倉持・氷室・犬塚の運命を背負う犬たち…ドラマ「南極大陸」第六話予告動画と前回のあらすじ-TBS

2011年11月20日09時16分ドラマ

11月20日、TBS系で放送のドラマ「南極大陸」は第六話「54年前の真相」を放送、予告動画が公開されている。ボツンヌーテン登頂成功の帰路、遭難してしまった倉持岳志(木村拓哉)ら三人。救出に向かう雪上車も倉持らの位置をはっきりと特定出来ておらず、焦りが生じる。倉持たちはただ待つしか方法はなく、体力の消耗も激しく朦朧としていた。リキ・タロ・ジロはひたすら基地を目指して走り続けている…。

第五話「仲間の死…」あらすじ
日本では白崎優(柴田恭兵)を隊長にした第2次南極観測隊の派遣が決まり、国中は喜びに沸きかえっていた。白崎は前回より1ヶ月出発を早めるためにも、早急な観測船「宗谷」の改修工事を畠野(中原丈雄)に依頼していた。
南極では、倉持がカエル島調査から基地に帰還していたところだった。新たな氷山の発見などで倉持を喜んで迎える隊員たちだったが、氷室(堺雅人)だけは予定より1日遅い帰還を問い詰める。珍しい鉱物を採取していて遅れたと告げる倉持に、氷室は予定外の行動はするなと批難する。
倉持は到着早々、ボツンヌーテン登頂への出発を願い出た。しかし雪上車がトラブルを起こしていたためにすぐの使用が無理なことから、犬ぞりでのボツンヌーテン行きを倉持は主張する。犬ぞり隊では、同行できる隊員が3人のみ。犬ぞり係の犬塚(山本裕典)の他に、倉持は気象担当の氷室の同行も要請する。しかし大勢の前で、氷室は犬ぞりでの調査は危険だとして反対する。星野英太郎(香川照之)は倉持の意思を支持し、氷室へも説得を試みる。タロジロの前で物思いに耽る氷室の前に、倉持が現れる。ボツンヌーテンの世界初登頂の向こうに日本の未来があると主張する倉持に、氷室の脳裏にはかつての山岳事故が浮かんでいた。自らの負傷を見捨てなかった倉持、そこへ起こった落石…迷いを振り切るように、氷室はボツンヌーテンへの同行を了承する。それは登山仲間としてではなく、監査役としてだと言い残す。かくて倉持たち3人はボツンヌーテンへ犬ぞりで出発する。基地に残った内海典章(緒形直人)はかつての事故を知るものとして、以来登山を辞めてしまった氷室の同行を案じていた。星野は内海に、ボツンヌーテンに登るのは倉持だけの予定だと告げた。

