ドラマ「塚原卜伝」DVD化決定!新右衛門がついに新流派の開祖へ、そして再び諸国の旅へ…最終回あらすじ-NHK

2011年11月18日16時10分ドラマ

先日最終回の放送を終えたNHKのBS時代劇「塚原卜伝」のDVD化が決定、2012年2月24日に発売となる。近年では久々の剣豪ものの連続ドラマであった事と、人気俳優・堺雅人の魅力で幅広い層のファンを獲得。日曜日は6時45分からこのドラマ、そして9時からはTBSの「南極大陸」(リンク先はナビコンの紹介記事)と立て続けに堺が登場しており、ファンにとっては幸せな7週間だったことだろう。このドラマで左門役の平岳大もコミカルな演技で新たなファンを獲得するなどの話題もあり、被災地となった鹿島の地域起こしにも一役買い、まさに現代にも「鹿島の御神刀」のご利益があったと言えるドラマであろう。

第7回・最終話「卜伝 見参」あらすじ
千日間の修行により、もう一人の自分として現れたのが鹿島神宮の祭神・タケミカヅチの後裔である国摩真人(くになずのまびと)であると察した新右衛門は、ついに神からの「一つの太刀」を伝授して開眼する。その噂は瞬く間に諸国に広まり、新右衛門に弟子入りを希望するものや腕試しに訪れる他の流派の猛者たちなどが日参するなどで、鹿島にも活気が戻ってきた。どんな挑戦者でも新右衛門は負ける事なく、その名声は更に高まった。山崎左門(平岳大)は我が事のように鼻高々で新右衛門の満願成就を喜んだ。
しかし、鹿島のお家騒動の波紋は剣だけに生きている新右衛門にも徐々に影響を与えてくる。城主・鹿島義幹(須田邦裕)に取り入って旧家臣たちを出し抜くほどの権力を得た玉造常陸介(松田悟志)も、身の危険を感じてからか新右衛門の下に熱心に通い武芸を磨いていた。その事が新右衛門の義父である塚原土佐守(田山涼成)には面白くない。玉造を破門にするよう土佐守は新右衛門に迫るが、剣と政(まつりごと)は別と言って取り合わない。しかしある日、玉造が何者かに襲われているところに新右衛門は出くわす。刺客により負傷した玉造を新右衛門は屋敷まで護衛した。軍備拡張に急ぐ玉造の意見は、新右衛門にとっては理はあれども義が無いものと受け取められた。新右衛門はあくまでも中立の立場を取っていた。
ある日、諸国を回っているかつての弟子・山本勘助(三浦アキフミ)が新右衛門を訪ねて鹿島を訪れる。才能のある武将の下で軍師になりたいと言っていた勘助だったが、一人仕えたい武将が居たものの亡くなったと語った。それは、新右衛門が回国修行の旅で初めての御前試合に立ち会った小田原の伊勢宗瑞(中尾彬)のことだった。自らの剣の思想に大きな影響を与えた宗瑞の死を悼む新右衛門に、勘助は周防まで足を伸ばしたと言って平賀丹後守(風間杜夫)からの書状を手渡した。そこに記されているのは、かつて新右衛門に想いを寄せていた鹿乃(京野ことみ)も家臣から婿を取り一児の母となっていること、周防でも鹿島の太刀を指南して欲しいといったことであった。勘助は続けて甲斐の武田信虎が新右衛門に興味を示していることなどを告げ、再び回国の旅に出ようと新右衛門を誘う。左門は嫁取りの機会を逃したくない、周防は遠すぎるなどと言って暗に出国を辞めさせたい発言をするが、新右衛門は意に介さず再びの回国修行へ想いを馳せる。
その頃の鹿島は新右衛門の名声の甲斐あって武将からの寄進も多く集まり、念願の社殿改築がついに行われることも決まっていた。一方でそれと同時に城を強固にするための改築も進められ、名声は上がるものの家臣や領民は多大な出費に窮している状態だった。
鹿島領内を歩いていた新右衛門が、ある時堀に落ちた死体を目にする。それはいつぞやに玉造を襲った刺客の一人であり、斬り殺された太刀の跡を見て、それが松本備前守(永島敏行)によるものであることを察する。その夜のうちに忍んで実父の吉川覚賢(中村錦之助)に相談にいくと、そこには既に備前守も同席していた。新右衛門が死体を検分した事を耳にした覚賢は、新右衛門がすぐに備前守の手だと分かると察していた。実は玉造への刺客を差し向けたのは義父の土佐守で、寝返った刺客の口を封じるために備前守が討ったものの誤って堀に落としてしまったのだった。ここへ来て新右衛門は初めて鹿島の内情が切迫している事を知る。覚賢らは現城主に退位するよう迫る予定であるといい、新右衛門にもそれに加勢するよう要請した。

社殿の前で稽古をしながら、新右衛門は己の進む道について迷っていた。そこへ妹の真尋(栗山千明)が訪れ、先代の物忌・龍子の遺言を告げにきた。「親神が授けるのは、世を平らかに治める、平法の剣なり。授かった者は、それを世に伝えねばならん」の言葉を聞き、戦わずして勝つ平法の剣こそ鹿島の剣の極意であり、それを今一度世に広めるべきであると新右衛門は決意する。翌日、加勢を促す備前守に対して断りを入れ、再び回国修行に出ると告げる。ならば斬るまでと、備前守は新右衛門と真剣勝負に出る。新右衛門が回国修行に出る前と同じ、備前守は一分の隙も無い見事な構えを見せていた。しかし相手と同化する呼吸を身につけた新右衛門はその太刀を寸でのところで交わし、備前守の頭上で刃を止める。備前守の負けであった。
新右衛門の腕に感服し、平法の剣の意味を知った備前守は新右衛門の回国修行を認める。そして新右衛門に新たな流派「新当流」を作り開祖となるよ進言する。それを受け、新右衛門も名を「卜伝」と改めるのだった。旅立ちを師匠に告げる卜伝の目には、涙があふれていた。
そして、塚原卜伝は新たな伝承者を見出すため、平和の剣を知らしめるたびに鹿島を後にする。共には左門、勘助が並ぶ。旅立ちの日、かつての出発の日のように門出を祝う雷鳴が晴れ渡った空に響いていた。

BS時代劇「塚原卜伝」はBSオンデマンドで全話を配信中。これまでの全予告動画は、番組公式サイトの「次回予告」で視聴出来る。

塚原卜伝|次回予告

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