超能力ではありません!『天国からの手紙』はファンタジックで泣ける純愛物語。

2009年01月09日16時40分映画

『天国からの手紙』といっても、超能力者の江原啓之の話ではない!「リメンバー・ミー」で時空を越えた愛のファンタジーを描いたキム・ジョングォン監督が、ダムの底に沈む村を舞台に描いた純愛物語だ。美人女優キム・ヒソンと演技派俳優シン・ハギュンがみせる切ない愛を描いた物語。この映画をGyaO【アジナビ】が本日1月9日(金)より配信開始した。

キム・ヒソンといえば、韓国で最も美しい女優のひとりに数えられる美人女優。クォン・サンウと共演した「美しき日々」で日本でも人気の女優で、今月出産を控えている。映画では、ヒロインのソヒを演じている。主人公のソンジェを演じるのは、映画『JSA』で一躍スターダムにのし上がった俳優シン・ハギュン。

幼い頃ソヒは、“火星へ行く”と言い残して亡くなった父の言葉を信じていた。少年ソンジェはソヒのため“火星”にいる父を装い手紙を書き続けるが、ソヒはソウルへと引っ越していく。そして17年の月日が経ち、郵便配達人となったソンジェは都会で美しい娘に成長したソヒに再会するが、ソヒはすっかり都会の色に染まって…。

まるで、太田裕美の「木綿のハンカチーフ」のようだ。
♪恋人よ~ただ都会の絵の具に/染まらないで帰って/染まらないで帰って~
もっとも都会色に染まったのは映画では女性のほうだが…。

この映画、17年間静かにソヒを想い続けるシン・ハギュンのみせる、切ないまでの控えめな愛が実にいい。やんちゃくれな弟(キム・イングォン)のいい加減ぶりがある分、シン・ハンギュンのいぶし銀のような演技がなおさら光る。田舎の純朴な青年をみごとに好演し、切ない純愛に号泣させられる。

しかし、さすがキム監督!ただの純愛で終わらせない。最期に見せるファンタジックな演出にこんなに泣かされるとは予想もしなかった。この映画韓国での原題は『火星に行った男』で、2003年の作品。

◆ 作品紹介: 『天国からの手紙』<2003年 / 韓国 / 106分>
主演:シン・ハギュン(『JSA』)、キム・ヒソン(『ワニ&ジュナ~揺れる想い
監督:キム・ジョングォン(『リメンバー・ミー』)
脚本:チャン・ジン
制作:ティト エンターテイメント

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