倉持たちの走行は難航を極めた。犬たちと共にそりを押して進む状況が続き、電波も乱れるために基地との連絡も出来ずにいた。ある日ようやく繋がった電波で、予定より3日遅れている上にルートを外れている事だけ伝えた後、再び電波は途切れた。道中は、先へ行く事を主張する倉持と慎重派の氷室の対立の繰り返しだった。倉持は雪中に小屋と見まがう隆起を発見、近づいて中を見るとそれはクジラの死体で出来た空洞だった。この場所で休息する事を決めたが、樺太犬・テツの足に絡まったロープを解く隙にテツが逃げだしてしまった。テツの姿は氷原の彼方に消えてしまう。クジラの残骸の中でブリザードをやり過ごす間、テツを待つか進むかで倉持と氷室が対立する。「判断を誤るな」の氷室の声に、倉持はテツの分のエサを残して先に進む事を決めた。わずかな晴れの合間に移動する日々で、磁場に乱れがある可能性もあって倉持たちは現在地が分からなくなっていた。ブリザードの中、氷室は帰還することを主張したが倉持は決断できずにいた。テントで眠りに就いた翌朝、犬たちの吼え声で倉持は目を覚ました。外に出るとすっかり辺りは晴れ渡り、目の前にはボツンヌーテンがそびえていた。激しい吹雪で今まで見えなかったが、倉持たちは無事に目的地についていたのだった。
晴れの時間を無駄にしないように、氷室はすぐさまボツンヌーテン登山を倉持に促す。そして氷室も同行すると言い、2人で山頂を目指す。その間に犬塚は基地と交信し、ボツンヌーテン登山に倉持と氷室で臨んでいること、テツがいなくなってしまったことなどを報告した。2人は登頂に成功し、第1次越冬隊員の名が刻まれたプレートを山頂に残す。かつて父が断念したボツンヌーテンを制覇したことで感慨に浸る倉持は氷室に抱きついて喜びを表した。山に登る事をこれまで拒否していた氷室にも万感の想いが過ぎり、その目には涙があふれていた。
ボツンヌーテン登頂成功の知らせは基地を経て日本にも伝わり、世界初の快挙に宗谷の改修工事現場も喜びに包まれた。倉持を案じる美雪(綾瀬はるか)のもとには、白崎から南極での写真が送られていた。ある日倉持の研究室へ空気の入れ替えをするために訪れた美雪は、机の上に姉・ゆかり(仲間由紀恵)の写真とその下に置かれた自分宛ての手紙を見つける。
日本中がボツンヌーテン登頂成功の祝福で沸いている頃、南極基地では3人の消息がつかめずに緊迫した事態となっていた。修理を終えた雪上車ですぐにでも救助へ向かう事を主張する内海だったが、場所の特定が出来ない以上は動くことは出来ない。倉持たちは、再びクジラの残骸にたどり着いていた。その途中の事故で、氷室は足を骨折していた。氷室はあの時と同じだと回顧する。かつての事故の際も、足を骨折した氷室のために隊長であった倉持がルートを変更した後に落石に遭遇していたのだった。そのために仲間を一人失ったことが氷室に大きくのしかかり、それを機に山を絶ち倉持らに会わない為に官僚の道を選んだのだった。それなのにまたもや倉持に付き合わされて南極に来てしまったとうそぶく氷室だったが、ボツンヌーテンからの景色がすごかった、と倉持にも改めて語った。その時外で犬たちが騒ぎ始め、犬塚が出てみると失踪していたテツが戻ってくるところだった。倉持はこれにヒントを得て、ルートから外れている今の場所を基地に知らせるために、リキ・タロ・ジロの3匹に手紙を結びつけて基地へ帰すことにした。氷室は反対したが、それでも倉持は犬たちに自分たちの運命を託した。
日本で、美雪はいつまでたっても倉持の手紙を手放せずにいた。そこには、自分にもしものことがあったらいい人を見つけて幸せになるようにと書かれていた。美雪の目から涙がこぼれた。観測基地では倉持たちの所在地の予測を立て、鮫島(寺島進)と内海が救助のために出発していた。
とうとう食料が底を尽きた。氷室は自分を置いて2人で基地へ戻ることを主張したが、倉持は救出を待って3人で留まることを決めた。凍傷を負っている犬塚に骨折の氷室の意識は朦朧としてきた。2人に眠らないように励ます倉持も、いつしか倒れこんでしまう。

第六話みどころ
物語の中盤にして主人公の生命の危機という山場が訪れる。日本からの第二次観測隊の到着も案じられるなど、波乱続きでますます目が離せない。ストーリーをより盛り上げるのが、越冬隊員たちのキャラクターである。相対する性格を木村と堺が見事に表現しており、それに熱血漢の寺島や内海、全員の潤滑油としての香川の役どころなどが絶妙に配置されている。極地での人間ドラマを幅広い個性のキャストが更に盛り上げてくれているのも楽しみと言えるだろう。

ドラマ「南極大陸」は20日(日)よる9時から放送。予告動画は、番組公式サイトで視聴出来る。

日曜劇場『南極大陸』|TBSテレビ



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