明治時代の庶民の娯楽・見世物小屋を追え!「タイムスクープハンター」予告動画-NHK

2012年04月24日15時00分暮らしと文化

4月24日、NHK総合の「タイムスクープハンター」は第4回「見せ物 カッパ珍騒動」を放送、戦国時代から続いた庶民の娯楽の場で起こった珍事件をスクープする。未来からやってきたジャーナリストが教科書には現れない庶民の姿をスクープするという奇想天外な設定で人気を博す歴史教養番組もシーズン4を迎えた。

大事件や歴史上有名な人物について取材する第一調査部とは違い、各時代の一般の人々について取材を行う第二調査部のジャーナリスト・沢嶋雄一に扮する要潤の軽妙なリポートが面白さと共に過去の人々のごく普通の日常を伝えてくれるこの番組、今回は妖しい魅力で庶民を虜にした見せ物小屋についてのエピソードだ。見世物小屋は戦国時代に発祥したとされ、江戸時代から明治期にかけて全国各地で神社のお祭や縁日などの風物詩として親しまれていた。見せ物小屋の人気ジャンルの一つに珍獣を見せるものがあったが、江戸などの都市では珍しかった猪や猿にはじまり虎、オオカミ、鶴、オウム。孔雀などを見せたり芸をさせていたことが記録に残されている。
そして当時、大きな話題となったのが伝説の生き物とされる「カッパ」の存在だ。常に客を呼び込むために珍しい生き物を探してきた興行主が生み出したカッパはミイラとして今も残されているのをご存知だろうか。当時の人々を驚きと興奮、スリルに包み込んだカッパのミイラに端を発した予想外の騒ぎを沢嶋が克明にリポートする。この時代の見せ物小屋では現在でいう漫才の舞台のようなものから曲芸を見せたり乗り物を作り出したりと、遊園地や舞台が混ざった一大エンターテイメントの場という側面もあった。現在のように幾多の娯楽に埋もれる時代と異なり、過去の人にとってのエンターテイメントとは何だったのかを知る興味深い回となる。

「タイムスクープハンター」は24日(火)よる10時55分から放送。予告動画は番組公式サイトで視聴出来る。また同番組は見逃し配信対象となっており、各回放送終了翌日からオンデマンド配信される。

TSH(タイムスクープハンター)

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