」を公開、帰還予定日時が日本時間11月22日午前11時25分に決まった古川聡宇宙飛行士の約5か月半に及ぶ国際宇宙ステーション(ISS)長期滞在ミッションについてダイジェストビデオで振り返る。

古川宇宙飛行士らISSの第28次/第29次長期滞在クルーは、6月8日午前2時42分ごろ、カザフスタン共和国のバイコヌール宇宙基地でソユーズ宇宙船(27S)に搭乗を開始、同日午前5時12分に打ち上げられた。
6月10日午前6時18分にISSにドッキングし、午前9時34分に27SとISS間のハッチが開かれ、古川宇宙飛行士ら3クルーはISSに入室する。
6月24日、きぼう日本実験棟で流体実験ラックの蛋白質結晶生成装置(Protein Crystallization Research Facility: PCRF)にセルユニットを設置して、「タンパク質結晶生成実験(JAXA PCG)」の第4回目を開始する。
7月6日、「植物の重力依存的成長制御を担うオーキシン排出キャリア動態の解析(CsPINs)」の第2シリーズの2回目実験を開始し、乾燥したキュウリの種が入った容器に水を注入し、それを計測ユニット(Measurement Unit: MEU)に入れる作業を行う。
7月10日、スペースシャトル「アトランティス」号がドッキングし、そのクルーとの共同作業を開始。そのアトランティス号も、7月19日午後3時28分にはISSから分離した。
8月1日から5日までは、ロナルド・ギャレン宇宙飛行士とともに、きぼう日本実験棟のロボットアームの子アーム(Small Fine Arm: SFA)の動作確認作業を行う。
9月6日、宇宙医学実験支援システムを使用し、取得した自らの血中酸素飽和度や脳波、心音波形、心拍数などのデータ、目や舌の画像が表示された電子カルテを地上の医師と同時にモニターしながら宇宙医学実験支援システムの技術実証実験を行う。
9月17日、ISS滞在日が100日目を迎えた。
9月20日、地上からのコマンドにより、「マランゴニ対流におけるカオス・乱流とその遷移過程(Marangoni Exp/MEIS)」の第4シリーズの実験を開始する。
9月21日、文化・人文社会科学利用パイロットミッション「宇宙で抹茶を点てる」を実施。翌日には、「宇宙ふしぎ実験」を実施する。
10月14日、フィジーの学生との交信イベントを行い、生徒からの質問に答える。
10月24日、洪水被害に見舞われているタイのバンコク、アユタヤ付近を撮影する。
11月2日、プログレス補給船(45P)のドッキング準備作業を実施する。

JAXAでは、こうしてISSで忙しい日々を過ごした同宇宙飛行士が搭乗する27SのISSからの分離と着陸の模様を11月22日にWEBで生中継する。
中継時間は、分離が午前7時30分~午前8時15分、着陸が午前10時30分~午後0時。
ウェブでの生中継は、宇宙教育テレビ(着陸はオリジナル放送)、知多メディアスネットワーク(株)、ディジタルスタジオ、ニコニコ生放送でも中継される。

ビデオライブラリ「SPACE@NAVI-Kibo WEEKLY NEWS 第150号」
宇宙航空研究開発機構「ソユーズ宇宙船(27S)の分離、着陸中継」

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