共に“嵌るドラマ”というキャッチコピーで放送された韓国ドラマ、「ジャイアント」（現在、テレビ東京で放送中）と「光と影」（21日よりBSフジにて放送）は、共に“漢江の奇跡”と呼ばれた韓国高度経済成長時代のドラマ…その共通点や違いを徹底検証！予告動画や両公式サイトで公開している。

「ジャイアント」は、韓国SBS創立20周年特別企画ドラマとして制作され、2010年5月～12月まで放送されたドラマ。
「光と影」は、韓国MBC創立50周年特別企画ドラマとして制作され、2011年11月～2012年7月まで放送されたドラマ。
共に、放送局の肝いりの作品で放送されたドラマで、どちらも60話を超える大河ドラマで、“漢江の奇跡”と呼ばれた韓国高度経済成長時代を舞台背景に制作されたドラマ。

■ドラマの始まりの時代-漢江の奇跡（敬称略）
“漢江の奇跡”とは、1961年当時第二軍副司令官だった朴正煕が5・16軍事クーデターを起こし、国家権力を掌握したのち、日本、その他の国々の莫大な支援により韓国が急速な経済成長を遂げた一時代を指す。同国の首都、ソウル特別市を横切る漢江にちなんでこう呼ばれたが、“東アジアの奇跡”とも呼ばれる。
この奇跡の立役者は、後に第5代大統領となった朴正熙。（ちなみに、12月19日、本日朝6時から投票が始まった韓国大統領選に、与党セヌリ党（旧ハンナラ党）から立候補した朴槿恵（パク・クンヘ）は朴元大統領の娘）
大統領は、反共と経済再建、腐敗一掃等をスローガンに、数々の改革を行った。国内では、徹底した国民意識を改革するため、生活の簡素化、家族計画、文盲退治運動などを実施。経済面では、アメリカのベトナム戦争の特需と「日韓基本条約」で、韓国経済は第一次（1962-66年）・第二次（1967-71年）の経済５ヵ年計画を経て、“漢江の奇跡”と呼ばれる目覚ましい発展を遂げた。これにより、平均経済成長は2倍、輸出は20倍、国民所得は2倍になった。

チェ・スジョン＆ペ・ヨンジュンの「初恋」、チャン・グンソク主演の「ラブレイン」もこの時代を経て現代までを描いたドラマ。

さあ、時代背景がわかったところで、ともに高い視聴率を博し、当初予定の話数より10話以上も延長された大ヒット作を、いろいろ比べてみよう。まず第1回目は作品情報の比較。
さすが、大作ドラマだけあって、スタッフ、俳優共にそうそうたる面々。韓国ドラマをあまりご存じない方は、それぞれ作品タイトルをクリックすると紹介ページが開くので、ほかにどんな作品に出演したのかチェックしてみよう。

■「ジャイアント」■ ・制作：SBS、2010年 ・話数：全60話 ・脚本：チャン・ヨンチョル 　　「大祚榮-テジョヨン-」 ・演出：ユ・インシク 　　「外科医ポン・ダルヒ」 ・キャスト： イ・ボムス（イ・ガンモ役） 　　「外科医ポン・ダルヒ」 チュ・サンウク（チョ・ミヌ役） 　　「善徳女王」「いばらの鳥」 パク・ジニ（ファン・ジョンヨン役) 　　「銭の戦争」 ファン・ジョンウム （ファン・ジョンウム役） 　　「フルハウスTAKE2」「私の心の声…」 チョン・ボソク（チョ・ピリョン役） 　　「私の心の声が聞こえる？」

■「光と影」■ ・制作：MBC、2012年 ・話数：全64話 ・脚本：チェ･ワンギュ 　　「朱蒙」「アイリス」「オール･イン」 ・演出：イ･ジュファン 　　「朱蒙」 ・キャスト： アン･ジェウク（カン・ギテ役） 　　「星に願いを」「ミスターグッドバイ」 ナム･サンミ（イ・ジョンヘ役) 　　「犬とオオカミの時間」「食客」 イ･ピルモ（チャ・スヒョク役） 　　「恋愛マニュアル」「鉄の王キム･スロ」 ソン･ダムビ（ユ・チェヨン役） 　　韓国を代表する歌手♪ミチョッソ♪等 チョン･グァンリョル（チャン・チョルファン役） 　　「朱蒙」「製パン王キム･タック」「サイン」

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