サントリー食品インターナショナルは、果汁入り炭酸飲料「オランジーナ」を3月27日から発売、リチャード・ギアが出演するTVCM「ムッシュ」篇を公開し、「カフェ」篇も公開する。
同飲料は、長年、愛され続けているフランス生まれの果汁入り炭酸飲料。今回、同飲料の日本新発売を印象的に伝えるため、日本を代表する国民的映画「男はつらいよ」シリーズの主人公“フーテンの寅”こと車寅次郎をモデルにしたフランス版“TORA”役として、リチャード・ギアが出演するTVCMを制作した。
ムッシュ篇は、TORA(リチャード・ギア)がフランスの小さな町に久しぶりに帰省するところから始まる。さすらいのムッシュ・TORAは、本家の寅さんのトレードマークでもある中折れハットに格子柄のジャケット、箱型トランクを手に持った姿で登場。
帰ってきたTORAの姿を、男はつらいよのテーマ曲と「ムッシュはつらいよ」のタイトルとともに、まるで映画のオープニングのような叙情的世界観で演出する。
カフェ篇では、カフェ店員であるマドンナ役の美女との、TORAの勘違いによる恋のすれ違いを描く。

松竹映画の男はつらいよシリーズは、山田洋次原作・脚本・監督(一部作品除く)・渥美清主演で1969年に第1作が公開され、以後、1995年までの26年間に全48作品が公開された人気シリーズ。
今回、原作映画をモチーフに映像化することを、山田洋次監督が許可し、テスト撮影も同監督とともに行い、細かな演出についても指導してもらった。
また、親日家として知られるリチャード・ギアは、「日本人が愛している寅さんというキャラクターを演じることによって、日本の皆さんを元気づけたい」という気持ちもあって出演を快諾。広告キャンペーンに関する彼の出演料は、世界中の慈善活動に寄付される。
撮影が行われたフランス・プロヴァンス地方は、小さな町ながらも多くの観光客が訪れるフランスの観光地。城壁に囲まれた、絵画のように美しい中世の面影を残す街並みが、CMの叙情的世界観を演出する。カフェ篇も、実在するカフェで撮影が行われた。
ムッシュ篇で、TORAと久々の再会を果たすGEN役を演じるのは、ゴルバーグ・バディム君(7歳)。目下、乳歯から永久歯への生え変わりの時期で、前歯の欠けた何とも愛くるしい笑顔とお茶目なカーリーヘアで周囲を魅了した。
また、日仏米混合のスタッフ構成の中、リチャード・ギアは終始おだやかな笑顔で、スタッフや共演者とコミュニケーションを図りながら撮影に臨む。フレンドリーな立ち居振る舞いで、寅さんのような「上品でどこか愛敬のある、懐の大きなひと」にぴったりな温かい人柄だった。
なお、リチャード・ギアは、今年、映画「Arbitrageアービトラージ」(原題)が公開される。山田洋次監督は、現在、監督作81作目となる待望の新作「東京家族」を撮影中。

サントリー「オランジーナ」CM紹介