東野圭吾さん逝去、韓国でも深い悲しみ広がる…『容疑者Xの献身』『白夜行』など映画化、BTSメンバーも愛読者として追悼
日本ミステリー界を代表する作家・東野圭吾さんが68歳で逝去したという知らせは、日本だけでなく韓国にも大きな衝撃を与えた。韓国では長年にわたり東野作品が絶大な人気を誇っており、主要メディアが一斉に速報を配信。日本文学を代表する存在として、その功績を振り返りながら哀悼の意を表している。
韓国の総合ニュースサイト「アイニュース24」や経済紙「毎日経済新聞(MK)」などは、「『容疑者Xの献身』の東野圭吾さん、大腸がんとの闘病の末に死去。享年68歳」と速報。講談社による発表内容を紹介し、23日未明に亡くなったこと、家族葬が執り行われること、新刊刊行の予定なども詳しく伝えた。
報道では、東野さんが韓国で長年にわたり高い人気を維持し、過去10年間で最も多く読まれた海外小説家の一人であることにも言及。ミステリーというジャンルの枠を超え、幅広い世代から支持を集めた日本を代表するベストセラー作家として、その功績を称えている。
韓国では東野作品は小説だけでなく映像化作品としても高い評価を受けてきた。
2009年には『白夜行』が『白夜行 ―白い闇の中を歩く―』として映画化され、ソン・イェジン、コ・ス、ハン・ソッキュという豪華キャストが出演。東野さん自身も「ストーリーは大胆に簡略化されているが、原作の世界観が見事に再現されている」と韓国版を高く評価したことでも知られている。
続いて2012年には『容疑者Xの献身』が『容疑者X 天才数学者のアリバイ』として映画化。リュ・スンボム、イ・ヨウォン、チョ・ジヌンが出演し、原作とは異なるアプローチで人間ドラマを前面に押し出した作品として話題となった。
さらに2014年には『さまよう刃』が映画化され、チョン・ジェヨンとイ・ソンミンが共演。少年犯罪と復讐をテーマにした重厚なサスペンスは、韓国社会にも通じるテーマとして大きな反響を呼んだ。
そして現在、韓国では新たな東野作品の映像化も進行している。
2027年にはDisney+で世界独占配信予定の韓国ドラマ『ナミヤ雑貨店の奇蹟』の制作が決定。リュ・スンリョンが雑貨店主を演じ、「ソンジェ背負って走れ」でブレイクしたキム・ヘユン、イ・チェミンらが出演する予定で、時空を超えて届く手紙をめぐる感動作として期待が高まっていた。
韓国メディアは、このドラマへの期待が高まる中で飛び込んできた突然の訃報であったことにも触れ、「作品はこれからも新たな形で世界中の視聴者に届けられるだろう」と伝えている。
また『スポーツソウル』などは、世界的人気グループBTSのVやJINが、過去のインタビューで東野作品を「最も多く読んだ作家」として挙げていたエピソードも紹介。日本文学がK-POPスターをはじめとする韓国の若い世代にも広く親しまれていたことを伝え、国境や世代を超えて愛された作家であったことを改めて印象づけた。
数々の名作を世に送り出し、日本のみならず韓国でも多くの読者や映像ファンを魅了し続けた東野圭吾さん。その作品は映画やドラマとして新たな命を吹き込まれながら、これからも世界中で読み継がれ、愛され続けていくに違いない。
数々の名作をありがとうございました。心よりご冥福をお祈り申し上げます。