ダニエル・クレイグから逆バレンタイン!?映画『ディファイアンス』中身を紹介!

2009年01月26日21時19分映画

『007/慰めの報酬』ダニエル・クレイグ主演 × 『ラストサムライ』エドワード・ズウィック監督で傑作誕生!来たるバレンタインデー・2月14日(土)に公開される歴史的感動作『ディファイアンス』の気になる内容についてここでご紹介したい。

バレンタインデーの公開といっても、この映画はチョコレートのように甘いものではない。むしろ、辛い。ストレートに、そして奥深く、観客に「生きることとは何なのか」という命題を突きつける。ダニエル・クレイグが選んだこの最新出演作は、大いなる問題提議を観客へ贈ることになる。皆さんはご存知だろうか?第二次世界大戦下、1200人ものユダヤ人を救ったビエルスキ兄弟の名前を。もし、その名に聞き覚えがなかったとしても、それは詮方もないことかもしれない。なぜならば、それは今まで語られてこなかった史実なのだから。

映画の舞台は、1941年の東欧・ベラルーシ。冷酷非情なナチス・ドイツの脅威が迫り、ここでも多くのユダヤ人が命の危険に晒されていた。この小さな片田舎の町で、ユダヤ人の両親をナチスに殺害されたトゥヴィア(ダニエル・クレイグ)、ズシュ、アザエルのビエルスキ兄弟は、その復讐を誓いながらベラルーシの森に身を潜める。トゥヴィア・ビエルスキはユダヤ人としてここに自由のうちに生活可能な場所を形成しようとし、同じくナチス・ドイツからの迫害を受けたユダヤ人たち1200人が集まり、共同体が形作られていく。戦争が始まるまでは、普通の生活をし、普通の人生を送っていた男だったトゥヴィアは、様々な葛藤を経ながら共同体のリーダーとして目覚めていく。食料難からくる深刻な飢え、そして寒さ、ドイツ軍との抵抗戦を必死に生き延び、最終的に終戦を迎えた1944年7月まで、ビエルスキ兄弟は1200人の同胞ユダヤ人を生存させることになる。

この真実の物語をエドワード・ズウィック監督は自ら脚本を執筆し、映画化。意志的にビエルスキ兄弟の生き様にスポットをあてた。主演には映画『ミュンヘン』TVシリーズ『アークエンジェル』などの社会的作品への出演にも積極的なダニエル・クレイグを迎え、この心を激しく揺さぶられる戦時ドラマにダイナミズムを与えた。生きることとは何なのか?人間らしい生活とは何なのか?極限状態の中で、同胞を救うために体を張るトゥヴィア・ビエルスキの姿に涙を禁じえない。

ダニエル・クレイグが6代目ボンド役を担う『007/慰めの報酬』が公開されてから、間もない主演作の公開だが、このタイミングで公開されることを歓迎したい。この知られなくてはいけない感動作がより多くの人々にとって関心事になるのだから。甘いチョコレートで迎えるバレンタインも大変結構だが、ときにはこうした映画を観ていまを生きることの意味、幸福という言葉が表す意味をカップルが深くかみしみる、そんなバレンタインがあってもいい。

映画『ディファイアンス』は2月14日(土)、シャンテ シネほか全国ロードショーとなる。下記の公式サイトでは予告編映像も配信されているので是非チェックを。

映画『ディファイアンス』 公式サイト