孔明と周兪が打倒曹操に共闘する複雑な心理…ドラマ「三国志Three Kingdoms」第38話~第40話のみどころと前回までのあらすじ
BSフジで放送中の中国時代劇「三国志Three Kingdoms」は23日に第38話「周兪を怒らせる」を放送、孫権と共闘する手がかりとして孔明はその腹心・周兪をいかに動かすか知略を尽くす。続く第39話「蒋幹、手紙を盗む」、第40話「草船で矢を借りる」では曹操と周兪・孔明による戦の無い攻防が繰り広げられる。
■第36話「長坂坡の戦い」
曹操は、水軍に強い蔡瑁を要職に取り立てた。孫権の拠点とする江東を攻撃するために、その忠義心より能力のみを必要とした。そして劉琦を言いくるめて蔡氏と共に許昌へ軟禁する。そこへ曹仁が勝ち戦の報告へ訪れたが、諸葛亮の作戦により江夏へ逃げた劉備たちは兵5万もの損害を曹操軍に与えていた。怒った曹操はすぐさま追撃の兵を派遣する。
劉備軍の行軍は、軍民一致の長く果てしないものだった。劉備は民に辛い行軍を強いることになってしまった事を悔いていた。これでは曹操軍にまもなく追いつかれてしまうと孔明は告げる。残された策は民を捨てて全力で行軍することだけと言うが、民あってこその主君であると主張して孔明の意見を退けた。孔明は改めてその仁義に感服する。関羽は劉備のためにもう民の事を問題にしてはならないと口添えする。そこで孔明は関羽に対し江夏にいる劉琦に救援軍の派遣を求めるようにする。
その頃、趙雲は行軍の最中に行方が分からなくなった劉備の夫人を探し求める。動きの怪しい一行を趙雲が見咎めたが、それは劉備への刺客だった。そこへ曹操軍が追いつき、劉備の側室・甘夫人へ襲い掛かる。趙雲は素早く敵軍に向かい、次々になぎ倒す。甘夫人は救出出来たものの、劉備の正室・糜夫人の消息が分からないままだった。趙雲は更に糜夫人の行方を追った。しかしその姿を曹操に投降したものと勘違いして使者が劉備に告げる。張飛は趙雲を裏切り者と責めるが、趙雲を信じる劉備は激しく張飛を叱責する。
一方、趙雲は糜夫人とその幼子・阿斗を発見するが、曹操軍との戦を余儀なくされる。自分がいては足手まといになると考えた糜夫人は阿斗を残して単身、井戸に身を投げてしまった。残された阿斗を抱き、井戸に向かって礼をした後、満身力を尽くして壁を崩し井戸を埋めた。かくて趙雲は阿斗を我が身に縛りつけ、単騎で曹操軍を突破する。その武勇は曹操の目にも止まった。曹操はすぐさま趙雲を生け捕ることを命じる。しかし、殺してはならないとの命により手加減が生じた曹操軍を趙雲はものともせず襲い掛かるなぎ倒す。曹操ややむを得ず趙雲殺害を許可、曹操軍の追撃は苛烈を増す。死闘が続き、趙雲の体は宙に投げ出される。落ちて来る趙雲の体目掛けて槍が無数に立てられたその時、趙雲の愛馬が敵軍を蹴散らしその体を受け止めた。趙雲は単騎、包囲網を突破して劉備の下へ戻る。
趙雲は命を懸けて阿斗を守りぬき劉備に届けた。しかし劉備は阿斗を放り出し、膝を突いて趙雲の忠義心の厚さを讃えた。趙雲を追う曹操軍は張飛が引き受け、土煙を立てて伏兵がいると思わせて一喝したところ敵軍は退却した。そして関羽の使いによって派遣された劉琦の援軍も無事たどり着き、劉備軍は曹操軍を退けることに成功する。
■第37話「儒者たちとの舌戦」
江夏に無事に逃れた劉備たち。劉琦は孔明に今後を訪ねると、江東の孫権と結託するべきだと告げる。そこへ魯粛が孫権の使いとして訪れた。魯粛は孫権の師であり、傲慢な周兪の信望も厚い人物だった。そこで劉備は魯粛を厚くもてなす。魯粛は劉表の弔問に訪れたという。何故、孫権の父の仇である劉表を弔いにきたのかと劉琦が訪ねると、劉表の死によって曹操の勢いは荊州へ及び、やがて江東へも来るだろうと危惧していたのだった。そして魯粛は孫権と劉備が結託するべきだと主張した。そして孔明が魯粛に伴って孫権に会いに行くことになった。そして曹操も孫権と劉備が繋がることを予想し、来るべき大戦に備えていた。曹操は孫権へ投降を促す書簡を書き、川に流して民の目にも触れさせるようにして周囲を動揺させる作戦に出た。更に自軍を実際より多い100万と称して孫権軍に心理的圧迫を掛けていった。
その頃江東では、孫権配下の保守派文官たちが曹操との和睦を意見していた。戦って血を流しても民を苦しめるだけと説く張昭だったが、魯粛は降伏することをしてはならないと明言する。孫権には和睦か対立か、未だ迷いがあった。そして魯粛が孔明を伴って現れた。孔明は和睦を意見する文官たちを次々に論破していく。そして黄蓋によって孔明はついに孫権のもとへ通される。当初魯粛は、曹操軍の現状を知ると孫権が萎縮してしまうとして語らないように孔明に言い含めていたが、孔明はそれに反して曹操軍は100万以上140万は下らないと言ってのけた。どうすればよいか孫権は孔明に意見を求めたが、その答えは自分で決めるべきものというそっけないものだった。勝てると思うなら戦う、そうでないなら降伏すべしという孔明に何故劉備が降伏しないかと孫権は問いかけた。孔明は劉備について、漢王朝の末裔の意地にかけて命が奪われようとも降伏などしない君主である、孫権などとは違うと言い切る。その言葉に気分を害した孫権はその場を去り自室にこもってしまう。和睦派の文官たちは孔明が失態を犯したとほくそ笑むのだったが、そこにも孔明の作戦があったのだった。
<第38話~第40話みどころ>
孔明の知略ますます冴え渡り、孔明のエピソードの中でも欠かすことの出来ない周兪との駆け引きの場面となる。この2人に曹操が加わり、頭脳戦が中心となる波乱の展開が続く。更に複雑化する人間関係やそれぞれの登場人物の思惑も丁寧に読み解いていくことが必要となるだろう。
「三国志Three Kingdoms」は月曜から金曜の午後6時から放送。作品オフィシャルサイトでは予告篇とダイジェスト動画を公開中。
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